雑感 道の真ん中にある、気になる木 | ScrapBook

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秋晴れの朝。気持ちのよい青空を見たら、散歩に行きたくなった。

僕の住むマンションの近くを走る散歩道があるので、そこを歩く。終点までは片道2キロ程なので、気楽なウォーキングには適度な距離だ。

この散歩道。元は鉱山鉄道が走っていたが、閉山した後に廃線となり、その後、遊歩道(自転車も走れる)に整備された。

銅山が閉山したのは一九七四年。当時、小学一年生だった僕は、鉱石を満載した貨車を何両も牽引する小さな電車を、当たり前のように学校の行き帰りに見つめたものだった。


廃線となった後は、線路や駅舎がそのまま放置されていたと思う(廃屋となった駅舎で鬼ごっこをした記憶がある)が、僕が高校生になった頃には、現在のように散歩道として整備されていた。


さて、この木である。道の真ん中にポツンと佇む、不思議な絵面。

鉱山鉄道は単線であったのに、なんでここだけ、道の真ん中に木が植えられているのか? 不思議に思いながら、散歩をしていたわけである。

ネットで調べていると、この場所にはかつて駅があったことを、最近知った。

つまり、この木(写真では一本に見えるかもしれませんが、縦に二本植えられている)のある場所は、かつてのプラットフォームと思われる。


この木の背後は坂道となっている。蒸気機関車が走っていた頃の機関士は、きっとこの場所で石炭をたくさん焚べるため、釜の蓋を何度も何度も開け閉めしたことだろうな。


明日から、このあたりでは太鼓祭が始まる。三年ぶりの開催となるのに、雨が降るらしい。残念。

けれど、傘をさして、太鼓台を見物に行こうかな。屋台でたこ焼きや焼きそばを買って食べようかな。