3月末に、北陸の観光列車3本に乗りに行った。
「花嫁のれん」に続いて、今回は「べるもんた」の話。
【1】「べるもんた」とは?
正式名称は「ベル・モンター二ュ・エ・メール」となっているが、名前が長いので「べるもんた」と略して呼ばれる。
土曜・日曜に、富山県の城端線、氷見線を走る観光列車だ。
写真のように、1両編成の短い気動車だ。
緑色の落ち着きがある塗装で、カッコいい。
全車指定席の普通列車扱いだから、青春18切符でも乗ることができる。
【2】べるもんたの車内
車内は、ボックスシートが中心だ。
氷見線・城端線は短く、乗車時間が1時間以内だから、この座席でもさほど問題ないと思う。
特急ではなく、指定席料金520円の追加で乗れるのだから、順当と言えそうだ。
ボックスシートには、テーブルがある。
水戸岡車両ではないが、テーブルを広げて、食べ物を置くことができる。
窓に向けた席が、こちら↓。
氷見線では、座席が海に向いていて、人気の席と言える、
座席についての説明は、2016年に乗った時の記事に詳しい。
【3】寿司が食べられる
「べるもんた」の最大の魅力とも言えるのは、寿司職人が車内で握った寿司を食べられる点である。
寿司5カン、お茶つきが、こちら。2000円で予約できる。
値段は高いが、新鮮なネタで、美味い。
景色を見ながら食べられることもあって、最高の味と感じる。
予約制だが、当日でも注文できる日がある。
この日は頼まなかったけど、2016年に頼んだ「ほろ酔いセット」1500円もある↑。
【4】寿司カウンター
車両の端に、職人さんが寿司を握る場所がある。
カニなどの寿司ネタは、冷蔵設備に入っている。
本来は、列車で寿司を握るなんて、先例がほとんどない訳だから、保健所のお役人をよく説得したと思う。
海産物の瓶詰などをお土産に買うことができる。
「ほたるイカの佃煮」700円、「ゆずみそ」600円、「しろえび小判(せんべい)」650円などなど。
職人さんの他、男女1人ずつが寿司を運んだり、注文をとったりしていた。
素敵な仕事っぷりだった。
【5】コーヒーの注文
私は、氷見までの往復で乗車した。
帰りに寿司を予約していた。往きに何か頼もうとしたが、良いのがあった。
コーヒーだ!
ホットコーヒーを頼んだら、このような状態で持ってきてくれた。
コーヒーの紙コップが、日本酒用のマスに入っている。
雰囲気も出るし、揺れても滑らないし、一石二鳥だと思う。
砂糖などが入った紙コップは、様々なシールが貼られている。
「ささやきコーヒー」という名前のようで450円。やや高いが面白くて良かった。
【6】様々な車内設備
トイレ前にある手洗いの設備。料理が出る列車だけあって、しっかりしている。
地元の工芸品を展示するスペース。
ここに記念乗車証に押すスタンプも、用意されている。
車両のか所かに富山県南砺市の伝統工芸品「井波彫刻」が見られる。
地元に関係する景色を、彫刻で表現している。
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車内で行われた観光案内など、「べるもんた」の続きはこちら。