三羽烏⑤—ベルセルク— | ボクシング原理主義

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ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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ボクシングマトリックス

にターミネーターのように現れたが
テオフィモ ロペスに三つのベルト全てを
テイクオーバーされてしまった元P4Pキング

ロマチェンコ。

狂戦士ロマセルクと化し
お互いのロペス再戦権を賭して闘った
中谷を9回TKOで下した。

計量から試合までのリカバリーでみせたバルクアップした上体は中谷のそれの数倍にも見え、スタイルも
序盤防戦一方で攻めあぐねたロペス戦からの反省か、以前とは異なる類の攻撃性を醸し出ていたようにもおもう。

「今の中谷はテオフィモと闘った時と同じ状態ではない」とロペスシニアが発言し、確かに、ロペス戦、ベルデホ戦ではダメージの影響を意にも介さぬ姿勢で淡々と闘い続ける姿には鬼気迫るものがあったが、今回は蓄積されたダメージのツケが回って来てしまったと言えるのかもしれない。

非常に柔軟で相手の攻撃を殺してしまう
柔らかさと、必要と要所に応じて鋭くなれる硬さを中心に持つ肉を切らせて骨を断つ長身で技術や眼の良さを持つ難攻不落の中谷が予想だにできなかった角度からのパンチを波状攻撃で次々と仕掛けてきた
ロマセルク

恐るべし。







問答無用

コロナによる肉体的影響は感じなかったようだがプロトコルや因果律上の位置付けか、はたまた何か別のカラクリか、現在休養中か隔離中の筈のロペス。

スーパーライト級も面白いが、後述するが、
ライト級に残る可能性も高いか。






タンク デイビス

が今回スーパーライト級タイトルを手中に収めた。これで同時三階級制覇中の筈だが、アームストロングが
階級とベルトが分裂しまくる現代でなく過去の時代にオリジナル階級での同時三階級制覇を行い、対戦した相手も、例えば、バーニー ロスというオリジナル階級での三階級制覇者などを含む問答無用の強敵達だったように、比較の対象にはならない。

しかし、スーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級に渡り楽しみな対戦が可能で実力もタイトルを各階の王者達から奪う程の証明を行なっているのは本当に凄い。

スーパーフェザー級ではペドラザとサンタクルス、ライト級ではガンボア、スーパーライト級ではバリオスとレジュメも一流であり、スーパーフェザー級防衛中のクエジャル、ルイス、ヌニェスは皆実力者である。


メイウェザー氏は2年後にはウェルター級も見据えているとしているが、他の会社を儲けさせる気は無いとして、しばらくスーパーライト級ではなくライト級でのビッグファイトを計画するのではないだろうか。

スーパーライト級ではTRが現存と上がってくる有力選手を持ち、野党勢力にラッセル弟やMガルシア戦を要求するプログレイスがいる。

スーパーフェザー級は落とすのが明らかにキツそうであり、ライト級にはTRとゴタゴタしていた指名戦を終えていないロペス、WBC正規のヘイニー、勝者或いは内容次第では敗者であってもどちらも付加価値を有しているディアズ対フォルトュナ、復帰途上のガルシア、今回復活したロマチェンコ、上記全員を名指しで要求しているラッセル

そして
台頭しうる日本勢にも注目で
吉野や三代。


光差す未来に向かって

多分

ライト級なのでは。









おまけ