観光列車の8割以上に、私は乗ってきました。
まだ乗っていない主な観光列車は「東北エモーション」「WEST EXPRESS銀河」もありますが、今回すごく気になっていた観光列車に乗ることができました。
道南いさりび鉄道の「ながまれ海峡号」です。
【1】ながまれ海峡号とは?
北海道新幹線が開業して、JRから並行在来線になった木古内~五稜郭の区間が第三セクター路線になりました。
以前は青森から函館に向かう「スーパー白鳥」や、寝台特急「北斗星」が走っていた区間です。
もともと並行在来線が第三セクターになったのは、赤字で儲からないたらですが、「道南いさりび鉄道」も経営的に厳しい状況です。
そこで観光列車「ながまれ海峡号」を運転することになりました。
何千万円もかけて車両を改造するのも厳しいです。
旧型気動車を利用した、温かいおもてなしが、非常に評判が良いのです。
【2】申し込みが困難
「ながまれ海峡号」は、車両は古いけど、地元のおもてなしが凄いと聞いていました。
ぜひ乗りたいのですが、ハードルが高いものでした。
「土曜日は仕事」で「往復交通費が高い」のです。
「ながまれ海峡号」の運転日は、5月~10月の土曜日、年に8回です。
土曜日の私は毎週仕事ですから、休めません。
8月なら休みを取りやすいですが、高いのです。
「ながまれ海峡号」の乗車そのものは11800円ですが、往復の新幹線代が44440円で宿泊も必要になります。
飛行機とホテルのパッケージも考えられますが、夏の土曜日曜はあまり安くはなりません。
函館周辺に別の観光列車や車内販売があれば、一気に利用することもアリですが、皆無です。
もちろん、人気が高く、かなり前から満席になる日が多いという事情もあります。
【3】申し込めた!
土曜に休みが取れないし、東京からだと6万円以上かかるという事情で乗れませんでしたが、去る2022年6月25日(土)に乗ることができました。
私は中学受験塾で教える仕事をしていますが、この日は地域の小学校の多くが運動会でした。そこで授業の日時を移動させることになりました。
更に6月25日頃は、「大人の休日倶楽部パス」の期間ですから、26620円で函館まで新幹線で往復できます。そして5日間の残り3日は「ろくもん」など別の列車に乗れるのです。
これは絶好のチャンスです。
「ながまれ海峡号」を走らせるのは、第三セクターの「道南いさりび鉄道」です。
ただし募集業務は、旅行会社「日本旅行」が担当します。
日本旅行のホームページから申し込みました。
【4】車両の外観
「ながまれ海峡号」は1両編成の気動車です。
年季が入った旧型車両を大事に使っています。
観光列車「ながまれ海峡号」として使用しない日は、普通列車としても運転されることがあります。
一両ごと車両の色が違っています。
次の写真ですが、左は「ながまれ海峡号」、右は緑色の普通列車です。
その他、オレンジ色の車両、国鉄時代の塗色の車両とも、すれ違いました。
【5】車内の座席と装飾
「ながまれ海峡号」の座席は、大部分が4人用ボックスシートです。
天井からは、イカなどの海産物が天井から提げられています。
手作り感が、てんこもりです。
4人用のボックスシートには、テーブルが取り付けられています。
普通列車として運転される時は、テーブルを取り外すことができます。
テーブルは折りたたみ可能な水戸岡風です。
私を含めた4人の一人参加者には、ロングシートが割り当てられました。
申し込みの段階でロングシートと分かっているのは、良いですね。
写真のスペースには、2人で使用しますから、ゆったりしています。
新型コロナ対策にもなります。
乗り込んだデッキの天井には、大漁旗があります。
【6】当日の受付
「ながまれ海峡号」は、このような行程です。
函館駅15:50発→→17:53木古内駅18:32→→函館駅20:02着
途中の上磯駅、茂辺地駅でおもてなしを受けながらの約4時間の行程です。
15:20に函館駅の改札に集合します。
座席の案内を渡されました。端の19A席です。
そして、この4時間の予定と案内が印刷された小冊子を渡されました。
メモしないでよいので、有難いです。
日本旅行の添乗員さんと共に、改札に入ります。
そして乗車です。
【7】初めの品
初めに渡されている品が、2つありました。
1つはウエットティッシュです。
車内にも、消毒液が使えるように置かれています。
更に念を入れて、ウエットティッシュでテーブルを拭くなどできます。
函館には縄文時代の遺跡があり、それにちなんだクッキーです。
【8】最初のお手振り
「ながまれ海峡号」には、沿線からのお手振りがあります。
最初のお手振りは、函館発車してすぐ、道南いさりび鉄道の本社から職員さんからのお手振りです。
【9】清川口駅
乗客は鉄道ファンとは限りませんが、駅舎の案内もしてくれます。
清川口駅には停車はしませんが、徐行します。
「ながまれ海峡号」と同じ塗色の駅舎です。
【10】函館水産高校
沿線に函館水産高校があります。
水産高校ですから、昔から使われている船の「旗」をフェンスにくくりつけて、歓迎を表しています。
高校で育てた「ひまわりの種」をいただきました。
値域からのおもてなし、スタートから凄いです。
【11】沿線の景色
木古内~五稜郭~函館の区間は、海岸の近くを走る区間があります。
前の日は、大雨で列車が運休する事態になりましたが、この日は雲が多いものの晴れていました。
函館山の山頂付近には、雲がかかっていました↓
木古内からの帰りは、いくら夏至の時期でも、外が暗くなってきます。
それを利用して、車内の灯りの大部分を数分消す時間がありました。
函館周辺の夜景が見ることができます。
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「ながまれ海峡号」の魅力は、何と言っても「地域からのおもてなし」と「料理」です。
これは、次の「後半」でまとめます。