この本、ご存知の方も多いと思います。
現在出ているのは、こちら↓ですが、14年ぐらい前にも出ていました。
ってなわけで、現在、新旧合わせて2冊持っていることに。
ちなみに、これのバレエ版、バレエワンダーランドも出ています。
古い方は持っていますが、新しい方は買っていません。
新旧の間には、約10年の年月が流れていて、この分だと、2013年ぐらいには、また新版が出るかもしれませんね。
で、とりあえず、新旧2つ持っているオペラ版で、中身を比べてみることに。
新版のほうも、なんだかあやしい表紙ですが、旧版はもっとあやしかったです。
なんなんでしょ、この表紙↓・・・・
新・旧版とも、オペラの作品紹介、おすすめCD&DVD(旧版はLD!)、海外オペラハウスの紹介など、オペラ初心者はもちろん、オペラファンにも楽しめる内容となっています。
で、面白いのは、美男・美女歌手を紹介しているところ。
これは、新・旧版で多少の違いがあって、時代の流れを感じるのであります。
まず1993年版は、何と言っても三大テノールが、どどーん!とクローズアップされています。
そして、まず女声編に取り上げられている歌手の皆さんは以下の通り。
(順不同、名前表記は本に書かれていた通り)
☆チェチーリア・バルトリ
☆マリーー・マクローリン
☆エヴァ・リンド
☆ダニエラ・デッシー
☆エディタ・グルベローヴァ
☆カーティア・リッチャレッリ
☆フレデリカ・フォン・シュターデ
☆キャスリーン・バトル
☆ジェシー・ノーマン(※番外扱い!)
バルトリの登場は衝撃的でしたね。
デッシーの写真、今と顔が全然違って見える~。髪が黒いからかなぁ?
リッチャレッリ・・・そうでした。美人歌手として人気でしたよね。
フォン・シュターデは、METのガラでおなじみ。
バトルですか・・・・。CMで大ブレイクしましたね。私も初めて買ったCDは、彼女の「オンブラ・マイ・フ」でした。
これが、2003年版になると、こうなります↓
☆ナタリー・デッセイ
☆チェチーリア・バルトリ
☆オリガ・ボロディナ
☆ヴェッセリーナ・カサロヴァ
☆ルネ・フレミング
☆レオンティーナ・ヴァドゥーヴァ
☆ステファニア・ボンファデッリ
☆アンゲリカ・キルヒシュラーガー
☆アンジェラ・ゲオルギュー
☆ワルトラウト・マイヤー
☆マグダレーナ・コジェナー
この中で、旧版にも登場していたのは、バルトリただ一人。
あとは新顔のおねえさまばかりでございます。
で、皆さん、「あれ?あの人は?」と思われたのではないでしょうか。
タイム誌が選ぶ、“世界に影響を与えた人物100人”にも選ばれた、アンナ・ネトレプコ。
そう、彼女は2003年度版には、まだ登場していないのであります。
今なら、彼女が筆頭にあげられるのでしょうが、この本が出た頃は、日本はボンファデッリ・フィーバーに明け暮れていたように思われます。
トリエステ・オペラが取り上げられていましたし。
ってことは、ネトレプコはここ2~3年で、突然トップスターになった人なんですね~。
彼女に限らず、最近は本当に美しい女性歌手、多くなりました。
それでは、引き続き男声編。まずは1993年版。
☆ドミトリー・ホロストフスキー
☆ジュゼッペ・サッバッティーニ
☆ハンス・ペーター・ブロホヴィッツ
☆トーマス・ハンプソン
☆サミュエル・ラミー
☆ロバート・ヘイル
☆ルネ・コロ
☆フランシスコ・アライサ
☆ペーター・ホフマン
そして、【世紀末の不思議なオトコたち】として、
☆ヨッヘン・コヴァルスキー
☆マイケル・チャンス
☆ウィリアム・マテウッツィ
そうなんです・・・ここにホロストフスキー入ってます。
ってことで、私はこの当時から、彼の顔と名前だけは知っていたわけですが、載ってる写真がこれですから
こんな顔して、ポーズとってるような男が、歌が上手いわけがない!という、私の偏見により、彼は長く、私の記憶から忘れ去られてしまったのであります。
今のように、インターネットもなかったしね・・・。あ~、後悔。
それからちょうど10年後、すっかりプラチナブロンドになった彼に、「トロヴァトーレ」のTV放送で再会。
そして、今の私があるのでございます。
ブロホヴィッツ・・・そうそう、1992年のロイヤル・オペラ来日公演で、「ドン・ジョバンニ」のオッターヴィオを彼で聴きました。
全出演者中、一番印象に残ったんですが、最近お名前を聞きません。どうしてるのかしら?
アライサ・・・彼もどうしているのやら。
何回かリサイタル行った私。
コヴァルスキー・・・ウィーン国立歌劇場来日公演「こうもり」」のオルロフスキー公、テレビで見てひっくり返ったっけ。
普通に話してたのに、歌いだすと、声が突然女になるんだもん。
その後、やはりテレビで、彼の歌う「美しき水車小屋の娘」を聴いたけど、なんとなくヘンだった・・・。
マテウッツィ・・・「声だけきくと、ハンサム」というコメントに、私の友達は大激怒していたっけ。
なんでも、「チェネレントラ」の舞台に決まっていたのに、テレビ撮影が入るからってことで、容姿のいいテノールに変更されたことがあるんだと、その友達が言っており、これにも大激怒でございました。
さて、2003年度版はこうです↓
☆ロベルト・アラーニャ
☆ホセ・クーラ
☆ルチアーノ・パヴァロッティ
☆ホセ・カレーラス
☆プラシド・ドミンゴ
☆トーマス・ハンプソン
☆マルセロ・アルバレス
☆ファン・ディエゴ・フローレス
☆ブリン・ターフェル
☆イアン・ボストリッジ
はい、ここにアラーニャ&クーラ&アルバレスが入ってきました。
そして、三大テノール健在!強い!
ハンプソンも2冠(?)達成。
あとの1993年組の皆さん、さようなら~。
ホロストフスキーなんて、1993年版で、
「もう少し甘さがでたら、すばらしいバリトンになると思う。いま欧米で大人気だというが、これからが楽しみだ。」
な~んて書かれていたのに、10年後には消えている~(T_T)
美男美女・・と言うよりも、その時、旬の歌手を紹介・・・って感じなんでしょうか。
さてさて、次号にはどんな歌手が取り上げられるんでしょう。