京阪電気鉄道では、多くの特急に、「プレミアムカー」が連結されるようになった。
8両編成の3列座席の豪華な車両で、全区間乗っても500円。
指定席だから必ず座れる。そして車内販売もある。
これは乗らなくては!と思っていたが、乗る機会ができた。四国に乗り鉄に行った帰りに、関西に寄ったので、京阪プレミアムカーに乗車できた。
【1】普通車両
8両編成のうち、「プレミアムカー」以外の7両は、特別料金が不要の、一般の車両だ。
普通の車両ではあるが、JRとの競争が激しい関西だけあって、クロスシートになっている。テーブルはないが、進行方向を向いた席なのは、すごい。
この水準の座席が、追加料金不要で乗れるのは、関東では信じられない。
終点になると、乗客を全部下して、自動的に座席が転換する。
1両だけ二階建て車両になっているが、特別料金は不要だ。
低い位置の一階の様子がこちら↓。座り心地はほとんど変わらない。
車端部の優先席は、ロングシートだが、快適な座り心地の席と言えそうだ。
【2】プレミアムカー
プレミアムカーで、淀屋橋から出町柳までの全区間を往復した。
券売機でパッと買えるのかと思っていたら、限られた窓口でだけの販売だった。全区間乗っても500円増しだから、関東の感覚だと高くない。
プレミアムカーの乗降口は1か所だけ。金色の豪華な雰囲気の扉だ。
アテンダントが入口で案内してくれた。
座席は1+2の幅広い3列シートになっている。
JRの特急グリーン車よりも、豪華な座席と言えそうだ。
これは、普通車の席が「座れればすごく快適」なだけに、カネを取る以上は更に快適な席を導入せざるを得ない事情があったからだろう。
こちらが、往きの私の席。テーブルもついている1人席だ。
残念なのは、すぐ横に柱があって、景色を見にくくしている点だ。
テーブルは、前の席から引き出すタイプだ。ドリンクホルダーもついている。
帰りの列車は、最前列の2人席だった。ここでは、横についたテーブルを引き出して使う。また、ひじかけから、小さいテーブルを出すこともできる。
京阪電車には、プレミアムカーであってもトイレは無いので、ビールを飲みまくるわけにはいかないが、飲み物を置くくらいは十分できる。
デザインには工夫が凝らされている。床のじゅうたんには、枯山水の砂利をイメージした柄になっている。龍安寺の石庭を思い起こす。
ブラインドも、和風のデザインになっている。「京阪」の車両は、「京都」をイメージした車両と言えそうだ。
コンセントもあり、電源も取れる。京都中心部から大阪市内なら、30分以上乗ることになるから、かなり充電できることになる。
Wi-Fiも利用できる。常連客には便利だろう。
ブランケットも使える。
【3】車内販売と接客
プレミアムカーには、車内販売が行われている。
トイレ無しという事情もあり、飲み物の販売はなく、限られたグッズだけの販売となっている。
2017年8月に走り始めた際は、ブックカバー2000円が販売されていた。
ただし2018年1月は、しおり1000円と、バインダー5000円の2種類となっている。
正直言って、あまり必要性はないものだが、車内販売の利用をするために、1000円払うことにした。5000円は、さすがに高いや。
金属製のしおりだから、頑丈だ。そして輝いていて美しい。
京都らしい柄も素敵だ。まあ、高いだけのことはあるかな。
実は、キーホルダー1500円、クリアファイル2枚組800円など、他にもプレミアムカーのグッズはある。しかし、車内では売っていないのは残念だ。
https://www.keihan.co.jp/traffic/specialtrain-goods/goods-premiumcar/
乗務していたアテンダントさんだが、巡回はしたものの、特に何かするわけではない。
「車内販売はいかがですか」とか「次は丹波橋です」などと、積極的に何か案内するわけではない。
実は最初の淀屋橋発の列車のアテンダントさんは、パッと見ただけで凄腕アテンダントのオーラ全開で「これは期待できるぞ!」と感じた。ところが、京橋で別の「普通のアテンダント」と交代してしまった。これは痛恨だ。
まだ半年。バラつきはあるようだが、今後に期待したい。