JR各社の中で、車内販売に最も力を入れていないのがJR東海である。
在来線特急の車内販売を、他社に先駆けて、ひとつ残らず廃止してしまった残念な会社である。
【車内販売がある列車】
東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」には、車内販売がある。
【車内販売が無い列車】
×こだま
×しなの
×ひだ
×南紀
×しらさぎ
×ふじかわ
×伊那路
×あさぎり
JR東海の在来線特急は、車内販売をすべて廃止してしまった。
16両編成の「こだま」も、車内販売がない。いくら短距離客が多いといっても、一定の数の客がいるのに、廃止してしまったのは残念と言うしかない。
【車内販売ナシの対応】
車内販売が無い列車に乗る時は、次のような自衛策を採ることができる。
★列車に乗る前に購入
車内販売がなければ、乗る前に買うしかない。
特に弁当は、品切れがあるので、1軒が品切れでも別の店に行く時間を考えて駅に到着したい。
★ジュースなら自動販売機
全ての列車にあるわけではないが、飲み物の自動販売機が設置されている特急がある。写真は「しなの」の自動販売機。普通の缶コーヒー、缶コーラが130円なら、高くはないと思う。
★「こだま」なら通過待ちを利用
「こだま」には車内販売はなく、飲み物の自動販売機も無い。しかし、「のぞみ」通過待ちが半分くらいの駅であり、5分ほど停車する。5分あれば、飲み物の自動販売機はもちろん、米原・豊橋・浜松・静岡・三島あたりは売店もあり、夜遅くなければ弁当も購入できる。
私は通過待ち9駅全部で購入したことがある。↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11994473839.html
【「のぞみ」「ひかり」の車内販売】
東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」には、車内販売がある。
★大型ワゴンで品数豊富
ビール、ジュース、おつまみ、弁当と品数が多い。中央のグリーン車付近に準備室があるが、品物が足りなくなったら無線で「今1号車だけど足りないから持ってきて」などと応援を頼むこともある。
★朝のセットはお買い得。
コーヒーと美味しいサンドイッチのセットで500円は激安と言える。
東京・新大阪を8:31以降に発車する新幹線では、500円のセットは扱っていない。
★交通系ICカードが利用可
今年の3月14日のダイヤ改正から、Suicaなどの交通系ICカードで、東海道山陽新幹線の車内販売が利用できるようになった。
★多くの販売員は丁寧
心構え・技術とも備えている立派な販売員が多い。しかし、パーサーの減員が痛い。「新幹線ガール」(徳渕真理子2007年発行)だと、「のぞみ113号に乗務するパーサーは私含めて5人」という文があるが、現在の「のぞみ」では4人、場合によっては3人に減らされている。多くの人は頑張っているが、この影響が一部で出ているのでは?と思える場面も見たこともある。
年間を通して旅客数が安定していて16両もある東海道新幹線で、なぜ減員するのか、理解しにくい。
★弁当は、駅で買うのが無難
東海道新幹線は、ワゴンがなかなか来ないことが多い。東京発は自由席でも三島くらいまでに大抵来るが、東京行は静岡や三島まで来ないことがあった。更に弁当の品数は売店の方が多いから、売店で買うことをお勧めする。
写真は、東京駅の売店で買った「30品目バランス弁当」だ。
この時は車内販売で、固いアイスとホットコーヒーを買った。
いくら何でも「のぞみ」で車内販売廃止は、早朝深夜だけならともかく、有り得ないと思う。必要に迫られて乗らざるを得ない路線だけに、車内販売を軽視しないでほしいと願う。