6月に、日本でも、METのHDシアターで放送された6作品中、4本が、まとめて放送されました。
(「セビリアの理髪師」と「三部作」は、いつ放送してくれるのでしょう~?)
で、アメリカでは、もっと放送時期が早くて、HDシアターで上映された翌月、または翌々月ぐらいに、TV(PBS)で放送してくれるらしいんですが、そちらは、ちょっと編集してあるようなんです。
幸い、アメリカに住んでるお友達がいて、いろいろ情報をもらったりするんですが、放送時間枠が、3時間と決まってるらしく、それに収まるように編集してあるらしい・・とのこと。
例えば、「始皇帝」で、故ビバリー・シルズさんが、ドミンゴと対談していたのはカット。
「セビリアの理髪師」でも、マッティが舞台袖で受けていたインタビュー、フローレスとディドナートのインタビューもカット。
それと、舞台上のミスも編集されているようです。
「セビリアの理髪師」で、フローレスのカツラが取れたアクシデント。
これ、とっても面白かったし、あのオペラはコメディだし、別にいいと思うんですが、映像では確認できず。
ってことは、別の日の撮影と差し替えた?
で、ホロストフスキーが出演した「エフゲニー・オネーギン」。
これも、日本での放送と違ってました。
一番わかりやすかったのは、1幕が終わった後の、舞台袖でのインタビュー。
ホロストフスキーとフレミングが、シルズさんのインタビューを受けていたんですが、それはまるまるカット。
しかし、日本にはなかった映像が~。
2幕が始まる前、舞台裏からステージに向かって歩く、ホロストフスキーとフレミングの姿が映っているのであります。
ただ歩いてるだけなんだけど、初めて見る映像だから、めっちゃ嬉しかったです:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
それと、気のせいか、ホロストフスキーのカットが多いような・・・・。
日本の放送は、HDシアターでの生中継映像ですから、カメラアングルや、カメラの切り替えに、不満も多少あったのですが、編集版は、いい場面でいいショットを捉えていて、歌手の演技もわかりやすかったです。
たとえば、生中継だと、パッと切り替わって、一瞬だけ捉えていた表情が、編集版だと、その表情に変化していく様子をちゃんと捉えている。
つまり、演技の前後が、ちゃんと収められているんです。
このお陰で、演技に納得する箇所が増えました。
「そうそう、この時のオネーギン(どうせ、オネーギンばっかりだけど:笑)が見たかったのよ」~という、こちらのツボを心得ている編集でございました。
ほかに、正面から撮っていたシーンが、舞台下からのアングルになっていたり、カメラが本当にたくさんあったんだなーと、改めて、大掛かりなイベントだったことを感じました。