そろそろ
と
夜道を歩けば
心地よい
春の風
ゴロゴロ
と
雷鳴れば
雨が降る
ゴロフキンvs村田は
実に苛烈な内容で
お互いの試合離れから
一回は先手を取り合うペース争い。
ゴロフキンは筋骨隆々で打たれ強く
スタミナがありボクシングもできる
忙しいパンチャーであるが、
カネロ戦後からは
ボクサースタイルにギアチェンジして
ボクサータイプ化を図っている。
勿論カネロに完璧に勝つ為だろう。
ロングパンチャーであり、これは全盛期ゴロフキンにプレスから逃げる相手を見事に掴まえる事を可能にさせたり勇敢に立ち向かってきたり変な詰まり方をした相手には近距離で放たれる事で異常な角度を発揮するという性質の本質である。
このようなことからロングのジャブを起点にして村田を捌きつつボクシングをしようとしたゴロフキンと、堅牢なガードで前進する脚を休めない事でゴロフキンの間合いの中に留まりつつ断続性を持つ為にジャブではなく右クロスカウンターから左という風に決して退がる事だけは許されないという信念を貫いた村田。
ある意味で逃げ場の無い背水の陣のような決意によって実際にゴロフキンを呑み込むかというような地点にまで行ったようにも見えたが、すぐにそれを察知したゴロフキンは先手を取らせない。退がることが許されない村田もペース支配の手は緩めまいとパンチを繰り出し続けた結果が幾つかの下腹部や後頭部へのパンチへと繋がってしまったがそれでも両者は一瞬たりとも集中を解く事の許されない力の流れの中に居た。
村田の足がとまり出した試合中盤にはゴロフキンもジャブをやめて右からのコンビネーションで畳み掛けた、が、村田は引かない。
試合の止まった回に初めて
ゴロフキンのクロスで村田が後退、
息を吹き返し空いてしまった間合いを
詰めに行ったところをカミナリのような
ゴロフキンのクロスにまともに直面し
セカンドがタオルを持って駆け寄った。
これでミドル級はゴロフキン、アンドラーデ、チャーロの三強となったが同時にゴロフキンはカネロとの第三戦目へのチケットを手にした。
カネロにはライトヘビー級でのビボルへの挑戦が迫っていて、村田の進退や如何に。