7月上旬の西日本水害で、予讃線の松山駅から下灘駅を通って伊予大洲駅までの区間にも、大きな被害が出てしまった。
7月29日に予定されていた「伊予灘ものがたり4周年記念式典」は、中止となった。
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」は、水害で運休していたが、8月25日に久々に運転された。
これは、「水害からの復旧」と共に、「4周年記念」の運行でもあった。
この日は、沿線の人たちにとっても、待望の日で、「伊予灘ものがたり」へ様々なメッセージが掲げられた。
今回は、そのメッセージをまとめた。
【1】伊予上灘駅
主に双海編で歓迎が行われるのが、伊予上灘駅。
「おかえりなさい」という言葉は、気持ちがこもったものだと実感する。
「おかえりなさい」は、観光客にあてたというよりは、アテンダントさん等スタッフへに向けて、あるいは誰に向けてというよりは自分立ちの気持ちをストレートに表したものと感じた。私は「ただいま!」と応えたくなった。
うちわを組み合わせて「おめでとう再運行」、良いなあ。
このうちわ、キラキラ光るのがポイントだ。
この日だけ、五郎駅で手をふってくれる子だぬきさんが、伊予上灘駅にやってきた。
観光客に大人気の駅長(犬と猫)と、子だぬきさんが遊ぶ姿は、すごくかわいい。
リセ駅長、トラ福駅長の絵が入ったカップも、販売中。
【2】五郎駅
たぬき駅長の奥の看板が、「祝4周年記念」となっている。
普段の日も、特別な日も、歓迎してくれるのは、うれしい。
こちら↑は、五郎駅のすぐ近くの住民の看板だ。
「がんばろう おおず」「がんばろう伊予灘ものがたり」とある。
大洲市は水害で大きな被害が出てしまった。お互い励ましあうメッセージだと思う。
【3】伊予長浜駅
双海編は、赤橋の近くの伊予長浜駅に、停車した。
4周年&再開 おめでとう!!という横断幕が掲げられた。
そして地元の人たちが、フラダンスを披露してくれた。
普段は見られない貴重な光景だ。小さい子も頑張っている。
【4】下灘駅
海が近くて景色が良くて、有名となった下灘駅。
ここでも地元の老人クラブが、横断幕を作って、運行再開を祝っていた。
がんばろう愛媛、そうだよね。
奇麗で大きいものは、業者に発注したのかな。
もちろん、横断幕よりも、みなさんがホームから手を振ってくれるほうが、何倍も嬉しいのだけど。
【5】伊予大洲駅
大洲編から双海編に折り返す伊予大洲駅。
運行再開 おめでとう
大洲城のスタッフが、武者姿で歓迎してくれた。
この話は、こちら。
【6】沿線の土手から
氾濫した肱川(ひじかわ)沿いの土手から、「伊予灘ものがたり」に向かってメッセージを伝えようとしている人がいた。
列車に向かって「ありがとう」だ。こちらこそ、歓迎してくれて「ありがとう」と応えたい。
【7】「伊予灘ものがたり」から
「伊予灘ものがたり」の乗客に向けて、ハガキ大のメッセージが配られた。
表は、7月26日の4周年に合わせた柄だろう。
裏は、水害での運休から、再開するにあたっての言葉になっている。
ありがたいメッセージだと感じる。
困難にも負けずに、走り続けてほしい。
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自分たちの地元の被害で手いっぱいの状態なのかもしれない。
それなのに、観光客が乗った「伊予灘ものがたり」に
「ありがとう」「4周年おめでとう」「おかえりなさい」などとメッセージをくれる愛媛の皆さん。
あたたかいなあ。