もうすぐ2017年が終わります。
2016年最後のブログのタイトルは、「2016年のホロストフスキーを振り返る」でした。
今読み返してみると、とても脳腫瘍の闘病中とは思えないほど、精力的にステージをこなしていたんだな…と、改めて思います。
去年の今頃のDimaは、肺炎で入院中でした。
年が明けても彼の退院の一報は入らず、約2か月後の2月中旬にようやく退院。
復帰公演は4月25日、トロントで行われたネトレプコ&エイヴァゾフ夫婦とのコンサートでした。
5月7日にMETのガラにサプライズで登場し、多くの人に感動を与えたことは大きなニュースとなりました。
5月27日にはサンクトペテルブルクの建市記念日ガラコンに出演。
その日の夜、転倒して右腕を負傷。
6月2日には故郷クラスノヤルスクで、コステロと一緒にコンサートに出演。
腕を吊った痛々しい姿、疲れ切った顔、苦しそうな歌唱、そして聴衆に向かっての最後のメッセージ…。
とてもつらいコンサートとなりました。
そして、最後のパフォーマンスとなった6月22日、23日のグラーフェネックのコンサート…。
奇しくも6月22日、小林麻央さんが亡くなられました。
このことは私にとって、かなりショックなことでした。
その日がDimaの最後のパフォーマンスと重なったこと、翌23日が私がDimaのファンになった記念日であること、そして、Dimaが旅立ったのが11月22日であること…。
今後11月22日はもちろん、6月22,23日も私にとって辛い日になることと思います。
来年の年末にはもう、Dimaのパフォーマンスを振り返ることができなくなりました。
まさか今年、麻央さんとDima、2人ともに旅立たれてしまうとは思いませんでした。
2人とも完治はしないかもしれないけど、病気と上手く付き合いながら生きていってくれる…そう信じていました。
もちろん、私は今までにもいろんな人のファンになってきました。
でも、途中で熱がさめてしまったりして、【別れ】を経験したことはありませんでした。
14年半、途中で違う歌手に興味を持ったこともありましたが、こんなに好きになった人は初めてでした。
その後の海外旅行も、全てDimaに絡んだものでした。
11年前にロシアに行ったのも、Dimaに所縁のある地を巡りたかったからで、あとは全てDimaのパフォーマンスを観るためでした。
大阪でのリサイタルがキャンセルになった以外、国内公演も含めて26回、一度もDimaのキャンセルに遭遇したことはありません。
毎年、次は何を観に行こうかと計画を立てるのが楽しみでした。
その楽しみも、もう今後はありません。
今までこんなに愛したアーティストはいなかったのに、【死】という別れがくるとは夢にも思いませんでした。
今もDimaの写真を目にするたび、彼が死んでしまったという事実を拒否しようと涙があふれます。
今日こそは泣かずに過ごそう・・・・毎日そう思うのですが、この38日間1日も泣かない日はありません。
今日、海外のファン仲間から"don't cry, please! he wouldn't like you to cry."とFBでコメントをもらいました。
でも、その彼女も大きな悲しみを抱えています。
まだ1ヶ月…。
まだまだ泣いていいですよね…?
まだ追悼する気持ちになれません…受け止められないから。
以前も書きましたが、Dimaが亡くなったからといって、こちらのブログを閉鎖するつもりはありません。
ここは私がDimaを精一杯愛し、応援し、皆さんにDimaの魅力を知ってもらいたい、その一心で続けてきたものです。
ここを閉じるということは、Dimaの存在を消してしまうことだと思います。
そんなことはしたくありません。
皆さんもどうか、Dimaのことを忘れないでください!
もうすぐ新年を迎えるというのに、湿っぽくなってしまい申し訳ありません。
2018年が、皆様にとって幸多い1年となりますよう、心からお祈りいたしております。
良いお年をお迎えください。
1年間、ありがとうございました。