昨日・今日と、NHKのニューヨーク特集のひとつとして、メトロポリタン・オペラ(MET)の舞台が、4作品放送されました。
この4作品、いずれもライブビューイング で上映したもので、私は全て見に行ったんですが、どれも楽しかったので、今回もまた、TVの前にへばりついて、ずっと見てました~。
と言っても、実際にへばりついていたのは、「エフゲニー・オネーギン」と「清教徒」の2本だけですが・・・。
録画は、しっかりしましたけどね♪
やっぱり、オネーギンは感動したなぁ。
オペラを見てる気がしなかったもん。
技術的なことが全然気にならないぐらい、物語に入り込めちゃう。
それはやっぱり、キャスト全員が素晴らしかったからでしょう。
一人でもミス・キャストだよぉ~って人がいると、この手のオペラは、全体が壊れちゃいそう。
ホロストフスキーは、ちまたで言われているように、本当に生まれながらのオネーギン。
ハッキリ言って、オネーギン役って、歌うところ少ない。
だから、立ってるだけで、どこまでオネーギンになれるかが勝負だと思うんです。
女性がみんな虜になる魅力を備えつつも、誰のことも決して本気で愛さない。
夢中になるものもなければ、趣味も仕事も何もない、虚無的な人。
でも、彼の本当の心の内は、誰にもわからない、ミステリアスな人。
これはすごく難しい役。
演じようと思って出来る役じゃないと思う。
TVに向かって、何度溜息をついたことか、何度「か、かっこいい・・・。」と呟いたことか。←あぶないヤツ
演出もすっごく良かったぁ。
このキャスティングなら、余計なものは舞台に要らないね。
センスも良かったし、何と言っても、序曲の舞い散る枯葉シーンには感服。
別ブログ
に散々書いたのに、また書いてるよ・・・
「清教徒」の方は、ネトレプコが圧巻。
うちの母は、「健康的すぎて、哀れな感じがない。」って言ってたけど、私は、やっぱり彼女の声が好きみたい。
ずーっと聴いていたいって思わされるから。
無理がない発声で、本当に気持ちいい声。
で、このビューイングシリーズでファンになった、バスのJohn Relyea 。
彼、ちゃんと老け役が似合うね。
まだ若いんですよね?
この声、本当に気に入ってしまったわ~。
2幕は、ジョルジオのアリアも、リッカルドとの有名な二重唱もあるし、Relyeaの声を堪能させてもらいました。
最近気に入っていたパーペを、私の中では上回っちゃったよ。
でも、Relyea・・・って、何て発音するの?
ファンになったくせに、発音がわかんない・・・
あんまりTVを占領していたから、父がひと言。
「なんで、何人も一緒に歌うねん。一人で歌えっつーの。うるさいだけやんか。」
オペラ嫌いには、何を聴かせても無駄らしいです・・・・。