山陰線の鳥取から出雲市まで走る「あめつち」、
1回目「車両」、2回目「車内販売」についてまとめた。
3回目は「おもてなし」を中心とした他の内容について。
■横断幕と旗で歓迎
何か所かの駅では、駅のホームに駅員さんが横断幕を掲げてくれた。
おそろいの青いハッピを着ていて、手を振ってくれた。
特に松江駅では、上り・下りとも多くの人がホームに立って、見送ってくれた。
うれしいねえ。動員されて仕方なく、という表情はなく、気持ちが伝わってくる。
上り列車では、小学生の10人くらいのグループが乗車していて、駅員さんは旗を配布してくれました。
小学生は、駅員さんに旗を振り返していました。こういう光景、いいなあ。
わたしも便乗してお願いして、1ついただきました↓。
カッコいいデザインの旗です。
もっとも、私が振ったのは、主に「手」でしたが。
■記念撮影ボード
記念撮影をする時に使うボードが、用意されている。
普段は、販売カウンターの近くに置いてあった。
米子駅では、これとは別に、停車中に駅員さんが用意したもので撮ることもできた。
■配布パンフレット
乗客に車窓の案内放送もあったが、名所を解説する地図が用意されている。
簡単なものだが、分かりやすいのはGOOD!
下り出雲市行きでは、途中駅で出雲の観光案内をする方が乗り込んできた。
パンフレットを配布したうえで、ひとりひとりに声をかけてくれた。
私は「そのまま上り列車で帰ります」と答えたけど。観光しないでごめんなさい。
■おみくじ
「あめつち」で楽しかったのは、おみくじを引けたことだ。
車掌さんが、おみくじの入った箱を持ってきてくれた。
1つ引いたが、丁寧にたたまれていた。
シールをはがして開くと、おみくじになっていた。
そして、下の部分の空欄にスタンプを押せるのである。
乗車記念スタンプは、販売カウンターの近くにある。
■本も用意
鳥取&島根に関する本も、何冊か用意されていて、読むことができる。
洗面所の隣にある。(本棚の前にもスタンプがある。)
約20冊といったところか。
私が気になったのは後藤総合車両所の写真集。10分ほど見ることにした。
■アンケートでボールペン
「あめつち」乗車に関するアンケートがあった。
記入したところ、ペンをもらえた。列車名入りだから、こりゃいいや。
期間限定のような気がするが・・・。
■「あめつち」で気になるところ
「あめつち」は、ほとんどの点で《中の上》のレベルだと感じる。
驚くほど感動的な点は正直言って無いが、多くの領域で一定水準は超えていると思う。
車両は、派手さ豪華さには欠けるものの、地元の伝統工芸品を多用して、山陰らしさを出している。
予約制弁当&スイーツは、比較的安い割には中身がある。
アテンダントも比較的丁寧で、やることはしっかりやっている。
残念なのは、3つあると思う。
(1)窓と柱が一致しておらず車窓を楽しめない席がある点。
観光列車なのに景色が見にくい席が目立つのは痛い。これは既にまとめた。
(2)4時間近い乗車で、メリハリが無いこと。
乗客みんなが外の1点を注目する見所・車窓が少ない。絶景の景色、手を振ってくれる人たちが少なく、目玉が弱い。
(実際、徐行しての車窓の案内はあったけど、今回は天気が悪く意味なかった)
ホームに出て観光するような場所が無い。
(途中駅での乗車下車も多い点は考慮しなくてはならないけど)
(3)意味のない停車が多すぎる
すでに作られている単線区間のダイヤに、観光列車を押し込んだためか、待ち合わせの停車が多すぎる。
下り「あめつち」は、宝木、松崎、下北条、淀江、伯耆大山、米子、安来、松江、来待、庄原、直江で、すれ違い、追い抜きのために、数分停車した。(あと一駅あったけどメモし忘れた)
観光列車だから急がないとはいえ、片道4時間近くは、正直長い。そして、走っている時は、スビードを出すため車両が結構揺れる。同じ所要時間でも、停車時間を短くしてそのぶん速度を抑えると、乗り心地は良くなるんだけど。まあ、ダイヤの関係で厳しいようだけど。
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次回アップする予定の記事は、最近私が乗ったこの車両です↓
これだけで分かる人、いますか?