★或る列車★のスイーツ《2020》 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

JR九州の「或る列車」は、1回3時間ほどの乗車で、26000円~36000円とる豪華スイーツ列車です。

2020年4月現在、新型コロナで運休していますが、3月に乗車してきました。

豪華な車内は、先日の記事にまとめました。

今回は、スイーツについて。

 

【1】メニュー

メニューは、季節によって変化を持たせています。

また、主に地元の食材を使うこともあり、大分コースか長崎コースかによっても違うようです。

九州の食材、なかでも今回走っている佐賀県・長崎県の食材が中心に使われているのが分かります。

「春うらら」と大きく書かれていても、文学的素養がない素人には分かりません。

(競馬を連想してしまいます)

 

【2】乗り込んだら

「或る列車」に乗り込んだ時の、個室のテーブルです。

おしぼり、メニュー、そして軽食が用意されていました。

そして、はじめの1杯をアテンダントさんが持ってきてくれました。

ソフトドリンクでなく、スパークリングワインを選びました。

隣の個室の男性は未成年ということで、ソフトドリンクでした。

 

 

【3】3種類の軽食~春うらら

初めにテーブルに用意されていた、3種類の軽食をいただきました。

3つとも、自然の素材を活かした、カラダに優しい料理という印象です。

1点目は、大分県かきと、ふきのとうの御飯です。

かきは私は好きではありませんが、美味かったです。

素材を活かしており派手な味付けをしていないのに、なんででしょ?

 

長崎県産ふぐの唐揚げです。これも素敵です。

メニューがなければ、ふぐとは気づきません。

 

長崎県産和牛の炙り焼き、佐賀県産春キャベツと佐賀県産アスパラガスの胡麻あえです。

最初に、このハイレベルな軽食が出されましたが、この先に「主役」が、控えています。

十分メインディッシュに値する料理ですが、次からのスイーツがメインと言えるでしょう。

 

【4】ポタージュ~朗らかに

佐賀県産 太閤ごぼうのポタージュです。

器には、或る列車のロゴマークがついています。

温かい料理が入ると、料理全体の満足度が上がります。

 

【5】トマトとパプリカのカクテル~ひだまり

「佐賀県トマトと 佐賀県パプリカのカクテル バジルの香り」というスイーツです。

まず目を引くのは、鮮やかな色どりです。

赤・緑・黄色の3色のスイーツです。

真ん中の薄緑は、冷たいアイスです。

角度を変えて眺めると、美しさが引き立ちます。

香りのある食材、冷たさの食材も混ぜて、五感を刺激します。

 

【6】スイーツ~そよ風

メニューでは「佐賀県柑橘のミモザ風」となっています。

一言で何とまとめたら良いか、わかりません。

まあ、名前はともかく、美味しくて、見た目でも楽しめれば良いのですが。

白い部分は、クリームというよりは、やや硬い状態です。

オレンジ色は、かんきつ類です。

特別な造りのガラスで、天井の光によって、テーブルに光の模様が映ります。

美しいです。

 

 

【7】桜のスイーツ~桜吹雪

「桜と佐賀県 長崎県の苺パフェ仕立て 甘酒の香り」です。

桜の花びらの形をしたチョコが、雰囲気を醸し出します。

このスイーツは、円柱の側面が、透明な飴で囲んでいます。

こんなスイーツが、あるとは。驚きの連続です。

 

【8】最後のスイーツ3品~萌える

左は、「佐賀県干し柿とチョコレート」です。

柿とチョコが何層にも重なっているのです。

中央は、「赤しそと梅酒の琥珀寒」です。

赤と黄色の2色です。

右は、「バスク風チーズケーキ」です。

このお皿が、楽しいです。3つの皿は、或る列車のロゴが、入っています。

その3つの皿が、或る列車で多用される模様の柄の木に、乗っているのです。

 

【9】飲み物

「或る列車」の飲み物は、別料金が必要ありません。

約3時間の乗車時間の間に、何杯飲んでも無料です。

まあ、10杯も飲むような人は、前回も今回も見たことがありませんが。

飲み物は、上のメニューにあるように、11種類です。

「スパークリングワイン」「白ワイン」「赤ワイン」「梅酒」「紅茶」「緑茶」「コーヒー」「日向夏ジュース」「完熟みかんジュース」「ミネラルウォーター」「炭酸水」の11種類です。いずれも、地元九州の飲み物です。

私は5杯、いただきました。

 

《1杯目》スパークリングワイン

最初のスパークリングワインは、軽く飲むことができた。

 

《2杯目》梅酒

軽食と共に飲んだのが、梅酒です。

写真は半分飲んだ状態です。おかわり自由ですから、量が少なくても関係ないですが。

 

《3杯目》コーヒー

ホットコーヒーは、すごく良い香りがしました。美味しいです。

本当は、もう1杯コーヒー飲みたかったのですが、多くの飲み物を飲むために他の飲み物にしました。

 

《4杯目》炭酸水

口の中をスッキリさせるために、炭酸水をお願いしました。

グラスの底に、或る列車のロゴが記されています。

こういうグラスなら、水でも美味いや。(厳選された大分の天然水だから当然とも言えますが)

 

《5杯目》赤ワイン

最後に赤ワインをいただきました。

ロゴ入りのグラスで、豪華列車から車窓を眺めながら、更に追加料金無しで飲めたのですから、これは美味く感じます。

 

【10】洗練された接客だけど・・・

実は、今回の九州乗り鉄で、4種類の観光列車に乗ってきました。

その4つの列車の中では、

「車両の豪華さ」、「料理の華やかさ」、「洗練された接客」は、「或る列車」が圧倒的に優れていました。

26000円以上の高い料金を取るだけのことはあります。

「車両の豪華さ」、「料理の華やかさ」は、写真で伝わりますから、理解しやすいと思います。

 

「洗練された接客」ですが、熟練したアテンダントが、丁寧に応対して、ミスしない、失礼に当たらない接客をしてくれました。

新型コロナの影響のためか、2両編成で乗客は8人ほどと少なく、アテンダントやパティシエが5人ですから、余裕を持った人員でした。

他の観光列車では、コーヒーが出たのに砂糖が無いといったミスがありましたが、「或る列車」では完璧でした。

でも・・・期待しすぎたせいか、満足できませんでした。

前回2016年8月に乗った際は、ベテランアテンダントさんは、1人で乗っている鉄道マニア風の私に、色々と話をしてくれました。

「テーブルの下にライトがあります。足元も明るくするよう社長が提案したのです」

「格子天井には四葉のクローバーがついていますが、違う形の場所があります。探してはいかかででしょうか」

「お皿を置く紙のマットは、1号車と2号車では少し色が違うのですよ」

このような話を、いくつもしてくれました。

2016年8月に乗った話は、こちら→「車両」「料理」「接客

 

ところが今回は、格子戸を上げられる造りになっていると案内されただけ。

わたしだけでなく、隣の個室の鉄道マニア風の男性に対しても、同様でした。

乗客が少ない状況だっただけに、失礼のない接客だけで終えずに、もっと「攻めの接客」をして欲しいと感じました。

今回の九州乗り鉄で乗車した他の3本の観光列車は、3本とも積極的な「攻めの接客」の連発で、感激しつづけましたから、その落差を感じてしまったのです。本来は最高峰の「或る列車」なのですが。

 

でもこんな光景がありました。乗客の一人が記念日だったとのことで、シェフが1品持ってお祝いに来ました。やることは、やってるんですね。

私も加わって、一緒に拍手しました。「伊予灘ものがたり」をはじめ、多くの観光列車では、乗客全体の一体感を高めるために、軽く「みなさんもよろしければ一緒にハッピーバースデーを歌いましょう♪」と呼びかけるのが定番となっていますので。

 

まとめると、車両と料理は抜群。接客も悪くない。

でも高い料金を取るのだから、ミスしない応対・失礼のない接客だけでは物足りなかったということです。

他の感激した3本3の観光列車は、また近いうちに。

どっちにしろ、5月末までは車内販売の利用は難しいので、じっくりまとめます。