発の書き方～間違いやすい漢字の書き順

こんにちは、最近はすっかり早朝の『あつ森』プレイが習慣化している書道家で筆耕士の清水克信です。

今回は小学3年生で習う漢字『発』です。というか、『ハツガシラ』の書き順です。ハツガシラの漢字は他に『登』もありますね。

ハツガシラは3種類の書き順がありますので、順番に解説します。


『発』の書き順A



これが小学校でも習う、標準の書き順です。行書を書く時もこの書き順で書きます。

迷うのは、やはり③～⑤画目ではないでしょうか？左払いが2つ並んでいるのに、連続で書かないことに違和感を感じるかもしれません。

ハツガシラは両足を底から見た形の象形文字から進化した文字です。

①②画目が右足、③～⑤画目が左足です。

象形文字として考えると、何故この書き順なのかがわかってきます。

①を折り返しで『横画』と『左払い』に切り離して考えてみます。

右足…①の横画⇒①の左払い⇒②画目の点
左足…③の点（払い）⇒④の右払い⇒⑤の点（払い）

『短い⇒長い⇒短い』こうして考えると、左右同じということになります。

分析するとこんな感じですが、実際にこの書き順で書いた方がバランスが取りやすいと思います。


『発』の書き順BとC





ところが、これらBとCの書き順も許容されていて、間違いではありません。2つの点（左払い）を先に書いても、右払いを先に書いてもいいのです。

まあ、要するに「書きやすい書き方でどうぞ」ということです。深く考える必要はないということですね。

とは言っても、美文字を目指したり、行書を書いてみたいと思うなら、断然書き順Aを推奨します。

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