aperitif 序章にかえて
http://ameblo.jp/syayou/entry-10008219091.html
とはいうものの。
最近は、エッセイ風。
なんとなく、なんとなくが伝わればいいんです。
テーマは、
すてきに、さらり。
「よいお年を」と鐘の響き
前日の雨模様が嘘のようにとはよく言ったもので、
素晴らしい晴天となった。
宿泊の帰りとなったが、
見慣れた帰路の風景さえ美く見える。
星が輝いている、だとか、
月が綺麗、だとか。
カッコつけて夜に衝動を感じたふりをことはあろうが、
白日から路傍に立ち尽くして空を見つめるのも、
嘘くさくてまたよいと思ったり。
それだけ空に雲がなかったわけだ。
年を越してから、それなりの人々に再会した。
時間は、輪ではなく直線であると考えているが、
晦日から正月にかけての挨拶は美しいと感じる。
明けまして、の表現は年賀状やらのお陰か
いくらか内実を伴わない観が否めないのだが、
「よいお年を」という言葉は、
どうも色艶があり、小粋。
そもそも「よいお年をお迎えください」という意味であり、
年末の大掃除やら借りた金の支払いやらで忙しい年末を
大事なく過ごしてくださいというニュアンスが込められている。
なのだが、このごろの使い方ってのは、
年越しの瞬間までの残りの時間、
その時までに与えられたあなたの猶予を、
何か素敵に過ごすことができることを祈っています、なんてな風。
なにやらしっぽりとした印象を受けて、
これはこれでいいものであるよ、と。
そういう話。
スペード
電車内の隣人の話を書くのも陳腐だが、
それでも、隣に座った初老の男性は、
「ブリッジ」というトランプゲームについての雑誌を眺めていた。
パチンコやら、麻雀やらでなく
「ブリッジ」なるカードゲームであることが、
なんともクールに思えた。
そこに生産性があるかどうかでもなく、
なにか「カード」というツールに、
洗練された感覚を感じてしまった。
雑誌自体は、今時のワープロかと思わせるほどの、
なんでもない、個人会報の程度だったのだが。
それでも、隣に座った初老の男性は、
「ブリッジ」というトランプゲームについての雑誌を眺めていた。
パチンコやら、麻雀やらでなく
「ブリッジ」なるカードゲームであることが、
なんともクールに思えた。
そこに生産性があるかどうかでもなく、
なにか「カード」というツールに、
洗練された感覚を感じてしまった。
雑誌自体は、今時のワープロかと思わせるほどの、
なんでもない、個人会報の程度だったのだが。