ゆふいんの森 | 車内販売でございます。

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車内販売を17年で12000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 観光列車が多数走っているJR九州だが、その中でも初期から走っている人気特急が「ゆふいんの森」だ。

 昔は、博多から久留米、由布院、大分を経由して小倉まで走っていた時代もある。小倉から博多まで、乗りとおしたのは良い思い出だ。

 現在は、久大本線経由で「博多~別府」が1往復、「博多~由布院」が1日2往復走っている。

 今年2015年の2月に乗った日は、「博多~由布院」の2往復が列車の整備点検期間で、車内販売なしの「ゆふ」の車両で走ったため、車内販売ありの別府発博多行の「ゆふいんの森4号」を、選んで乗車した。

 


 3日前にはかなり余裕あった席が、当日の朝調べたら満席寸前だった。そこで、福岡空港に着いてすぐ、席を確保した。残席がわずかだったが、何と3号車の1人がけの席だ。以前の「ムーンライトながら」の指定券だと、格別最高の席と言うらしいが・・・。

 「ゆふいんの森」の座席は、他の特急よりも1段上の座席と言える。普通の2人掛けでも立派な席だが、これはラッキーだ。

 4人用のボックスシートもある。

 これはサロンスペース。全車指定席だから、自由席に座れなかった客が陣取ることはない。オシャレな造りだ。

 このサロンスペースには、観光案内も置いてあり、「おもいでのーと」も置いてある。旅の感想を書いている。あたたかい手作り感がある。

 記念撮影用の子ども用の服と帽子がある。小さい子は、カッコイイ制服を着てパチりと記念撮影ができる。これは良い思い出になる。

 定番となった乗車記念の撮影用ボード。「ゆふいんの森号は、おかげさまで25周年」と書かれている。

 4両編成の列車のほぼ真ん中には、カウンターがあり、いろいろな物を売っている。ハイデッカー車両で段差があるので、ワゴン販売は行わない。(カゴに乗せた単品販売をすることはあるが)

 ここでは、弁当、飲み物の他、ゆふいんの森グッズも売られている。

 カウンターにあったメニュー表だ。私は「一番よく売れている弁当は何ですか」と尋ねたが、「3つとも同じくらい売れてます」とのこと。同じくらい売れている3つというのは、「ゆふいんの森弁当」1030円、「ゆふいんわっぱ」720円、「あんかけ焼きそば」720円だ。

 3つとも美味そうだったから、全部買いたかったが、賞味期限があるから、1つ選ぶしかない。うーん。

 私が選んだのは、「ゆふいんわっぱ」720円だ。この他、地元の飲み物ということで「ゆふいん おさんぽ茶」150円も買って飲んだ。

 「ゆふいんわっば」は体に良さそうで美味い。ただ分量は多くは無いので、これだけで昼食にするわけにはいかない。

 「ゆふいんサイダー」260円も買って飲む。この他、ゆふいんの森クリアファイル260円も買う。


 買った3種類は、別の客室乗務員から買えたから、車内販売3回の利用とカウントできる。

 観光列車だけに、あたたかいおもてなしが重要なわけで、客室乗務員の人数も多い。人件費はかかるが、これが人気の大切な要素だ。

 私は約3時間乗ったが、比較的空いている大分~由布院間で車内販売を3回利用した。由布院までは乗車率30%くらいだったが、予想通り由布院からはほぼ100%、満席になった。混雑しては、通路を通りにくいし、カウンターも混雑するから、空いている大分~由布院間で買うのが正解だ。

 「ゆふいんの森」では、Wi-Fiが使えるそうだ。

 

 途中で、客室乗務員さんが、アメ玉を配ってきた。「ゆふいんの森」でもらったのは、下の緑色の袋。上は九州横断特急でもらったもの。

 アメを配るのは、アメ玉という物を配るだけでなく、乗客と話すきっかけになる。今回は、満席だったから、積極的には話しにくかったが、時間に余裕があると、「天気が悪くて残念ですね」とか「どちらから来たのですか」と乗客に話しかけてくる。私のようにネクタイでスーツ姿の男が観光列車に1人で乗っていれば、「今日はお仕事ですか」とか聞いてくる。話を盛り上げるきっかけにもなるのである。


 観光列車の元祖とも言える「ゆふいんの森」だが、個人的な考えでは、新たなものを取り入れずに、このままであって欲しい。

 もともと混雑していて、中国などの新規外国人観光客も多いから、新機軸を積極的に打ち出す必要はないと思う。この観光列車の「王道」というべき路線は、このまま続けてほしい。