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セレクトセール

昨日のセレクトセールで、アドマイヤムーンの半弟(父フレンチデピュティ)が2億5000万円で落札された。確かにアドマイヤムーンは現役最強と呼ぶにふさわしい馬だが、フレンチデピュティ産駒にこの値段が付くとは驚いた。フレンチデピュティはクロフネという超大物を輩出してはいるが、クロフネ以外に大物は出ていない。基本的には“早熟な善戦マン”がほとんど。2億5000万の看板は重すぎる気がするが…。もっとも、その価値を判断するのは購入者なので、他人がとやかく言う事でもないのだが。


ちなみに2日目の今日もマイケイティーズ(アドマイヤムーンの母)の産駒が上場された。当歳馬で父がクロフネだが、こちらは3億円で落札された。昨日の1歳馬も今日の当歳馬も、アドマイヤムーンのオーナー近藤利一氏が落としている。アドマイヤムーンがすでに9億円を超す賞金を稼いでいるので、この2頭を購入してもまだプラス収支ではあるが、基本は1頭1頭それぞれの馬で利益が出るかどうか。ちなみに3億円の馬代金を回収するには、総賞金4億円では足りない。レースで得た賞金の馬主の取り分は80%なので、3億2000万円になるが、厩舎への委託料や保険料なども別途かかってくる。そうなると、やはり4億5000万円は稼いでもらわなくてはならないだろう。並のG1馬程度では、とうてい届かない数字だ。「アドマイヤムーンの馬主なのだから、弟もオレが…」という考えなのだろうが、つくづくバブリーな世界だ。


巧かったのは、生産者のノーザンファームだ。2億5000万円の1歳馬は、昨年当歳で上場していたら1億円にもならなかった可能性もある。昨年の今頃のアドマイヤムーンはというと、人気を集めたクラシック戦線でことごとく敗れて、早熟説すら一部で聞こえていたほどだった。それが1年後には“世界のアドマイヤムーン”になったのだから、ノーザンファームの商売上手には脱帽する。


明日はセレクトセール最終日。明日もまたドラマが起こるのか? 生産界の流れを見る意味でも、必見だ。

土曜競馬予想

ダーレーが馬主として認可された。昨年馬主申請し、不認可の結果を受けて訴訟沙汰にまで発展するこじれようだったが、今年は噂されていた通り認可の運びとなった。競走馬は南関東に拠点を置き、生産の方はアルカセットやファンタスティックライトという名馬を日本で供用し、腰を据えた活動を展開している。また近年はドバイワールドCデーに行われる各競走に日本馬が出走するのが恒例となっており、今回のダーレー認可は当然といえば当然か。
外資の参入を認めたことで、今後日本の競馬がどのように変わっていくのか想像するのは難しいが、クラシック戦線にダーレーの青い勝負服が多く見られるようになるのだけは間違いない。
ただ危惧されるのは、ダーレーが認可されたことで他の外資系がどういう動きを見せるのかだ。世界中のセリでダーレーとライバル意識をむき出しにして争っているクールモアまでもが日本に参入してくれば、勢力図は一気に変わるかもしれない。そうなった場合にまず淘汰されるのは、中・小規模で活動している馬主や生産者というのは必然だろう。弱肉強食は世の常であり、ある程度そうなるのは仕方ないとも思うが、香港のように外資王国になってしまったら、それこそ興ざめしてしまう。国境という垣根を越えて日本競馬が発展していくのは嬉しいが、ある程度の防衛手段は必要なのではないのかとも思っている。


さて、明日の予想だが、明日は重賞はなし。そこで自信の一鞍、函館の岩木山特別を。


本命は、マッチレスバロー。もともとは、新馬→特別と連勝してエリート街道に乗り、3戦目には共同通信杯で3着に健闘した素質馬。しかもその共同通信杯では、アドマイヤムーンに0.2秒、2歳チャンピオンのフサイチリシャールに0.1秒差に迫り、新潟2歳Sを勝ち朝日杯4着のショウナンタキオンに先着しているのだから、その実力の程がうかがえるというもの。しかも上がりの3ハロンはアドマイヤムーンと並んで、最速の33.9秒をマークしている。言うまでもなく、500万で足踏みする馬でない。多少余裕残しの仕上げであっても、ここでは負けられない。鉄板。


相手は、ミストラルクルーズ。3歳時は菊花賞にまで駒を進めた馬。一叩きされて、当然上積みが見込める。一騎打ちが濃厚。


その後も臥牛山特別組。マストビートゥルー、トップディアマンテまで押さえる。


買い目
馬単
12ー10 60%
12ー4 20%
12ー2 20%

3連単
フォーメーション
1着 12
2着 10
3着 4・2・5・16・6

5点

重賞回顧

ラジオNIKKEI賞、本命のガルウ゛ァニックは12着と惨敗。小回り福島で致命的な出遅れと直線での不利も重なり、全く見せ場なく敗れた。もっとも、たとえスムーズな競馬ができたとしても勝ち負けできたかどうかは疑わしいが…。それにしても我慢できないのが中舘騎手のレース後談。「テンから行かせる必要もないと思ってゆっくり走らせた。4角まではいい感じで追走できたけど、直線で不利を受けてしまって力を出せなかった」(競馬ブックより)とのことだが、責任逃れも甚だしい。まずスタートだが、ゆっくり出したのではなく、出遅れだ。直線もスタートのロスのせいで狭い内に突っ込まざるを得なかっただけで、それで前が塞がったのだから、中舘の騎乗ミス以外の何ものでもない。それなのに、まるで他人事のようなコメントを平然とするのだから、通常の神経ではとても理解できない。プロの世界だから、そうやすやすと自分の非を認めるべきではないという考え方もあるだろうが、こういう言い訳は聞くに絶えない。もっともそんな保身的で器の
小さい人間だから、常にリーディング上位に位置しながら重賞で有力馬に騎乗する機会がほとんどないのかもしれないが。いずれにせよ自分が馬主なら、こんなジョッキーは二度と乗せないだろう。

話しはガルウ゛ァニックに戻るが、そんなチグハグなレースだったので、今回のレースでは実力のほどは計りかねる。ただ500万の勝ちっぷりからは、上のクラスでも通用するはずだ。


勝ったロックドゥカンブは完勝だったのではないか。各ジョッキーも当然小回りコースを意識した乗り方で、3角あたりで後続に並びかけられる展開になり、馬群に飲み込まれるかと思ったが、そこからが粘り強かった。4角でも手応え良く、直線では後ろを離してのゴールだから、着差以上といえる。ただメンバーはイマイチだったので、ここを勝ったからといって即“菊花賞の有力候補”というわけにはいかないのでは。それでも、3戦3勝での重賞制覇は立派としか言いようがないし、さらに本馬は南半球産の遅生まれ。今後期待の逸材であることは、間違いのないところ。


イクスキューズは、実質トップハンデ。マクリ気味に押し上げたが、最後は力尽きた。ハンデ差が響いた格好だが、そろそろ他馬も成長が追いついてきた事も大きい。早期から高い完成度を武器にイケイケのローテを組んできたわけだが、今後どんな使い方をしてくるのか興味深い。例年手薄になる紫苑Sあたりに狙いを定めてくるのだろうか。


ハイソサエティー・クランエンブレムの3勝馬2頭は、結果的には斤量差をカバーするほどの実力は現状では持っていないという事。


今年のラジオNIKKEI賞は、一応ロックドゥカンフブというスター候補が誕生したが、それほどインパクトのあるレースではなかった気がする。もっとも、毎年そんなもんだが…


今週は七夕賞。ローカルのG3らしいメンバーが揃って、馬券は一筋縄ではいかなそう。週末までジックリ考えたい。