只見線を走る「雪月花」、2023年6月18日に乗車しました。
豪華な「食事」、駅からの「歓迎」に続いて、第3回の今回は車内の様子、申込など。
第3回・車内の様子ほか←今回
【1】申し込み
観光列車「雪月花」が、福島県と新潟県を走る只見線を6月17、18日に走ることになりました。
旅行会社「日本旅行」の旅行商品として、販売されることになりました。
運よく私は抽選に当たり、乗れることになりました。
料金は何と8万円。
今まで乗車した観光列車としては最も高い金額ですが、またとない機会ですから乗ることにしました。
私が乗った今までの高額観光列車としては、
(1位)或る列車36000円、
(2位)ザロイヤルエクスプレス25000円(ゴールドクラス)、
(3位)ろくもん姥捨クルーズ24800円
が上位3つですので、圧倒的な高さです。
【2】会津若松まで
この日は、大宮から新幹線で郡山まで。
千葉県民の私は、東京や上野から乗るより、武蔵野線利用で大宮発の方が若干短時間で、なおかつ特急料金が安いため、大宮から乗車。
どうせ乗るなら、車内販売のある全車指定席「つばさ」に乗りました。
空席多数のため、「つばさ」を利用。
郡山から会津若松までは、バスの方が早いものの、割安で乗り放題の「週末パス」を利用。
往復の交通費と車内の追加飲み物を加えると、ほぼ10万円になります。(ひぇー)
郡山8:29発→会津若松9:41着。
会津若松駅の改札前に9:45集合と案内されていました。
東京からだと私と同じ快速になると思いましたが、ほとんどの人は既に到着していました。
宿泊した人が多いようです。(地元への経済効果を考えると宿泊の方が歓迎されそうです)
速攻で受付を済ませました。
【3】雪月花・車両の様子
雪月花に乗ったことがある人が多いようで、車内の写真を撮りまくる人は皆無でした。
1人客が多い1号車は、会話が少なく落ち着いた雰囲気でした。
(↑写真は2017年撮影)
2号車のカウンター付近では、三段重箱の準備が進んでいます。
只見線乗り入れを祝う花が飾られています。
青い「赤べこ」です。
車内の飾りは、今までとほとんど変わりません。
カウンターのスタンプ台の隣には、只見線の観光案内が置かれていました。
【4】沿線の景色
沿線の景色です。
会津若松を発車してしばらくは、水田が広がります。
しばらくすると、山の中を走ります。
変化のある山の景色を眺めながら、食事を楽しめます。
昨年に運転再開した会津川口より先は、線路に草が生えている部分が急に増えます。
先頭のハイデッキから、端を眺めるのは、快感です。
【5】沿線の撮り鉄
只見線に雪月花が初めて走るわけです。
それだけでも珍しいのですが、この2日間は天気が良く「6月の濃い緑の季節に赤い車体が映える」絶好の撮影日和なのです。
立派なカメラを構えた大勢の撮り鉄の人たちが、沿線にいました。
鉄橋付近など撮影ポイントがあるようですが、私は会津若松~会津川口は1回だけ、それより先は全く乗ったことがないので、どこが景色が良いのか分かりません。
今回、多くの撮り鉄の皆さんが、「お手振り」をしてくれる場面を見ることができました↓。
もちろん、写真を撮るために沿線にいるのですけど、シャッターを押した後には雪月花に向かって手を振ってくれるのです。これは素敵な光景ですね。
【6】1号車の乗客のみなさん
雪月花の1号車は、大半が1人申込の乗客でした。
このみなさんは、気持ち良い人たちでした。
★落ち着いている
→→何度か雪月花に乗った人が多いためか、車内の座席をほとんど撮りません。のんびりと静かに乗ることができました。料理は何枚も撮る人が多かったですが。
★ハイデッキの譲り合い
→→先頭の「ハイデッキ」は、フリースペースですから乗客は誰でも入れます。
4~5人座れるくらいの椅子とスペースがありますが、混雑してきたら長くいた人は「ハイデッキ」から離れ、自分の座席に戻る光景が、何度も見られました。周囲をよく見て配慮する方ばかりなのには驚きました。(現在とは椅子の形は異なります↓)
★ひとり乗車を楽しむ
→→普段でしたら隣の席の人には、一声かけることが多いのですが、何か今日は違うなと感じました。結局左右のお隣さんとは一言も話をしませんでしたが、お互い1人乗車を楽しんでいる感じで、これで良かったのかなと思いました。
★暑くても愚痴らない
→→隣の群馬県では35度を超える暑い日でした。冷房は動いていましたが、室内は暑くなりました。でも周りに文句言う人はおらず、暑い中で楽しんでいました。アテンダントさんは薄着できずに一番頑張っているのだから仕方ないんですけどね。
【7】8万円の価値がある
今回のツアー「雪月花只見線」は、8万円と高額です。
通常運行の雪月花を往復で乗ると5時間27分で54600円になります。(片方が土産付きの場合)
今回の料理のボリュームは、往復分くらいですから、料理は往復分と同じくらいでしょう。
今回は8時間45分の更に長時間の運行ですから、高くなるのは順当です。
更に、
「1往復の運行のために、1往復の試運転を実施」
「駅員さんや現場の保線職員さんと思われる人が大勢動員」
こうなると、高額にならざるをえないでしょう。
【8】配布物
★指定席券
鉄道ファン向きに、指定席券の配布です。
只見線走行の特注品と言うわけではなさそうですが、マニアにとっては貴重品でしょう。
★サボプレート
今回の只見線運行に、実際に使われたサボプレートのデザインの定規がプレゼントされました。
裏は15cmの定規として使うことができます。
新潟県のツバメの会社が作ったドッシリと重厚感がある本格派です。
希望者には、実物大のサボを15000円で申し込める申込書も入っていました。
同じデザインです。
★選べるお土産
通常の雪月花は、特別地域振興プランだと5000円高くなりますが、選べるお土産が付きます。
希望の品を選べば、後日に品物が送られるというシステムです。
今回は全員に付いていて、9つのセットの中から1つ選べます。
【9】お米のお土産
停まる駅のホームに降りると、地元の方々から観光パンフやお土産がもらえます。
ありがたいことです。
観光パンフの他に、ふるさと納税の案内、民泊の案内、クリアファイル、木製コースターなどなど。
そして!
何とお米が3つありました。
おいしいお米がとれる地域から、自慢のお米3つプレゼントです。
【10】上越妙高から帰る
上越妙高に着きました。
雪月花の8分後の18:38に、人気の観光列車「シュクラ」が到着します。
出迎えしてお手振りしましたが、到着する際は荷物の片付けなどで、ほとんど外は見てくれませんでした。まあ「伊予灘ものがたり」など他の観光列車でも似てますけど。
「はくたか」で大宮に20:50に着きました。
ちょうど6分後の20:56大宮始発の武蔵野線直通「しもふさ号」があります。
ドンピシャのタイミングと思っていたら、埼京線ホームには「しもふさ号」はいません。
平日ダイヤと間違えたかなと思っていたら、何と大宮駅3番線(宇都宮線ホーム)とのこと。
鉄道マニアを自称しているものの、まだ修業が足りないなと感じた次第です。
今までの雪月花の記事はこちら↓