魚沼市堀之内で毎年2月11日に行われる伝統行事、雪中花水祝。

 
鈴木牧之(すずきぼくし)の著書、『北越雪譜』(ほくえつせっぷ)にも「此神の氏子、堀之内にて嫁をむかへ又は婿をとりたるにも、神勅とて婿に水を賜る、これを花水祝ひといふ…

…毎年正月十五日の神事也」と記されており、明治7年にいったん廃止されましたが、昭和63年に115年ぶりに復活された行事です。

明治時代に禁止された理由は、「公序良俗に反する旧習」ということからだそうでした。
 
メインとなるのは、新婚の男性に極寒の中で水をかける神事です。

「雪中花水祝」が行われる魚沼市堀之内では、嫁をもらったり婿を迎えたりした時、神勅(神の与えた命令という意味)と称して婿に水を賜っていました。


これを「花水祝い」と呼び、「雪中花水祝」の由来となっています。裃(かみしも)・巫女などの古式ゆかしい装束に身を包んだ人々の大行列もメイン行事の一つです。

 
大行列では猿田彦(さるたひこ)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)、山伏、神官、巫女、婿、裃を着た雑色が、まめ、もち、升酒などを見物人に配りながらねり歩きます。

他にも、御神体を象った神輿(みこし)、新婿または新婦出身地への迎え行事など、たくさんの見所があるのです。

 
さらに会場周辺ではうまいもの市や、縁起物を販売するはと市、百八灯なども行われます。


実は2013年、2月11日(祝日)、私は歴代最高齢で雪中花水祝に参加しています。


江戸時代のベストセラー「北越雪譜」にも登場する「雪中花水祝」。


真冬のさなか、神社の境内に雪舞台で、新婚の婿さんにバシャッと水を浴びせかけるという花婿には辛く面白い祭りです。


そうした中、史上最高齢の新婿(57歳)として、妻と密着取材を受けています。

UX新潟テレビ21から取材に来てくださったディレクターは、偶然にも、妻の立命館新潟校友会のお仲間でした。


翌日のUX新潟テレビ21で放送していたり、NHK全国ニュースでも放送されます。


そして大晦日、テレビ朝日系のバラエティ番組「全国おもしろニュースグランプリ2013」に放送された思い出があります。

何はともあれ、魚沼市の宣伝PRになりました。