読書録:YA本3冊①「正しい目玉焼きの作り方」森下えみこ/イラスト  毎田祥子/監修 | 隠居ジイサンのへろへろ日誌

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九州北部の街で、愛するカミさんとふたり、ひっそりと暮らしているジイさんの記録

図書館にヤングアダルト(YA)向け図書のコーナーがあります。ヤングアダルトというのは、おおむね中学生から高校生の年代を指します。これから社会という大海原に向けて出港していく青少年向けの本がずらりと並んでいます。分かりやすく書かれた哲学書や歴史書、科学、詩歌、小説、古典文学・・・さらに、職業紹介などの実用書も含め、理系・文系を取り揃え、広範囲にわたっての基礎知識が学べるコーナーです。
大海原を航海し終わり、もうすぐ向こう岸に到着しそうなわたしのような爺さんが読んでもためになります。

おもしろそうな3冊を借りてきました。
・「正しい目玉焼きの作り方」森下えみこ/イラスト   毎田祥子/監修
・「漫画 君たちはどう生きるか」吉野源三郎/原作 羽賀翔一/漫画
・「歴史とは靴である」磯田道史


読書対象者の年齢順に紹介します。
・14歳向け
「正しい目玉焼きの作り方」森下えみこ/イラスト・ 毎田祥子/監修
副題:「きちんとした大人になるための家庭科の教科書。14歳の世渡り術。」


「世渡り」・・・いいですねぇ。人間、すべからく世渡りがだいじ。世渡りの教科書といっても、ゴマすりや処世術ではなく、炊事・洗濯・掃除・片づけ・裁縫など、家事全般の基礎をわかりやすく教えてくれる漫画風の本です。

・・・独り暮らしをしていただらしない姉がしっかり者の弟と同居し、自分がいかに家事がヘタなのかを自覚&反省。しっかり者の弟に、料理・洗濯・掃除・片づけ・裁縫などの暮らしの基本を教わるという漫画です。料理・洗濯・掃除・片づけ・・・とても大切なことですね。

わが家の3人息子も、高校を卒業して家を出ていく前には、生活技術はそこそこ教えました。ただ、同じように教えたつもりでも、人によって得手不得手がありますね。
長男(独身)は、料理はまったくやならい。洗濯はばっちり。片づけ・掃除はまあまあ。
次男(既婚)は、ヨメに料理をやらされているようで(笑)、ひととおりのものは作れます。きれい好きなので、洗濯と掃除・片づけはバッチリです。
三男(独身)は、料理はできるようですが、仕事が忙しくてやる時間がないとのこと。洗濯はマメにやっているようです。ただし掃除と片づけは苦手。「掃除やらせんでも死なんから!」というタイプ。
かくゆう父親のわたしは・・・自慢ですが、料理も洗濯も掃除も完璧(笑)。料理と断捨離は趣味のひとつ。ボタン付けとほつれの修繕くらいの裁縫もできます。小学生のころは、足踏みミシンで遊んでいました。
 

・・・で、表題の「正しい目玉焼きの作り方」ですが、この本の作り方は、こんな感じ。

これは卵を蒸し焼きにする方法ですね。わたしの作り方とはちょっと違います。
わたしは、油を引かない冷たいままのフライパンに、「赤ちゃんをそっと寝かせるように」卵を割り入れ、極弱火にかけて、白身が固まったら火を止める、という方法で作ります。焼く目安は3分。蓋は使いません。蓋を使うと・・・洗い物が増える(笑)。
テフロン加工のフライパンを使って「極弱火」で作れば焼き具合は自由自在。油を引いていなくても、火を止めてしばらく待つと、目玉焼きはサラリと剥がれます。剥がれないようならフライパンを買い替えた方がいいですね。

・・・いずれにしても、男女を問わず、自分で自分の身の回りのことができない人は、お子ちゃまです。一人前の大人とは言えませんね。
家事全般を奥様まかせで、目玉焼きも焼けない定年退職前のオジサン方にも、奥様から三行半(みくだりはん)を突きつけられないように読ませてあげたい。