SL北びわこ号 | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

JR西日本は、在来線の車内販売は、基本的に廃止してしまった。例外的に、「花嫁のれん」「ラマルせとうち」「SLやまぐち」のような観光色が強い列車で、車内販売を実施している。車内販売をしている一つが、「SL北びわこ号」だ。


【1】乗りに行くことに
気になっていたのが、「SL北びわこ号」だ。北陸線を米原から長浜を通り木ノ本まで走る。運転する日が限られているが、3月5日に運転される。ちょうど暇な日である。
そして米原なら、始発電車に乗り、SLに乗ってすぐ帰れば、青春18切符で日帰りできる。時間と体力は使うが、カネは少しだけで済む。指定券を取って、出かけた。


【2】SLの車体
蒸気機関車は、力強く煙を出す。車掌の放送によると、颯爽と走るポニーと呼ばれているそうだが、蒸気機関車は特に詳しいわけではない。


【3】客車
青い客車は五両編成。全車指定席のボックスシートだ。乗車時間が44分と短く、SLと似合うから、この客車で十分だと思う。

飲み物は置けるテーブルがある。だだし弁当は、二つ置くのは厳しそうだ。栓抜きもついている。


洗面所もレトロだ。自動で水が出るのではなく、ボタンを押している間だけ、水が出る。お湯のボタンはあるものの、押しても冷たかった。

 

【4】沿線のカメラマン
沿線の田んぼや踏切など、至るところでSLを撮影しようとカメラを構える人たちがいた。
全部で300人くらいかな。人数が多い地点には、警備員が配置されていた。ずいぶん金がかかるな。

 

【4】車内販売を求めて

グッズの車内販売があるとJR西日本のホームページに書いてあった。だからこそ、遠方にまで出向いたのである。

以前、「SLやまぐち」に乗ったら、公式ホームページには車内販売があると書いてあったのに、車内販売はなかった。車掌に尋ねても、説明せずに無視して逃げまくる醜態を演じた。

私は5号車に座っていたが、今回も不安だったので通った車掌に尋ねた。

車掌に「グッズの車内販売はあるのですか?」と尋ねたのである。

すると、「すぐそこの4号車まで来ています。」と回答。

車内販売があって、もうすぐ来るのかと分かり、ホッとした。
しかし、20分経っても30分経っても、ワゴンは来ない。何しろ乗車時間は44分しかない。あと10分になって、やむを得ない、車内販売のワゴンに出向くことにした。

2両隣の車両に出向いて、ようやく「シャープペン・消しゴムセット」を買うことができた。買ったグッズは、こちら↓ 金額は700円也。

 

【5】理解しがたい車内販売
「SL北びわこ号」の車内販売は、何だこりゃ?と言いたくなるものだった。

「SL北びわこ号」は、先頭から1号車、2号車と続いて、一番後ろが5号車の5両編成となっている。車内販売のワゴンは、4号車から販売を開始して、3号車の3分の2くらい販売した時点で、終点木ノ本に到着、時間切れで販売終了となった。1号車、2号車、5号車のには全く回れなかったのである。
5両のうち4両まではワゴンが進んで、残る1両だけ回れななかったならともかく、乗客の大多数が買えなかったわけだ。買えたのは乗客のうち、たった35%くらいなのである。およそ3分の1の乗客しか、グッズを購入する機会がないことになる。

更に5号車からワゴンが遠ざかるのに、車掌が「すぐそこの4号車まで来ています。」と間違った答を言ったのも、何を考えているんだか。そもそも車掌がアンケート用紙を配布してきたので、アンケート用紙を受け取った時に尋ねようとしたのだが、私に向けて用紙を持って手を伸ばしながら、正反対のボックスを向いてアンケートの説明を始めた失礼な車掌だ。私の方を全く見ないで手だけ伸ばして渡そうとしたのだから。

【6】やる気の無い車内販売
確かにグッズは売っていたが、ガッカリしてしまう車内販売だった。
★放送による案内が無い
この列車に車内販売があるというお知らせが一切無い。飲み物食べ物は販売していないけどグッズを販売しているという連絡はするべき。

指定券にスタンプを押すのも、一部の知っているマニアだけ対応。各種案内のなさは、マニア以外の一般客を逃がすことにつながる。
★子ども向けの品が大半
品数は少なく、子供用の品が大半なのには驚いた。例えば「子供用鉄道柄くつ下」「ヘッドマークストラップ」「子供用蒸気機関車のオモチャ」といった品だ。鉄道好きの男子高校生だったら、買いたくなるものはほとんどなさそうだ。(逆に言えば幼稚園児向けの品は充実していると、言えるけど)
★3分の1しか回らない
最大の問題が、これ。何だこりや?
JR東日本管内の車内販売を担当するNREは、例えば鉄道マニアがグッズを欲しがる「SLみなかみ」では、ワゴンが2台乗り込む。
「SL北びわこ」も、需要があるのだから、2台ワゴンを載せるべき。
2台乗せられないなら、こんなふざけた車内販売は、あるだけ有害だ。車内販売存続を訴えるのが私の立場なのだが、今回ばかりは即刻廃止すべきと考える。