ながまれ海峡号《後半》おもてなし&料理 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

「道南いさりび鉄道」の観光列車「ながまれ海峡号」に乗った話。

前回の前半では「車両」などについて。

今回の後半では「料理」や「おもてなし」について。

 

【1】上磯駅に停車

15:50に函館駅を発車した「ながまれ海峡号」、

上磯駅で16分停車します。(16:24~16:40)

地元商店街の方々が、ホームから手を振って歓迎してくれます。

多くの乗客は、ホームに降ります。列車の撮影をする人も多いです。

 

【2】上磯駅立ち売り

上磯駅では、食べ物の立ち売りがあります。

立ち売りは、一昔前の駅弁売りに似ていて、風情を感じます。

買ったのは、ホッキしゅうまい300円です。

店では大きいパック(個数が多く値段も高い)で売っているそうですが、手軽に買えるように小さいパックにしているとのこと。

私が1番乗りしましたが、2番目の人がまとめ買いして、すぐ完売となりました。

ビールと一緒に食べると、素晴らしい美味さです。

 

もう1つ、大黒屋菓子店のラスクを買いました。

1袋100円と安くしてもらったので、2種類買いました。

立ち売りで販売する店は、毎回同じではないそうです。

何せ1両だけの観光列車で乗客は多くありませんので、さほど収益は上がらないと思います。

地域を盛り上げて、道南いさりび鉄道を支えるために頑張っているのでしょう。

 

 

【3】飲み物を注文

車内販売で飲み物を買うことができます。

ビール(つまみ付き)500円を頼みました。

北海道限定のサッポロクラシック、良いですねえ。

立ち売りで買ったシウマイで、ビールが更に美味くなります。

 

赤ワインも買いました。

その都度払いになります。

私はお釣りが出ないように100円玉や500円玉を大量に持っていきます。

お釣りが出ないように払います。

 

 

このあと矢不来信号場で17分停車、茂辺地駅で9分停車します。渡島当別駅にも停車します。

普通列車や貨物列車に道を譲るためです。

 

【4】木古内駅で歓迎

木古内駅に着きました。17:53~18:32に停車します。(18:25に車内に戻ることになっています)

地元の方々から、横断幕で歓迎がありました。

私は下車する扉に最も近い席だったこともあり、一番先に降りました。

上から見ると、歓迎が続いていました。

木古内駅の目の前にある道の駅に向かいます。

添乗員さんが案内してくれました。

 

 

【5】予約の品を受け取る

地元の銘品を予約できる用紙が渡されていて、希望する人は列車内で添乗員に渡して予約することになっています。

私が予約したのは3種類です

《塩ソフトアイス》《パン2種類》《函館和牛コロッケ》

道の駅の店舗で、引き換えました。

暑い日でしたから、アイスはポイント高いです。塩味効いていて美味いです。

パンは「塩パン」「ウインナー入り」で、5個セットですから計10個買いました。

ウインナー入りは、できたてのようで温かくて非常にお買い得でした。

コロッケも、さすが特産品です。

木古内からは一気に食べ物が増えますから、1時間早かったら更に魅力的です。

 

 

【6】パスタセット

レストラン「どうなんDES」の料理が、木古内駅を発車する頃に配布されました。

パスタとスープ、やさしい味です。パスタは結構ボリュームがあります。

先ほど買った「塩パン」が1つ付いていました。

 

 

【7】お土産の車内販売

グッズ、お土産の車内販売が回ってきました。

「ようかん」330円と、「きびだんご」130円を買いました。

安いものがあると、買いやすいです。

「ながまれ海峡号」の写真が入っていて、お土産にも適しています。

よく考えられた車内販売品だと思います。

収益のためには、2000円の饅頭セットくらいは入れて良いと思うのですけどね。

 

車内販売品とは別に、赤い羽根共同募金にも加わりました。

バッジがもらえるなら協力します。

 

 

【8】茂辺地駅でバーベキュー

「ながまれ海峡号」の最大の魅力と言っても過言ではないのが、茂辺地駅の「北斗市特選いさりび焼き」でしょう。

ホームでは貝類を炭火で焼いています。

列車が着くころ、食べごろになっています。

焼いているところを目の前で見ていると、食欲がそそられます。

喰いてーっ!という気持ちになります。

箱に入れられて、体裁よくなった状態で、1人1箱が配られます。

お茶も車内で渡されます。

3種類の貝が入っています。

すごく香ばしいのも素敵です。いや~うまい。

そして、おにぎりや卵焼きなどの御飯物もいただきました。

いちご大福もあります。

 

ちなみに、茂辺地駅から10分近く歩くと、北斗星の車両が置かれています。

泊ることもできます。列車からもギリギリ見えます。

 

 

【9】函館到着

夜景を楽しみながら、函館駅に到着しました。

これで観光列車「ながまれ海峡号」の運行はおしまいです。

20時過ぎていて、東京に戻ることはできない時間ですので、私は函館のホテルに泊まりました。

ホテルの確保に苦労した話はこちら↓

 

 

【10】感じたこと

《1》車両の豪華さは大きくはない

観光列車は、豪華な車両を作って、満足度を上げる手法があります。

でも経営が厳しい第三セクター路線では、無理なことです。

20年前の車両を改装しても5000万円くらいかかります。

現に、銚子電鉄、津軽鉄道ストーブ列車、明知鉄道食堂車、しまてつカフェトレイン等、豪華ではないが、頑張っている鉄道会社も存在します。

無理せずに、おもてなしや沿線の景色で観光客を引き付ける手法もアリでしょう。

 

《2》腹いっぱいになったのは初めて

観光列車で食事が出る列車は多くありますが、腹いっぱいで食べきれないくらい出されたのは初めてです。

今までに「ろくもん」「くろまつ」「伊予灘ものがたり」「西鉄レールキッチン」など多くのレストラン列車に乗ってきましたが、食事のボリュームはあまり多くありません。これで物足りなさを若干感じるのも事実です。

質の高い料理を出すわけですから、多くすると料金に跳ね返るという事情はあるでしょうから理解はできます。

木古内の塩パンは10個のうち3個だけしか食べませんでしたが、最後のおにぎり類までは食べられませんでした。

「日本一貧乏な観光列車」と自称するだけあって、豪華な車両は作れない中で、量で物足りなさが出るのは避けたいという意図なのかなと思います。

 

《3》地域の周囲の人の支え

「道南いさりび鉄道」は、弱小第三セクター路線です。

お金が無いので、一般の車両を軽く飾って使用しています。

1両編成、月2本ほどであっても、観光列車を運行するとなると大きな手間がかかります。

★申し込みや宣伝などは大手旅行会社「日本旅行」が請け負っています。

旅行会社の宣伝・受付・運営のノウハウを活用しています。「ことこと列車」は受付はJTBが担当していますし、「WE銀河」は日本旅行です。

★上磯駅の商店街、木古内の方々、茂辺地駅のバーベキューなど、地元の方々に支えられています。

地元の路線だから、自動的に地域に支援してもらえるわけでは無く、担当職員の一生懸命さが不可欠です。今回乗って感じたのは、担当職員さん1人が大車輪で活躍しているように見えました。

 

11800円ですから、そこそこ高い料金です。

でも中身が充実していて、温かい気持ちになって終点函館で降りることができました。

弱小鉄道会社の見本のようで、大きな拍手をいたします。

 

 

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《1》車外断食から帰りました

温かいスープや野菜を食べられず、コーヒーばかりガブ飲みでしたから、胃腸がズタズタです。

体力をすり減らし、さらに手首を痛めて、けっこう厳しい状態です。

なかなか記事の更新はできません。かなり完成しかけていた記事に少し手を加えて、今回アップしました。

 

《2》ドキュメント72時間

先週「しまてつカフェトレイン」に乗って、大三東駅に行ってきました。

アテンダントさんから、NHK「ドキュメント72時間」で放送されると聞きました。

今回は派手な演出は無かったです。キリンレモン、マクドナルドCMに続き、人気のスポットになりそうですね。