【追加情報】2019年2月16日
JR四国の「しおかぜ」「南風」で車内販売が廃止されると発表されました。
詳しくは、こちらをご覧ください。
車内販売事情、今回はJR四国だ。
JR四国では、赤字で特急の車内販売が一度すべて廃止された。しかし、車内販売が長時間なくて困ると乗客からの要望があり、昼間の短区間に限って復活した貴重な事例となっている。
【昼間のしおかぜ・南風の一部区間で車内販売アリ】
JR四国の特急「しおかぜ 」「南風 」は、限定された列車と区間に限って、ワゴン販売が実施される。
★「下り」で車内販売がある列車
岡山発下りだと、つぎの列車で車内販売のワゴンが乗る。
しおかぜ 3,5,7,9,11,13,15号(岡山8:32発の3号から、14:35発の13号まで)
南風 3,5,7,9,11.13号(岡山8:51発の3号から、14:05発の13号まで)
要するに、主に昼間だけで、夕方以降は車内販売が無い。本数にして、ほぼ半分の列車で、車内販売が実施されていることになる。
★「上り」で車内販売がある列車
岡山行の上りだと、次の列車で車内販売のワゴンが乗る。
しおかぜ 10,12,14,16,18,20,22号(松山8:10発の10号から、14:23発の22号まで)
南風 8,10,12,14,16,18(高知9:13発の8号から、14:13発の18号まで)
★車内販売がある区間
車内販売アリの「しおかぜ」「南風」でも、実施区間は丸亀から観音寺・琴平間に限られている。
「しおかぜ」は、岡山~松山を約2時間40分かけて走るが、車内販売は丸亀~観音寺の約20分間だけの実施だ。
「南風」は、岡山~高知を約2時間30分かけて走るが、車内販売は丸亀~琴平の約15分だけの実施だ。
「しおかぜ」なら、20分間ワゴンが乗るといっても、短くて5両、長ければ8両編成である。自由席車まで必ず売りに行けるとは限らない。私が乗った4回だと、何とか全車両回れていた。客が「観光地は楽しかった」という話で話し相手に捕まえようとしたのを、販売員さんはうまく切り上げて、先を急いでいた
★「いしづち」「しまんと」でも
この区間で「しおかぜ」に併結する「いしづち」、「南風」に併結する「しまんと」では、ワゴンが車内を通り抜けられる。ワゴンがそちらに向かったことも何度か目撃した。公式HPには「いしづち」「しまんと」で車内販売があるとは明示されていないのは、先に「しおかぜ」「南風」を回って、時間がないとカットするからと思われる。
★ワゴン販売している品物
ワゴン販売のワゴンは、こんな感じ。
新幹線ほどの品数はないものの、弁当・ホットコーヒー・ビール・お菓子などの一通りの品は販売していると言える。
販売している品物の一覧だ。この一覧は、2014年3月末だから、消費税が8%当時の金額だ。現在は若干変わっている可能性がある。
個人的に一押しなのは「元気100倍アンパンマン弁当」だ。容器と中身の凝り方は、半端ではない。結構おいしいが、ボリュームが少ないのが難点。
【車内販売がない特急】
早朝や夕方以降の「しおかぜ」「南風」には車内販売はない。
この他の特急にも車内販売は無い。
×宇和海
×あしずり
×うずしお
×剣山
×むろと
快速「マリンライナー」にも車内販売は無い。
【他に車内販売がある列車】
★伊予灘ものがたり
観光列車「伊予灘ものがたり 」には、車内販売がある。
予約制の食事以外にも、各種グッズ、ケーキ・酒などが販売している。
手軽な飲み物は「愛媛の特選茶」200円、道後サイダー350円
ケーキ600円も美味しそう。
★予土線の「しまんトロッコ」など
土曜休日の「しまんトロッコ 」には、江川崎から土佐大正まで、車内販売が乗り込む。ただし、地元の特産物を販売限定で、コーヒーやビールの販売は無い。
この折り返しとなる土佐大正13:51発の普通列車でも、江川崎まで車内販売が乗り込む。
季節によっては平日も「しまんトロッコ」が運転されることがあるが、その日は車内販売なしとのこと。(今後変更もあるかもしれない)
★その他の臨時列車
「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」や「絶景!土讃線 秘境トロッコ」にも、特産物などの車内販売があるようだ。ただし、現在はどうなっているか、詳しい様子がよくわからない。
JR四国も、他社と同様に車内販売の収益は厳しい面があると思われる。しかし、1両の「しまんトロッコ」で、地元業者に車内販売に乗ってもらうなど、理解はある。今後も期待したい。