クラスノヤルスク旅行記~第5日 | Добро пожаловать!

Добро пожаловать!

ありがとう、Dima
あなたの歌は永遠です

◆11月16日(土)

 

この日は帰国日でもあるのですが、飛行機の出発時間が20時と遅いので、夕方ぐらいまで時間がありました。

 

朝。

起きると、窓のほうからカサカサと音がします。

もしかして?と、そっとカーテンを開けてみたら・・・・・。

 

鳩が3羽、仲良く窓辺に並んでました!

 

こういうの、癒されるんですよね~。

 

さらにホテルで朝食を食べていたら、小鳥が窓辺に1羽やってきてこちらを見ていました。

こちらもじっと見ていたところ、首をかしげてとてもキュートでした音譜

写真が撮れなくて残念…。

 

 

この日は、帰国する前にもう一度Dimaのお墓へ行くことにしました。

クラスノヤルスクに着いた翌日、3日目のツアー、そして最終日の計3回行くことになります。

 

ふと心配になったのは、この日は土曜日だということ。

学校はお休みではないか?だとすると、中庭にあるDimaのお墓へは入れるのか?

お花を買っていくつもりだけど花屋は営業してるのか?

 

今回は自分で花を調達しなくてはいけません。

2日前にツアーで訪れた時に花屋さんには寄ってもらったのですが、車での移動だったため、お墓のある学校からはずいぶん離れたお店だったため場所がわからず…。

 

2GISアプリを使って、自力でなんとか学校の近くにある花屋さんを見つけました。

店員さんは若いおにいちゃんで爽やかなイケメン。(クラスノヤルスク、美男美女多くないか?)

白いバラを2本…とお願いすると、"Конечно!"と、これまた爽やかな返事。

そして、やっぱり茶色の無地の紙でホッチキス止め…(笑)

 

さて、白バラは用意できたけど、お墓へは近づけるのか…?

門が閉まってたら、柵の間から花を投げ入れておくか?

 

学校は先日行った時と違って静か。やっぱり休み?

恐る恐る中庭のほうへ向かうと…門は開いてました!良かった!

 

ちなみに。

クラスノヤルスクまでDimaのお墓参りへ行く人はいないかもしれませんが、いちおう場所をお伝えしておきます。

 

学校の名前はСГИИ им. Д. Хворостовского

正式名称は Сибирский государственный институт искусств имени Дмитрия Хворостовскогоです。

英訳するとSiberian State Institute of Arts named after Dmitri Hvorostovskyとなります。

住所はレーニン通り22番、地図上だと東の端のほうになります。

 

徒歩で行くと学校の正面はこんな感じ左下矢印

 

 

そして、お墓とモニュメントがある場所は下の写真下矢印のだいたい赤丸で記した場所になります。

 

正面から右側の大きな階段をずっと降りて左側へ。

車で行くと、写真の車が停まっているあたりで降ろしてくれると思います。

 

 

前日ぐらいから急に冷え込んだ感じのクラスノヤルスク。

モニュメントの周りも雪で真っ白になっていました。

 

 

 

1つとても嬉しかったのは、2日前にツアーで訪れた際に私がモニュメントの足元に置いた白バラが、そのまま残っていたことです。

 

奥にある小さなバラ2本が2日前のもの、手前の2本はこの日供えたもの。

 

 

当たり前と言われれば当たり前なのかもしれませんが、この寒空の中、花は小さくなっていたものの2日間も風にも飛ばされず、2本ともそのままの形で残っていたのを見た時はすごく嬉しかったです。

 

本来花を供える場所は手前の墓碑のあたりかもしれませんが、Dimaの遺灰は銅像の足元に眠っていると聞いたので、ついそこに置いてしまいました。

 

花を置き、足元にあるDimaが眠る台にそっと両手を置きました。

やはり涙を抑えることができませんでした。(こう書きながらもやっぱり泣けてきます…)

実はここ、手前にベンチが数脚あるんです。

幸い、誰も来ることはなかったので、しばらく座ってモニュメントを眺めていました。

 

今回、すべての場所が私1人。

モスクワだとこうはいかないので、Dimaを感じるためにはすごく贅沢な時間を過ごさせてもらったと思います。

 

最後に「また来るね」…そう言い残してお墓を後にしました。

 

しかし…寒かったんでしょうね…涙が少しあふれただけで睫毛に違和感。

ちょっと凍ったみたいです汗

ホテルから持ってきたぬるめの水も凍り始めていました…。

 

ホテル近くの温度計…-18℃を指しておりますガーン

ちなみに出かけるときは-20℃でした。

 

 

 

この日はその後特に予定もないので、お土産探しを始めたのですが…。

なんせガイドブックがないし、頼りは地図アプリのみ。

外側からだと何の店かわかりにくいし、本当にお店探しには苦労しました汗

 

私はいつも海外に行くとカレンダーを買うので、なんとか本屋さんは見つけて買うことができました。

結構大きな本屋さんでしたが、なぜか日本語のタイトルの本が積まれていました。

自己啓発本?のようなものでしたが、こちらのロシア人がそのまま読まれるのでしょうか?

 

スーパーやツム百貨店も探して行ってみましたが、なんか思うようなものが見つからない…。

ツムは衣料品がたくさんあったので帽子を買おうかとも思いましたが、もう日本に帰る日だったので諦めました。

 

実は私には一つ、確かめたいことがありました。

Dimaが2009年にクラスノヤルスクでコンサートをした時、こんな写真左下矢印がありました。

 

 

左に見えるのは今回泊まったホテル、Dimaの真後ろには時計台が見えます。

Dimaはこの時、広場のどのへんに立っていたのかなぁ…と気になり、同じシチュエーションになる場所を探してみました。

 

で、撮影してみたのがこちら左下矢印

 

だいたい、このあたりでしょうか。

10年経って、ホテルの前にある木がずいぶん高くなっているのと、時計台の前の木も時計台を覆い隠すほど育っているのがわかります。

 

この場所に立ってみてわかったのですが、Dimaはオペラ・バレエ劇場の真ん前、しかも結構近くに立っていたことになります。

自撮りだと思っていましたが、もしかしたら劇場の写真も撮っていたかもしれませんね。

 

 

この日はレイトチェックアウトをお願いしていたので、いったんホテルに戻って荷物をまとめることができました。

出発までホテルの周りをウロウロしたり、遅めのお昼ご飯をいただいたりしてました。

 

4日間街を歩いてみて、ようやく歩き方がわかってきた頃に帰国。

残念ですが、そんなものですよね。

 

ホテルの近くの歩道橋の上から。

なんてことない景色ですけどお気に入りです。

 

 

こちらはどうやらクリスマスツリーの準備をしているところのようです。

あと半月ほど遅く来れば、イルミネーションも見られたでしょうか?

 

 

最後にもう一度ホテル近くのレストランBohoへ。

席から劇場が見えました!

 

 

最後に食べた料理。キャベツスープだけどチキンも入ってた!
出汁?とも思ったけど、普通に食べられました♪美味しかった~!

 

 

 

いよいよ帰国。空港へ向かいます。

ホテルのロビーでドライバーさんを待っていると…あれ?行きと同じおにいちゃん!?

行きと帰りが同じドライバーさんって、今までなかったのでビックリでした。

 

帰りも助手席に乗って、今度はポケトーク駆使してもう少し会話ができました♪

しかし、このおにいちゃん、いい人だった~(涙)

 

空港に着いて荷物降ろしてくれて、Спасибоと言ってチップ渡そうとしたら、荷物を持って空港の中まで…!

さらに、空港入るとすぐセキュリティチェックがあって、荷物を機械に通さなきゃいけないんですが、おにいちゃん、自分のスマホやキーをトレーに置いて、自分もセキュリティチェックを受けて一緒に中へ入ってくれた!

 

で、搭乗案内板を見てくれて、チェックインカウンターまで送ってくれました~。

今までこんな優しいドライバーさんいなかった…泣く!えーん

 

そして、お別れする時、おにいちゃんはかけていた眼鏡をはずしていたんだけど…かなりのイケメン…!

花屋のおにいちゃんといい、クラスノヤルスクの男性はイケメン多し!?

 

まだまだ素敵なことは続きます!

 

 

チェックインカウンターで渡された搭乗券はこちら!

 

 

この搭乗券は10月末ごろに登場し、合計60万枚用意されており、4~6ヶ月ほど配布されるだろうとのことでした。

 

当初の予定通り10月13日に出発していたらこの搭乗券はもらえなかったので、11月に延期になって良かったです。

さらに、私はノヴォシビルスクで乗り継ぎすることになっていたので、搭乗券は2枚手に入れることができました。

 

 

クラスノヤルスクの空港は新しくてきれいで、お店も色々ありました。

入った店の店員さんは親切なおばさんで、ポケトークを使って両親に手袋を買いたいと伝えたら、色々アドバイスしてくれました。

商売なんだから当然なのかもしれませんが、なんというか身に染みる温かさを感じました。

 

この手袋、両親とも「すごく暖かい!」と驚いていました。さすがシベリア!?

 

そして、この手袋を入れてくれた袋がこちら左下矢印

 

ちょっとしわくちゃですが、【I ハートNY】ならぬ 【Я ハートКрасноярск】とは…!

これは嬉しい!

 

さらに。

 

ノヴォシビルスクの乗り継ぎ時間は1時間半。

迷ってる時間はありません。

幸い、また10分ほど早く到着したのですが、【Transfer】と書かれているところに並んでいると、女性の声で「成田へ行く人はそちらではありません」という日本語が…。

 

私が並んでいたところは国内線の乗り換え口で、国際線はターミナル移動が必要とのこと。

いや、それは調べていたんですけどね…あせる

 

しかし、この日本語ペラペラのおねえさん(ロシア語を話す西洋人)に声かけてもらわず、ターミナル移動してなかったら…乗り遅れたかもしれないですよね汗

おねえさん、天使ですか?

 

乗り継ぎ時間1時間半にもかかわらず、成田にはちゃんと荷物も到着。

何から何まで順調だったクラスノヤルスク旅行。

 

今回、私は行きも帰りも10時間ほどのフライトでしたが、翌12月末にクラスノヤルスクで行われたフィギュアスケートのロシア選手権を日本から遠征して観戦された方々のツイートを見ていると、皆さんアクセスの悪さをあげていらっしゃいました。

中には30時間かけて行かれた方も…!

 

12月はフライトスケジュールが変更になったのでしょうか?

私も調べ始めたころは絶望的になるほど、クラスノヤルスクへの便はありませんでした。

しかし、結局いい便が見つかり、延期になった今回の日程ではさらに短時間で移動することができました。

これもラッキーだったと思います。

 

全く初めての街、しかもロシア、さらに資料もほとんどない状態で、言葉もできない私がよく無事に、しかもこれほど順調に行って帰ってこれたと思います。

 

モスクワも親切な人が多かったですが、クラスノヤルスクの人も皆さん親切で、本当にいろんな人に助けてもらったことに感謝しています。

 

そして…とても厚かましいことを言わせてもらえるなら、Dimaがお膳立てしてくれたのかな…とも思っています。

Dimaは故郷をとても愛していましたから、クラスノヤルスクが好きになってもらえるように計らってくれたのかな…と。

そう思うことが、今の私の支えです。

 

 

時期は未定ですが、ウラル航空に成田からクラスノヤルスクへの直行便認可をがおりたそうなので、今後はもっと日本から行きやすくなるかもしれません。

また、クラスノヤルスクは現在地下鉄の建設工事も進んでおり、近い将来地下鉄も走る予定ですので、そうなるともう少し便利になることでしょう。

 

冬も魅力的でしたが、今度はもう少し緑の美しい時期か、紅葉の美しい時期に行ってみたいです!

 

これにてクラスノヤルスク旅行記は終了です。

長らくお付き合いいただきありがとうございました!