ハリケーン タンク | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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ハンクとタンク






ボクシング史上唯一にして

牧師史上唯一の

同時三階級制覇者

ヘンリー アームストロング



今回の

タンク デイビスの活躍は異常なる偉業であり、
新たなる伝説を将来成し遂げるかもしれない。


試合後マネージャーのエレビー氏はスーパーライト級での残留を断言しなかったが、文字通り階級を超越した活躍であり、確実にP4P上位、クロフォードやカネロと頂上を争う位に来た。

 

 

 

 


パンチスタッツも秀麗である
バリオスはやはり優秀なボクサーで強いチャンピオンである。


これが本気になったタンクの実力かという感じであり、こっちが心配なマッチメークでタンクの力を引き出すメイウェザープロのやり方も賢かったのかもしれない。






一部で日本ボクシング史上最大の挑戦だと謳われもした

ロマチェンコ対中谷

その名の通り近代ボクシングでアマチュアとプロ両方で凡ゆる局面に対応できるよう技術の粋を集めたような術塊ロマチェンコに初回から実力差が浮き彫りとなったが、文字通りしがみついた中谷。

ボクシングの勝負というより単に勝負のような展開となりかけ、サリド戦以来の圧力すら感じさせる展開とはなったものの、やはりロマチェンコ、バックグラウンドにあるモノの多さ、強さで難なく対処してしまう辺りは本当に磐石の構えという感じである。

 

 



パンチスタッツは圧倒的で、
ロマチェンコ、パワーパンチは驚異の59%!






コロナで来れないテオフィモに代わりシニアが来場し

 

 


 

 


再戦必至!



ロマチェンコが試合後インタビューで、
身長とリーチで上回る相手に先があるので用意したカウンターを狙うゲームプランに変更を要したとコメントしたように、中谷は終始待ち拳で一発合わせる姿勢を貫いた。しかし、ホールディングと体勢の入れ替わりにベルトラインを打つやり方は日本では黙認されていても海外では完全にダーティファイトと見られるので、温厚なパパチェンコの激昂をはじめチームロマチェンコサイドの反応には肯ける部分があった。ロマチェンコは、中谷の動きを読んでのダイレクトクロスや差すジャブ、ベルトラインへの警戒を解いての接近から先手で放つシューシャインなど、初回に負ったカットからの流血を見事に止めてみせたカットマンのアンバー氏も大喜びの試合運びを展開した。




デイビスはこれで
同時にスーパーフェザー級、ライト級、スーパーライト級でのベルト保持者となったので、今後何れかのタイトルを手放すかどうかはわからないが、当面該当階級でのマッチアップのやり易さ、彼を省いてのマッチメークに待ったをかけれるだろう。

アームストロングは
フェザー級、ライト級、ウェルター級の
三階級同時制覇、
四回級目のミドル級での判定も議論の的である。


なんとも
超常的な展開である。





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