LIFE is… | ScrapBook

ScrapBook

読んだ本についての感想文と日々の雑感、時々音楽のお話を

LIFE is ・・・/平井堅

¥3,059
Amazon.co.jp

ほとんど邦楽を聴くことがない僕が耳を傾ける数少ないボーカリストが平井堅。
一時、neoR&Bなんて言葉が使われていたが、25年も前、ちょうど僕が中学生の頃、映画ブルースブラザーズでアレサ・フランクリンやレイ・チャールズの洗礼を受けた世代の人間にとって、そんな言葉が耳に入ると、「なんじゃそのneoって?」 という感じだ。平井堅もそんなneoなんとかという中のひとり程度にしか思っていなかった。が、昨年、たまたま彼のLIFE is…を薦められて聴いてみた。
最初に感じたのは、彼の上手さだった。そして、この人は流行とか考えていないなと感じた。彼は歌うことが大好きでそれだけが彼の原動力なんだろうって感じてから、彼の歌声に耳を傾けるようになった。
特にアルバム「LIFE is…」収録のタイトル曲LIFE is…が素晴らしい。時々、この歌声と歌詞が頭の中を回り続ける。そうすると

LIFE is…
自分を強く見せたり
自分を巧く見せたり
どうして僕らはこんなに
息苦しい生き方選ぶの?

目深にかぶった帽子を
今日は外してみようよ
少し乱れたその髪も
可愛くて僕は好きだよ

風におどる枯葉
濡れた芝生の匂い
君と寝ころんで見上げた何も無い空

答えなど何処にもない
誰も教えてくれない
でも君を想うとこの胸は
何かを叫んでるそれだけは真実

むき出しの言葉だけを
片端に捨てたあの日
その向こうの優しさに
今なら気付けていたのに

凍えそうなベンチ
寄り添う恋人たち
いくつもの愛のことばが生まれては消える

永遠は何処にもない
誰も触れることはない
でも君が笑うとその先を
信じてみたくなる手を伸ばしたくなる

答えなど何処にもない
誰も教えてくれない
でも君を想うとこの胸は
痛みを抱きしめるそれだけが真実