と言っても、私の話ではなく、ソプラノのバルバラ・フリットリさんの話。
(この件に関しては、本サイトの掲示板
でもお知らせしております。)
来年3月、シカゴ・リリック・オペラで、チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」が上演予定。
ホロストフスキーが出演するし、プロダクションは先日のMETと同じだし、タチヤーナはフリットリだし、これは観に行きたい!って思っていた舞台。
しかし、まずホロストフスキーが、10公演中、後半5公演をキャンセル。
理由は、家族と一緒の時間を増やすために、ヨーロッパを拠点に歌いたいから・・ってことらしい。
そして、今度はフリットリが全公演キャンセル。
理由は、ロシア語の習得に時間がかかる・・ってことらしい。
フリットリのタチヤーナは、きっといいだろうなぁ~と思っていたけど、確かに、ロシア語は大丈夫なのかな?と、余計な心配をしていたのも事実。
やっぱり、ロシア語の壁は厚かったようです。
2月に、METでタチヤーナを演じたフレミングはアメリカ人、フリットリはイタリア人。
フレミングは、語学の習得には定評がある人だし、タチヤーナも若い時にやってる(って言ってたよね?)みたいだし、ここんとこ、断片的とは言え、ホロストフスキーと、本場ロシアなどでも歌ってるので、満を持しての舞台だったと思われます。
フリットリは、初タチヤーナですよね?
う~~ん・・それは、やっぱりプレッシャーがかかったか・・・。
それに、イタリア語とロシア語では、発音があまりに違いすぎるかも。
イタリア語って、口を大きく開けて、ハッキリ発音するイメージがあるけど、ロシア語は、口をあんまり大きく開けないイメージがあるし。
勝手なイメージですけどね
母音と子音ってぐらい、対照的な感じがします。
その点、英語の方が、子音の扱いが似てるか?
アメリカ人のフレミングの方が、ロシア語にはとっつきやすかった?
それにしても、歌手の方たちも、色々とプレッシャーがあるようで大変です。
ネトレプコも、先日、ようやくカーネギーホールでのデビューを終えました。
え?彼女が今頃?と思いましたが、以前、カーネギーデビューを一度キャンセルしてるんだとか。
理由は、準備が間に合わないから・・とか。
そのネトレプコ、2010年だったかに「ルチア」を歌う予定が入ってるらしく、音楽雑誌のインタビューで、「本当に私歌うのかしら?」って笑っていましたね。
オペラって、ずいぶん先の予定まで決まってるようですが、あんまり先の予定を立てられても、歌手の皆さんは実感わきませんよね。
フリットリのタチヤーナも、きっと何年も前から決まっていたんでしょうが、この時期になって、やっぱり間に合わない・・・ってことになるのは、歌手本人にとっても、もちろんファンにとっても残念なことですね。
ちなみに、フリットリの代わりには、Dina Kuznetsovaがタチヤーナにキャスティング。
すみません・・私、彼女のこと知りません。
おきれいな方ですが、声の方はどうなんでしょう?
余談ですが、最近、オネーギンの原作本をもう1冊買ってしまいました。
以前買ったものは、散文に訳してあるものなのですが、今度は韻文小説のまま訳してあるんだとか。
詩の形だし、五・七・五みたいで読みやすいです。
書いてることは同じなんですけどね(笑)