東海道・山陽新幹線の車内販売でICカード利用可に | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 来たる3月14日のダイヤ改正では、車内販売にとっては「改悪」と言える。多くの列車で、車内販売が廃止されるからだ。

 JR北海道の、「オホーツク」「スーパー宗谷」、JR東日本では、「成田エクスプレス」「フレッシュひたち(ときわ)」、JR西日本の「くろしお」、JR九州の「ソニック」「かもめ」・・・・こういった多くの列車で車内販売が廃止されてしまう。


 車内販売が大好きな者にとっては、大打撃だ。何せ、在来線特急は、この1年間で、車内販売をする列車本数が、半分以下になってしまったからだ。


 とはいえ、今回、車内販売を改善して行こうという動きがある。

≪1≫みそ汁、クラムチャウダーの販売開始

 山陽新幹線では、温かいお湯を注いで「みそしる」「おしるこ」などの販売を開始した。弁当に合うので、これは有難い。すでに利用してきた時の話はこちら。

http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11993988803.html


≪2≫「ビューティーデリ」の販売開始など弁当の変化

 私は「デリ」という言葉を使ったことはないが、オシャレなミニ弁当という意味でつかわれているようだ。1000円前後の弁当より安く、健康的なところが良い。第一弾の内容が発表されたが、今後どんなものが出るか期待したい。

(PDFファイル↓)

http://www.jreast.co.jp/press/2014/20150212.pdf#search='%EF%BC%AA%EF%BC%B2%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC+%E3%83%87%E3%83%AA'

 また、JR東海の東海道新幹線でも、弁当が大きく変わると発表された。(PDFファイル↓)

http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000025649.pdf


≪3≫東海道・山陽新幹線で交通系ICカード利用可に。

 東海道・山陽新幹線で、車内販売の支払いにICカードが使えることになる。これは便利になる。公式発表はこちら↓

http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000025653.pdf





今回は、交通系ICカードの利用について書くことにする。


【1】現在は、主にJR東日本管内で利用可

 現在、Suica、PASUMO、TOICA、ICOCAなどの交通系ICカードが使えるのは、JR東日本の特急だ。「はやぶさ」「あさま」などの新幹線で使えるし、「リゾートしらかみ」等の一部観光快速でも利用できる。

 JR東日本と関係が良好な、JR北海道の「スーパーおおぞら」などでも利用できる。

 そして、関東地方の私鉄・小田急ロマンスカー、東武特急「きぬ」「けごん」でも利用できる。

 東京周辺は、関西など他の地域より、交通系ICカードの利用率が圧倒的に高い。消費税8%値上げの時に、東京周辺だけ「ICカード利用客に限り1円単位」にできたのも、こんな事情がある。


【2】交通系ICカードは、互換性アリ

 数年前までは、関東地方の私鉄が発行するPASUMOは、大阪周辺では利用できなかった。新大阪から急いで新快速に乗り換える時に、PASUMOをタッチしたら、ピポンピポンと鳴ってしまった。

 しかし現在は、ごく一部の例外を除いて互換性がある。他の地域で列車に乗る時にも使えるようになっている。


【3】東海道山陽新幹線で使えなかったのは、会社の方針と言えそう

 今まで、東海道山陽新幹線の車内販売で、交通系ICカードが使えなかったのは、技術的な理由とは言えない。青函トンネルの中でも、上空を飛行する全日空機の中でも利用できる。

 現在は、ICカードの利用者が増えてきた。

 そして車内販売の存続が厳しくなり、売り上げの確保がますます大切になった。こんな時代に、「小銭入れはカバンの中だから車内販売の利用はやめとこう」となるのは避けたい。

 現実問題として、東海道山陽新幹線の車内販売は、現在でもバーコードを端末にあてて、レシートが出るシステムになっている。システムの導入・改修に費用はかかるものの、販売員のソフト面では、問題ない。

 こんなことで、今回からICカードの利用ができるようになったと感じる。


【4】交通系ICカードのメリット

 最大のメリットは、手間がかからずに代金が受け取れることだろう。

 車内販売を利用すると、販売員はお釣りのミスがないか、慎重に確かめてから渡す。しかし、ICカードだと、おつりのミスの心配がない。時間の節約にもなり、すぐ次の客の方に向える。

 案外大事なのは、鉄道会社の副収入になることだ。Suica等のICカードは、セブンイレブンなど多くの店舗でも利用できる。買い物をすると、何%かICカード利用料が入るわけだ。こう考えると、JR東海もJR西日本も、自社のICカードをぜひ利用してほしい、その一環として新幹線でも利用できるようにしたと思う。


【5】車内販売でICカードを使う時のコツ

(1)3000円くらいチャージしておく

ICカードで払うと言って、残高が不足している姿は、カッコ良くない。3000円くらいチャージしておくのが良いだろう。私は、3日くらいJR東日本・北海道を乗り鉄すると、1万円くらい利用するから、あらかじめ1万円チャージしておく。

なお、私は定期券区間以外を乗車するたびに、いつのまにか残高が減ってしまうので、「車内販売&普通列車グリーン券用」のSuicaを別に用意している。

(2)見えるところに出しておく

品物を頼むときに、ICカードを手に持つのがスムーズに買い物できるコツだ。手にICカードを持っていると、この客は支払いにICカードを使うんだなと気づいてもらえるから、特にベテラン販売員は有難いハズ。

(3)取り出しやすいところに入れておく

私は1年365日のうち360日以上はYシャツを着ている。SuicaはYシャツのポケットにピタリ入る財布の中に入れてある。新幹線に乗る時は、特急券とSuicaを財布の外に出した上で、Yシャツのポケットに入れる。これだとパッと取り出せて、なくさない。



≪参考≫2014年12月のICカード利用の記事は、こちら

http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11964335793.html