こんにちは。原野未知です。
先日、ちょっと用事があって、久しぶりに高校時代のアルバムを見ました。
もう30年くらい前のアルバムです。
見ると一気にあの頃がよみがえってきて、懐かしいものですよね。
そのうち、子どもたちも寄ってきて、一緒に眺め始めました。
行事の説明をしたり、部活の思い出を語ったり、怖かった先生や好きだった先生の話をしたり。
クラスのページでは、どの子がかわいかったとか、この子はイケメンとか、「めっちゃ好み♪」と娘が惚れたりとか、大騒ぎで楽しかったです。
私は、人生で高校時代がいちばん楽しかったと思えるくらい充実した高校時代を過ごしました。
そうは思っていたけれども、子どもたちに思い出を語っているうちに、
「この子は本当にトラベルメーカーで、周りにいる人が大変やってんで」とか、
「この行事は、しんどかった~」とか、
「修学旅行先で、グループでもめて、みんなで泣いて最悪やったわ」とか、
実は大変だったこともいろいろあったことを思い出しました。
でも、そういう大変だった思い出があったからこそ、私の高校時代はドラマチックだったし、友だちとより仲良くなれたと思うし、濃い時間を過ごせたのだと思うのです。
そんな話をすると、子どもたちはそれぞれに思うところがあるようで、いろいろ考えていました。
特に高校生の娘は今、部活でちょっとしたトラブルがあって、でも1年生の自分にはどうすることもできなくて、ぐずぐずと悩む毎日を過ごしています。
もうそれほど詳しい状況を話してくれるわけではないし、私にアドバイスできることもありません。
そもそも、高校生にアドバイスしようと思っても、聞いてくれるわけがありません。
自分自身、高校生のころ、親からのアドバイスなんかまったく聞く耳を持ちませんでした。
だから、見守ることしかできない毎日なのですが、でも、こうやって、私自身の高校時代のことを話すことで、何かしら考えるヒントになったり、「みんな同じようなことで悩むんだな」とちょっと気が楽になったりするようなのです。
悩みもトラブルも少ない方がいいし、毎日明るく楽しく笑って過ごせれば、それがいちばんだとは思います。
でも、現実はそういうわけにはいかないし、だからと言って毎度毎度親の私が解決してあげることもできないわけだし。
そんな時は、直接アドバイスをするよりも、こうして私自身の体験談を話すことが役に立つようです。
それだったらゆっくり話を聞いてくれるし、話の中から自分に必要な部分だけを拾って参考にしてくれたりします。
もう、自分の問題は自分で解決する力があると信じて、私はちょっとだけサポートする感じ。
それくらいの距離感がちょうどよくて、子どもたちとは心地よい関係を築けています。
子どもが大きくなればなるほど、指示やアドバイスではなく、自分自身の体験談をシェアすると、子どもも受け入れやすいようですよ。
お子さんが悩んでいそうなときはぜひ、語ってあげてくださいね。
ただし、自慢話はあまり受け入れてもらえないかもしれません。
自慢はほどほどに、悩んだり苦しんだり、そういう青春の甘酸っぱくてほろ苦い思い出の方が役に立つような気がします。
ぜひ、お試しください。
今日もステキな1日をお過ごしくださいね!