列車の屋根に「傘」が乗る!? | 車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

本日11月23日は、勤労感謝の日。
都内で仕事を終えて、京成線で上野駅に着きました。
さて、途中のどこかで飯でも食べて帰ろうとしましたが、あいにくの雨模様です。
だったら上野駅6番線の下で営業している「本場さぬきうどん 親父の製麺所 上野店」で、「てんぷらうどん」をいただきました。
食べている途中で、駅の案内放送が大きな声で流れます。
何かな?と思ってホームに上がると、こんな放送が。
高崎線は、車両の屋根に傘が載っているため、運転を見合わせます。
何だこりゃ?
屋根に傘?
雨は降ってるけど、たいして風は強くないけどなあ。
 
さほどホームは混雑していなかったので、現場に行ってみました。

上野駅5番線の高崎線・前橋行きの屋根に、傘が載っているとのことです。

あ、ありました。

列車の中央8号車付近の屋根に、ありました。
列車の15両編成のほぼ真ん中、8号車付近の屋根に傘が乗っています。
「パンタグラフにからんだ」のではなく、冷房の室外機の出っ張り部分に引っかかっています。
何だこりゃ?
「ホームの客が持っていた傘が飛ばされた」にしては、列車の中央はやや不自然。
「悪意を持って橋の上から落とした」なら、こちらも中途半端。よくわかりません
いずれにしろ、男性用の黒い折り畳み傘が、屋根に乗っているのです。
 
そのうちに、「当駅(上野)で運転を見合わせます」と放送がありました。
多くの乗客は、京浜東北線か、低いホームから発車する別の列車に向かいました。
 
駅員さんは、なかなか対応はできません。
これは十分理解できます。
傘を取るだけなら、駅員さんが肩車して棒で取るのも可能な気がします。しかし、非常に危険です。
交流区間ではないものの、すごく高い電圧1500V(家庭のコンセントの15倍)のため、知識と技術がない人が扱うわけにはいきません。
 
 
しばらくして、技術者らしい人が来ました。
電気を通さない絶縁長靴を履いて、状況を確認。
架線との距離がある等の状況を確認したうえで、
輸送指令かどこかに電話して確認を取って、対応開始。
結局は単純に、絶縁体と思われる棒で、引っ張ることに。
20:19に傘の撤去完了です。
パンタグラフに絡むと、すごく手間がかかりますので、不幸中の幸いでしょう。
専門知識がある人の判断だから、安心して対応できるのですけど。
 
仕事が終わって、あとは帰るだけの時間帯なので、寄り道してしまいました。
 
多くの路線が乗り入れると、1つの遅れが多くの路線に波及しますから、対応は大変だと思います。
職員の皆さん、ありがとうございます。