レイキャビクのリサイタル | Добро пожаловать!

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ありがとう、Dima
あなたの歌は永遠です

5/20に、ホロストフスキーは、アイスランドのレイキャビクでリサイタルを行いました。

オペラの放送は、オペラキャストさんから情報をいただいたりして、よく聴くのですが、リサイタルの放送っていうのは、なかなか情報を得にくく、このレイキャビクのリサイタルも、聴けるなんて、全く考えてもいませんでした。

ところが、ご親切な方が、
本館

の掲示板の方に情報をくださり、聴くことができました。

どんくさい私は、2回ある放送が、同じ内容だと思って、2回目を録音し忘れたのですが、それも、ご親切な方の御厚意により、後日、聴くことができました。

この日のプログラムは、前半が、チャイコフスキーの歌曲5曲と、ムソルグスキーの「死の歌と踊り」。

ここまでは、去年の東京でのリサイタルと同じ。
しかし、後半は、初めて聴く曲があり、それがまた良かった!

グリンカからは、
I Recall a Wonderful Moment
The Fire of Longing Burns in My Heart
Declaration
の3曲。

1曲目は、NHKで放送された、「ロシアン・ロマンスⅠ」でも歌っていて、私も大好きな曲。

グリンカって、シンプルだけど、なんとなく心に染みていいなぁ~と思っているんですが、ホロストフスキーはCDに入れてない(はず)。
だから、こういうライヴ放送で聴けるのは、とても嬉しいんです。

で、発見したのが、3曲目のDeclaration!
実は、昨年の春、ホロストフスキーはモスクワ大学で歌いました。

そのことを、ロシアのTVニュースが放送して、その時のニュース映像を、ダウンロードして持っているんですが、リハーサルで歌っていたのが、この曲だったんです!

ほんの10秒ほどでしたが、とてもいいメロディーで、それを歌っているホロストフスキーも、とてもいい表情をしていたので、すごく印象に残りました。
グリンカかな~?と思っていたので、当たって嬉しい音譜

Declarationって、「告白」とでも訳すのでしょうか?
辞書には「宣言」って書いてありましたが、いきなり「気が狂おうとも、私はあなたを愛してる」なんて歌い始めるから、「告白」っていうのがいいんでしょうね。
1分の短い曲ですが、こんな曲を歌われたら、世の女性はとろけますな~ハート2
↑は~い、ここに、とろけた人が一名おりま~すパー

ダルゴムイシスキーからは、
The Night Zephyr Stirs the Air
The Young Man and the Maiden
の2曲。

え~、初めて聴きました。
ダルゴムイシスキーって人がいるのは知っていたけど、名前だけ~。
結構好きなメロディーかも。


グリンカと同じく、ちょっと古典っぽい感じがしました。

ここからは、各作曲家、1曲ずつとなりました。
ボロディン For the Shores of Thy Far Native Land
リムスキー=コルサコフ The Clouds Begin to Scatter
メトネル To a Dreamer

ラフマニノフ Do Not Sing, My Beauty
ウラソフ The Fountains of the Bakhehsari Palace
スヴィリードフ Drawing Near Izhory


ボロディン、リムスキー=コルサコフは、やはり「ロシアン・ロマンスⅠ」で歌っていたので知っていました。
ラフマニノフは、CDにも入ってるし、聴いたことはあります。スヴィリードフも、CDに入ってるので、聴いたことありました。

初めて聴いたのは、メトネルとウラソフ。
どちらもいいですね~。
メトネルは、ちょっとドラマティックな感じでした。
“Нет,нет!”ってところが、胸にきました。・・・単に、そのロシア語だけわかったから・・かもしれませんがあせる

で、ウラソフがとても良かった!
これって、バレエの「バフチサライの泉」と関係あるのかなー?と、歌詞を調べてみたら、マリアとザレマって出てくるじゃありませんか!

このストーリーって、リムスキ=コルサコフの「皇帝の花嫁」に、ちょっと似てると思いませんか?

アンコールは、ヴェルディの「オテロ」から、イヤーゴのアリアと、ナポリ民謡「マリウ、愛の言葉を」。
イヤーゴは、リサイタルのアンコールでは、必ずと言っていいぐらい、最近は歌ってるような気が・・・。
かなり準備万端整えてるみたいなのに、未だオペラ全幕では歌ってないよね~。
もう、予定は入ってるのかなぁ?

マリウ~も、アンコールの定番ですね。
マリウを、フローレンス(※ホロストフスキーの奥様のお名前)に置き換えて歌ってるんだろうな~(笑)
初めてこの曲を聴いたのは、マリオ・デル・モナコでしたが、今ではホロストフスキーのイメージが強くなっちゃいました。

で、イヤーゴなんですが、最後に彼はよく【笑い】を入れるんです。
その笑い方が、どんどんすごくなってきてるように思うんですけど。
2月のオネーギンでも、エコセーズの時に、思いっきり笑ってたけど、かなりおっさん笑いになっていた・・・汗
昔、もっと上品な笑い方してたと思うんだけどー。
いや、今が下品だとは言ってませんよ。
ただ、ちょっと不自然に聴こえちゃうのです。
もっと、自然に笑ってたじゃーん!って思うんですけどねー。

アイスランドのお客さんは、初めは反応がおとなしかったけど、だんだんのってきて、プログラムの後半は、すごく盛り上がってました。
やっぱり、リサイタルっていいなー。

しかも今回は、All Russian Programじゃないですか~。
去年の、東京でのリサイタル・プログラムも良かったけど、これも聴きたいよぉ~。
彼の、ロシア~♪な世界に浸りたい私です。
いや、この録音で、相当浸らせていただいていますけどね。