夢空間で一休み | 車内販売でございます。

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今回は、『夢空間』車両で一休みしてきた話。

かつて寝台特急「北斗星」には、増結されて走っていた豪華な車両があった。

車両の名は『夢空間』といって、3両編成。単独で走るのではなく、通常の「北斗星」に、増結されて走っていた。ただし、特別な期間だけ限定して走るため、乗るのはもちろん、駅で見るのも簡単ではなかった車両と言えた。
 
この『夢空間』車両は、すでに走らなくなり、静かに余生を送っている。
場所は、武蔵野線の新三郷の駅前だ。
『夢空間』は徒歩1分の「ららぽーと新三郷」の敷地内にある。
用事で新三郷駅を通ったので、この機会に寄ってみた。
駅を降りると、目の前に「ららぽーと新三郷」、そして目の前に『夢空間』の1両が停まっている。
そして、車内に入って、休憩することができる。
 
中は、老朽化したとはいえ、豪華なラウンジカーだ。
冷房設備だけは、後づけかな。
イスは2人掛け。薄い紫のイス、夜の照明で見たら、どんな印象になるのだろうか。
テーブルもついていて、飲み物やつまみも置ける。
窓は大きく、鏡を多用している。
カウンターが中央にある。
ここで飲み物を作ることができた。
カウンターのイスは、もうボロくなって修繕されていた。
最高級な列車のラウンジだけあって、ピアノも置かれていた。
ザロイヤルエクスプレスにも、ピアノは設置されていたが、30年前にもこんな列車があったんだなあ。
このピアノは、自動演奏機能もついていたそうだ。
この車両の入り口には、車両の説明が書かれていた。
平成元年に作られた豪華なラウンジカーとの説明だ。
 
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せっかくの機会なので、休憩することにした。
平日の午後で比較的空いている時間だし、すぐ近くにマクドナルド、コメダ珈琲店もあったこともあり、夢空間の中には2~3人しか座っていない。これは良いや。
そこで、マクドナルドのシェイクを買って、一休みすることにした。
120円払って、夢空間で一休み。これは贅沢な時間だ。
なお開いているのは11:00~18:00とのこと。
本当は、1時間くらいテナントの飲食店で、食事するつもりだった。
でも、夢空間の方が鉄分の補充ができて、腹いっぱいになる。
車両を置くことで売り上げアップをもくろんでいるのだろうが、逆にテナントの売上を下げちゃった(笑)
 
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実は、この「ららぽーと新三郷」には、もう1両『夢空間』の車両が置かれている。
建物の奥の方の目立たない場所に、ダイニングカーが停まっている。
ラウンジカーと同様に、JRの線路とはつながっていないので、静態保存状態になっているが。
車体の曲線が、すごく美しい。乗りたかったなあ。
普段は、中に入ってみることはできない模様だ。
豪華な『夢空間』は、観光列車の先駆者ともいえる存在だろう。
登場が早すぎなかったら、もっと人気が出た車両なのかもしれない。