私がオペラにハマったきっかけは、テノールのプラシド・ドミンゴ様でございました。
当時、三大テノール全盛期で、カラカラ浴場でのコンサートには、大興奮したものです。
パヴァロッティ派、ドミンゴ派、カレーラス派に分かれて、論争(?)したっけ~。
なので、私はテノールが好きなんだーと思っていたのですが、実は、どうやら低音好きみたい。
もちろん、現在、バリトンのホロストフスキーの異常なファンだってこともありますが、ドミンゴに夢中だった頃も、レイミーやF・フルラネットに浮気したりしていたんですわ。
でも、当時聴いていたのは、やっぱりテノールのアリアばっかり。
どうも、バリトンやバスは地味なイメージがあって。
「どうだ~~!」的な、華やかな(そして短い)テノールのアリアがお気に入りだったんです。
ところで、私は地声が低い・・・。
実は、これ、すっごいコンプレックス。
自分の声の録音を聞くのは、本当に嫌なもんです。
だから、話し声が高い男性は苦手。
自分より声のトーンが高いのは許せないのかも?
ホロストフスキーは、話す声も低くていい声。
そして、昨年、METの楽屋口で出会ったレイミーの地声の素敵だったこと。
「Thank you.」と言われただけで、完全にKOされた私でございました。
最近は、パーペにも惹かれたけど(彼も低音の地声が魅力的だった~)、最近、新たにジョン・レイリーがお気に入りに。
METのビューイング「セビリアの理髪師」、レイミーがバジリオをやってる日程もあったらしいので、最初は、「なんでレイミーじゃないのぉ~!」って思ったんだけど、見に行ってみたら、名前の似てるレイリーにやられたー。
「清教徒」のジョルジオ叔父様も素敵だったし、今後は要注目だわ~。
あ、明後日はもう6/10。
ちょうど1年前、6/10にMETの来日公演「椿姫」 を観に行ったんだっけ。
あ~~、あの時のジェルモンお父様(=ホロストフスキー)、本当に素敵だったなぁ。
紳士的で、ヴィオレッタが、アルフレードから父親にのりかえてもおかしくない感じだった(笑)
あの時の、“プロヴァンスの海と陸”の興奮が思い出されます。震えが来たもんね。
やっぱり、彼の声が、今の私には一番刺激的であり、一番癒されますわん