ながまれ海峡号【前半】車両・受付・車窓 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

観光列車の8割以上に、私は乗ってきました。

まだ乗っていない主な観光列車は「東北エモーション」「WEST EXPRESS銀河」もありますが、今回すごく気になっていた観光列車に乗ることができました。

道南いさりび鉄道の「ながまれ海峡号」です。

 

【1】ながまれ海峡号とは?

北海道新幹線が開業して、JRから並行在来線になった木古内~五稜郭の区間が第三セクター路線になりました。

以前は青森から函館に向かう「スーパー白鳥」や、寝台特急「北斗星」が走っていた区間です。

もともと並行在来線が第三セクターになったのは、赤字で儲からないたらですが、「道南いさりび鉄道」も経営的に厳しい状況です。

そこで観光列車「ながまれ海峡号」を運転することになりました。

何千万円もかけて車両を改造するのも厳しいです。

旧型気動車を利用した、温かいおもてなしが、非常に評判が良いのです。

 

 

【2】申し込みが困難

「ながまれ海峡号」は、車両は古いけど、地元のおもてなしが凄いと聞いていました。

ぜひ乗りたいのですが、ハードルが高いものでした。

「土曜日は仕事」で「往復交通費が高い」のです。

「ながまれ海峡号」の運転日は、5月~10月の土曜日、年に8回です。

土曜日の私は毎週仕事ですから、休めません。

8月なら休みを取りやすいですが、高いのです。

「ながまれ海峡号」の乗車そのものは11800円ですが、往復の新幹線代が44440円で宿泊も必要になります。

飛行機とホテルのパッケージも考えられますが、夏の土曜日曜はあまり安くはなりません。

函館周辺に別の観光列車や車内販売があれば、一気に利用することもアリですが、皆無です。

もちろん、人気が高く、かなり前から満席になる日が多いという事情もあります。

 

 

【3】申し込めた!

土曜に休みが取れないし、東京からだと6万円以上かかるという事情で乗れませんでしたが、去る2022年6月25日(土)に乗ることができました。

私は中学受験塾で教える仕事をしていますが、この日は地域の小学校の多くが運動会でした。そこで授業の日時を移動させることになりました。

更に6月25日頃は、「大人の休日倶楽部パス」の期間ですから、26620円で函館まで新幹線で往復できます。そして5日間の残り3日は「ろくもん」など別の列車に乗れるのです。

これは絶好のチャンスです。

「ながまれ海峡号」を走らせるのは、第三セクターの「道南いさりび鉄道」です。

ただし募集業務は、旅行会社「日本旅行」が担当します。

日本旅行のホームページから申し込みました。

 

 

【4】車両の外観

「ながまれ海峡号」は1両編成の気動車です。

 年季が入った旧型車両を大事に使っています。

観光列車「ながまれ海峡号」として使用しない日は、普通列車としても運転されることがあります。

 一両ごと車両の色が違っています。

次の写真ですが、左は「ながまれ海峡号」、右は緑色の普通列車です。

 その他、オレンジ色の車両、国鉄時代の塗色の車両とも、すれ違いました。

 

 

【5】車内の座席と装飾

「ながまれ海峡号」の座席は、大部分が4人用ボックスシートです。

天井からは、イカなどの海産物が天井から提げられています。

手作り感が、てんこもりです。

 4人用のボックスシートには、テーブルが取り付けられています。

普通列車として運転される時は、テーブルを取り外すことができます。

テーブルは折りたたみ可能な水戸岡風です。

 私を含めた4人の一人参加者には、ロングシートが割り当てられました。

申し込みの段階でロングシートと分かっているのは、良いですね。

写真のスペースには、2人で使用しますから、ゆったりしています。

新型コロナ対策にもなります。

乗り込んだデッキの天井には、大漁旗があります。

 

【6】当日の受付

「ながまれ海峡号」は、このような行程です。

函館駅15:50発→→17:53木古内駅18:32→→函館駅20:02着

途中の上磯駅、茂辺地駅でおもてなしを受けながらの約4時間の行程です。

15:20に函館駅の改札に集合します。

座席の案内を渡されました。端の19A席です。

そして、この4時間の予定と案内が印刷された小冊子を渡されました。

メモしないでよいので、有難いです。

日本旅行の添乗員さんと共に、改札に入ります。

そして乗車です。

 

【7】初めの品

初めに渡されている品が、2つありました。

1つはウエットティッシュです。

車内にも、消毒液が使えるように置かれています。

更に念を入れて、ウエットティッシュでテーブルを拭くなどできます。

函館には縄文時代の遺跡があり、それにちなんだクッキーです。

 

【8】最初のお手振り

「ながまれ海峡号」には、沿線からのお手振りがあります。

最初のお手振りは、函館発車してすぐ、道南いさりび鉄道の本社から職員さんからのお手振りです。

 

【9】清川口駅

乗客は鉄道ファンとは限りませんが、駅舎の案内もしてくれます。

清川口駅には停車はしませんが、徐行します。

「ながまれ海峡号」と同じ塗色の駅舎です。

 

【10】函館水産高校

沿線に函館水産高校があります。

水産高校ですから、昔から使われている船の「旗」をフェンスにくくりつけて、歓迎を表しています。

高校で育てた「ひまわりの種」をいただきました。

値域からのおもてなし、スタートから凄いです。

 

 

【11】沿線の景色

木古内~五稜郭~函館の区間は、海岸の近くを走る区間があります。

前の日は、大雨で列車が運休する事態になりましたが、この日は雲が多いものの晴れていました。

函館山の山頂付近には、雲がかかっていました↓

木古内からの帰りは、いくら夏至の時期でも、外が暗くなってきます。

それを利用して、車内の灯りの大部分を数分消す時間がありました。

函館周辺の夜景が見ることができます。

 

 

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「ながまれ海峡号」の魅力は、何と言っても「地域からのおもてなし」と「料理」です。

これは、次の「後半」でまとめます。