iPhoneを充電しながら、このケーブルってLightningケーブルだよなと思った
1. Lightnigケーブル
LightningとはApple独自のデータ転送、および電源供給のための規格である
30ピンのデカいコネクタの後継としてiPhone5から使用されている
特徴としては小さいことと、裏表がなく、どちらの方向でも挿せること
Appleがライセンスを持っているために、現時点では他のメーカーのコンピュータ、スマホ等では採用されていない
そういえば、AppleにはThunderboltっていうのもあったよな
2.Thunderbolt3
ThunderboltはAppleとIntelが作ったコンピュータに周辺機器を接続するための規格で、
現在はThunderbolt3
Thunderbolt3がコネクタの形状としてUSB-TypeCを使用する (ThunderboltとThunderbolt2はMini Display アダプタの形状)
Lightningと同じくらいの大きさで、同じように裏表がない
Appleでは現行MacBookやMacBookProのコネクタはこれしかない
Thunderbolt3はUSB-Cを使用するがUSBの規格ではない
しかし、既存の規格としてUSB 3.0 Gen2の通信をサポート、加えて、Mini Display Port 1.2の規格の通信もできる
さらに、USB-CのAlternate Modeによって、Thunderbolt3独自の規格として40GBit/sのデータ転送、同時に2台の4Kディスプレーの接続をサポートしている
よって、単にUSB-Cと謳われたケーブルはThunderbolt仕様ではない
そういえば、USBには USB-AとかUSB-Bとかあったよな
3. USB-A, USB-B, USB-C
USBといえば今でも最も多く使用されている消しゴムの断面くらいの大きさのUSB-A(USB-TypeA)のことを思い浮かべるが
USB 1.0の規格においては加えてビニールハウスの断面のようなUSB-Bもあった
主に昔のプリンターやスキャナーなどはこの形状のUSB-Bを持っていた
そもそも、A、BというのはAがホスト側(コンピュータ側)のコネクタでBがデバイス側(周辺機器側)のコネクタとしての規格で逆方向では使えない
その後、USB 2.0あたりになってmini USB-A, mini USB-Bが出てきた
台形の形状のものでA, Bで形状が少し違っていた
現在でもmini-Bは携帯機器の接続に使われているケースがあるがmini-Aはまったく見ることができなくなった
そして、周辺機器の小型化によって、B側のコネクタはmini-Bでも大きくなってきたので、
micro USB-Bという現在でもかなりの種類のスマホやイヤホンなどで使われている台形の形状の規格ができた
そして、ついにUSB 3.1でUSB-TypeCが出てきた
これは、前述のように裏表がない形状であるばかりか、A,Bで限定されていたコンピュータ側、周辺機器側のどちらにも使用できる規格になった
そういえば、USB-Cってデータ転送も、画像出力も、電源供給もできるよな
とおもったらLightningの項目に戻る(画像や電源に関してはThunderboltというよりUSB-PDとかDisplay Port, MHL, HDMIの規格が絡むのでまた、いつか)
Lightningって雷のことだけど、Thunderもそうだよな
4. Thunder, Thunderbolt, Lightning
これらは一般的にはみんな雷のことを表す英語である
だが、厳密には
Thunderは雷鳴(雷のゴロゴロっていう音)を指す
Thunderboltは落雷と訳されるように、落ちてくる雷のこと
Lightningは光という文字のとおり、稲妻、稲光で、雷が光ること、あるいは光の実態を表す
Thunderboltのboltってなに?
5. Bolt
Boltとは一般的に使われるのは金属のネジのボルトのこと
もともとは古高地ゲルマン語のbolzで意味は弓矢の矢
ボルト自身もまあ、矢のような形状だし、雷が落ちてくる感じは矢が降ってくるような感じなのでこうなったらしい
晴天の霹靂という意味でもThunderboltを使うことになる
では、Thunderとは何?
6.Thunder
Thunderは雷のことだが、この単語は北欧神話のThorから来ている
つまり、雷の神様
マーベル映画のわれらのマイティ・ソーのことだ
そういえば、Thursdayって似てるよね
7. Thursday
Thursdayの語源もわれらのマイティ・ソー
英語の曜日の呼び方はソーのような北欧神話とギリシア神話の神の名前が付けられている
Tuesday: 北欧神話の軍神テュール
Wednesday: 北欧神話の王オーディン Odin-> Woden->Wednesという感じ
Thursday: 北欧神話のトール=マイティ・ソー オーディンの息子
Friday: 北欧神話の美しき女神フレイア
Saturday: ローマ神話のサテュルヌス、土星のSaturnも同じ語源 なぜ土曜日だけ?
残りは
Sauday: 太陽
Monday: 月
もともと、曜日の起源は一日を24分割してそれぞれに太陽、月と、惑星の名前をあてはめていたことから始まるらしいが
だとすると惑星の英語名がみんなローマ神話の神の名前なのに、曜日になると北欧神話がでてきたのか?
8. 惑星の名前
北欧神話、ギリシア神話、ローマ神話の神は西欧文明の中では混同して認識されることが多かった
よって、惑星の名前から曜日の名前が決められるときにも同じように同義とされる神の名前が現在の英語に残っていると考えられる
曜日に対応する惑星の名前
太陽 Sun
月 Moon
火星 Mars ローマ神話の軍神マルス ギリシア神話のアレス 北欧神話では同じ軍神のテュールがあてられることが多い
水星 Mercury ローマ神話のメルクリウス ギリシア神話のヘルメス 北欧神話では同じように智慧と計略の最高神 オーディン
木星 Jupiter ローマ神話のユピテル ギリシア神話の天空神ゼウス 北欧神話では同じように最高の神トール
金星 Venus ローマ神話の最高女神ウェヌス ギリシア神話のアフロディーテ 北欧神話では女神フレイア
土星 Saturn ローマ神話のサテュルヌス ギリシア神話の農耕神クロノス 曜日でもローマ神話のまま
ということになる