しなの鉄道「ろくもん」和食編 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 しなの鉄道の観光列車「ろくもん」に乗って来た時の話、今回は食事について。

【1】ろくもんの食事
 「ろくもん」では、列車内で食事が楽しめる。
 「ろくもん1号」は、洋食が楽しめる。軽井沢の「森の中のレストラン こどう」と東御市の「アトリエ・ド・フロマージュ」提供の洋食だ。
 「ろくもん2号」は、和食が楽しめる。小布施町の「鈴花」による和食が出される。
 私が申し込んだのは、この和食だ。
 
 様々な季節の食材を活かした和食だ。毎回同じではないだろうが、この日はこのような献立になっていた。

 
【2】二段の重箱
 長野駅に停車している列車の扉が開いた。アテンダントさんは、個々の客を席まで案内してくれた。席には、写真のように、二段の重箱が置いてあった。



  まずは、こちら↓から。
 左上は後から持ってきた温かい器だ。ぶり大根と白きくらげが入っている。列車内での食事は、温かいものを出すのに苦労するから、食べる直前に温かいものを出すのは、有難い。
 右上は、中野市で採れたリンゴ「中野のきらめき」だ。

 次の重箱の中身は、これだ。
 
 非常に多様な食材の料理が一口ずつ並んでいる。味はもちろん素晴らしいが、見た目も鮮やかと言える。
 嫌いなものがあっても、一口なら食べることも抵抗はない。実は私は「なす」が嫌いだ(下の左の写真) しかし、何十年かぶりに食べることにした。(残すとアテンダントさんに申し訳ないという事情もあったが)
 
 
 【3】ご飯と吸い物
 写真を撮って、食べ始めようとするころ、お吸い物(椀盛り)が運ばれてきた。化学調味料に慣れた舌ではあるが、サイゼリヤのランチについているスープよりも、自然に体にしみ込んでくる。(普段の食生活が分かるや)
 暖房が効いた車内でも、冬は温かいものが、やはり有難い。
  
 ご飯も運ばれてきた。北信州野沢のコシヒカリだ。米そのものが美味いから、ご飯だけ単独で食べても、イケる。
 そんなわけで、ご飯をおかわりした。この日は、起きてから食べたのは、アーモンドチョコのお菓子だけ。午後1時過ぎの列車だから、腹減っていたのだ。
 

【4】お酒
 乗車してすぐ、飲み物を聞かれた。最初の飲み物は、無料サービスなのだ。ソフトドリンクなら3本、ビールなら2本セットで届けられる。
  
 私は「ビール2本セット」をお願いした。
 「軽井沢高原ビール」と「赤備(あかぞなえ)」の、地ビール2本セットだ。やはり遠くに来たなら一番搾りやスーパードライでなくて、地ビールを飲みたい。
 
 途中で、おすすめのワインの案内があった。赤ワイン600円を追加。美味そうだったのに加え、丁寧な接客をしてくれるアテンダントさんから、車内販売の利用をしたかったからだ。
 

【5】お茶
 食事が終わって、重箱がさげられた。すると、抹茶とお菓子が、運ばれてきた。和食の店のこだわりらしい。このようなお茶は、何年ぶりだろうか。
 
 次に、普通のお茶も出された。面白かったのは、湯飲みが、六文銭のデザインだったこと。車内のカウンターでも販売されているそうだ。
 

【6】お土産
 終点軽井沢が近づくと、個々の客にアテンダントさんが挨拶に回って来た。その時にいただいたのが、お土産だ。「ミニタオル」と「おかかしょうが」の漬物だ。ミニタオルは貴重だが、おかかしょうがは独身の男にとっては微妙な品だ。
 

【7】料金は高くない
 「ろくもん」の食事は、すべての合計で12800円だ。和食も洋食も、大人も子供も、同額の12800円だ。確かに、どう考えても安いとは言えない。ただ、よく考えれば、すべて込みだから、高くはないと思う。
◆1日乗車券2350円・指定席券1000円込み
 食事なしでも「ろくもん」には乗車できる。それには指定席券1000円と長野~軽井沢間の運賃1640円が必要だ。食事つきプランだと、帰りもしなの鉄道に乗れる1日乗車券2350円つきだから、合計3350円になる。

◆ドリンク無料
 最初の飲み物、私の場合はビール2本も、無料だ。
 ◆お土産つき
 ミニタオルは助かるが、サービスのお土産を金額換算するのは野暮だから止めておこう。
◆サービスの質
 食事が美味かったのはもちろんだが、何といっても、アテンダントさんの接客が、非常に凄いレベルだったのに感動した。レベルの高い料理でも、料理を出す人が低レベルだと、満足度が一気に下がるが、「ろくもん」のアテンダントさんは、何とレベルが高いことか。

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 「ろくもん」の魅力は、まだまだ書き足りない。
 車内販売・駅での歓迎ぶり、そして素晴らしい接客については、また後日に書くことにする。