外国人への案内 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 普通列車グリーン車に乗っていると、外国人などの乗客も乗ってくる。不慣れな人も当然多く、この列車で良いか迷っていて、案内することも多い。

 

 上野発の常磐線を日暮里で待っていると、中国系の親子連れに「亀有に行きたいのだがこの列車で良いのですか」という質問を受けた。広東語か北京語かは分からないが、中国語の発音だった。中国語は分からないが、路線図の亀有の場所を指さしているし、身振り手振りで何となく分かった。

 私は、この列車でOKと伝えて、1階に乗った。親子連れも1階に乗ってきた。別料金がかかると、どう説明すれば良いか分からなかったが、アテンダントさんは北千住まで来なかった。

 北千住が近づき「次で乗り換えですよ」と身振り手振りで伝えたが、うまく伝わってないようなので、得意ではないが英語を話したら、伝わった。(英語なら分かると早く言ってくれよ) それでも、目的の駅と違う駅で降りるのは不安の表情だった。そこで、時間もあったので、私は一旦北千住で降りて、千代田線ホームまで案内した。

 私は昔から英語だけは超苦手だった。大学院でも、英語ができていれば、今頃は・・・以下自粛(?)。

 特に総武線には成田空港があることもあり、英語で日常会話ができるアテンダントさんを何人か目撃した。英語ができない者にとっては、尊敬に値する。(でも、英語を話せるアテンダントさんって、転職しやすいだけに、長続きしない傾向があるみたい。残念だ)


 こんなこともあった。定員12人の平屋席に、外国人の5人グループが乗ってきた。目的地に行くか、私に聞いて、乗り込んだ。単語だけ「ヨコハマ?」「オオミヤ?」などと目的地を言ってきた。この時も、「OK」と答えた。単語だけでも結構通じるものだ。みんな陽気でテンション高く、談笑していた。正直言ってうるさかった。

 そこにグリーンアテンダントさん登場。運よく、凄腕のカリスマアテンダントさんだ。外国人相手でも慌てず、笑顔のまま応対。英語で、ここは別料金がかかると説明するが、相手は英語が分からない。イタリア語やスペイン語のような発音だ。アテンダントさんは「ファーストクラス」という単語を使ったところ、通じたようで、隣の普通車に移っていった。厳密には、グリーン車をファーストクラスと言うのは適切か何とも言えないが、分かりやすさを優先した見事な表現だ。

 若いのにさすが金バッヂ。騒動の後、私とこんな会話をした。

「お騒がせして申し訳ありませんでした。」
「いや、見事な対応ですね。感心しました。○○さんや××さんも凄いですが、それ以上ですよ」

 これで話は盛り上がり、次からも話をするようになった。次からも凄い技を毎回のように見せてくれている。