JR東日本◆車内販売廃止の影響 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

JR東日本から、車内販売を大きく削減するとの公式発表がありました。

車内販売の削減で、様々な影響が出そうです。

また、どの列車には、どこの倉庫から品物を積み込むかといった情報には、詳しくありません。もちろん内部情報を知る立場ではありませんので、頻繁に利用する客の立場からのまとめです。

まずは発表の中身から。本数は平日の下り。

【1】車内販売がなくなる列車

ダイヤ改正前日の3月15日で、車内販売が廃止される列車があります。

●「やまびこ」32本

「踊り子」3本

「草津」2本

「日光・きぬがわ・スペーシアきぬがわ」(休日のみ3本)

やまびこの32本が圧倒的に大きな削減です。

 

【2】車内販売の営業区間が限定される列車

「はやぶさ・はやて」10本、(新青森~新函館北斗)1時間5分

●「こまち」15本、(盛岡~秋田)1時間30分

「いなほ」7本、(酒田~秋田)約1時間25分

【3】取り扱い品目の見直しも

今回、車内販売が残る「つばさ」や「ひたち」等の列車でも、「取り扱い品目の見直し」を行うと発表しました。

公式発表では、こう書かれていました。

・車内販売を中止するもの

 お弁当、軽食類(サンドウィッチ類)、デザート類、お土産類、雑貨類

・車内販売を継続するもの

 ホットコーヒー、ソフトドリンク類(ペットボトル)、菓子類、アルコール類、つまみ類

えっ!弁当が買えなくなるの!

「はやぶさ」や「スーパービュー踊り子」でも弁当買えないのぉ。

デザート類って、アイスも買えなくなるの?

(JR西日本に乗り入れる「はくたか」「かがやき」は、今回は見直しからは除外されています)

 

【4】取り扱い品目の見直しで思うこと

(1)弁当の販売中止は、仕方ない

コンビニ弁当に比べて、駅弁は高い。儲かりそうですが、売れ残りのリスクもあり、さほど儲からないようです。そして、遠くの駅弁が東京駅で買える時代になりました。

ですから、「弁当は車内販売で売ってない、駅で買おう」という形になるのは、やむを得ないと感じます。

(2)アイスが買えなくなる?

車内販売で買える「シンカンセン スゴクカタイアイス」は、「スイーツ類」に入ると思われる。買えなくなりそうです。

真夏で暑い時、冬で暖房が効きすぎの時に、体温調節できる便利なアイテムでもありました。

これが買えなくなるのは、すごく残念です。

(3)お土産&雑貨

これが何を示しているか、イマイチピンと来ません。

推測では、1箱1500円くらいの饅頭、ボールペンやキーホルダーの鉄道グッズと推測します。

お土産は単価が高く2か月くらいは日持ちしますし、グッズは小さくて1年経っても劣化しません。

リスクが少なく、ワゴンに置くだけで収益が上がる品の販売を、打ち切るようです。

(4)熟練度が低くても問題ないシステム?

現在は、神のようなカリスマ販売員がいる一方で、熟練度が低い販売員もいます。

1年2年と経験を重ねて、腕の良い販売員になっていくものです。

でも、販売員が集まらない現状から、熟練度が高くなくても、そこそこ仕事ができるシステムにする意図があるのではないでしょうか。

弁当だけでにく、収益につなげやすいお土産や雑貨の販売を停止するのは、販売員の負担軽減があると思います。

コンビニの学生バイトなら、難しい応対が必要な客が来たら、他の人に助けを求めることができますが、車内販売は1人乗務が多く、仕事の範囲を限定するのも、対応策の一つかもしれません。

 

【5】影響が大きいのは上り列車

JR東日本の下り列車は、東京から発車します。

東京駅・上野駅・大宮駅から乗る場合、弁当店&売店が多数あります。

様々な弁当から、選ぶことができます。横川に行かなくても「峠の釜めし」、米沢でなくても「牛肉どまんなか」を食べられます。

ビールを買う際にも、売店は何箇所もありますから、スムーズに買うことができます。

しかし、1時間に1本しか発車しない小さな駅から東京行き新幹線に乗る場合は、影響が大きいと思います。

売店・弁当店が小さく、種類が限られます。売り切れのリスクもあります。

また、1時間に1本しか発車しない小さな駅では、大部分の時間は客が来ないので、店員も少なく、発車前には今以上にレジに行列ができそうです。時間帯によっては、売店が閉まっているかもしれません。

秋田から「こまち」に乗っても、車内販売が来るのは盛岡からです。下り列車なら、駅で買えなくても東京を発車してすぐ来るのとは違います。

このことから、「東京からの下り列車には影響は少ない」、でも「東京行きの上り列車には大きな影響がある」と考えます。

 

【6】車内販売廃止への対応

車内販売廃止、車内販売の品目削減は、残念としか言いようがありません。

でも、現実に目を向けて、どうすれば良いのか、まとめてみました。

★駅の売店の活用

駅の売店・弁当店が充実してきたのは事実です。

ホットコーヒー100円の店もありますし。

魅力がアップしましたので、車内販売大好き男にとっては、やや複雑な気持ちはありますが、売店を活用しましょう。

そのために、売店に寄るために、5分早く駅に着こう!

(↑のり弁風おにぎりが、売店で販売。美味しいっ)

 

★「はやぶさ」通過待ちで売店は厳しい

大きく影響を受ける盛岡発着の「やまびこ」でも、車内販売が廃止されます。

3時間20分ほど食べ物&飲み物を買えないことになります。

列車によって異なりますが、宇都宮・福島・一ノ関などで、「はやぶさ」通過待ちのため、3分くらい停車します。

「こだま」の「のぞみ通過待ち」は、5分ですから、何とか売店に行けます。でも、3分だと自動販売機で飲み物を買うのが限度だと思います。宇都宮5分停車の下り「やまびこ」もありますが、どうなんでしょうね。3月上旬の「大人の休日倶楽部パス」期間に、試す予定です。

★飲み物の自動販売機の設置を!

今でも「あさま」「なすの」には、車内販売はありません。

でも、「やまびこ」の車内販売がなくなり、新幹線でも車内販売が無いのが当たり前になりつつあります。

ですから、飲み物の自動販売機の設置は、ぜひとも実現してほしいところです。

 

 

車内販売の廃止・削減は、辛いです。

2014年の3月に、車内販売だけしか飲み食いしない「車外断食」を5日間行いました。

1日目  まとめ

かなり辛かったけど、弁当が無ければ、こんな企画できないなあ。

古きよき思い出になっていくのか・・・。