メイウェザー対パッキャオ:パンチスタッツ❷ | ボクシング原理主義

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ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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「客観的と言いつつも注釈付きなのは如何なものか・・・。


❷では両者が過去に対戦し、苦戦、敗北した試合や今回の試合に関連している試合のスタッツを見てみたい。

まずは今回一番重要そうな、メイウェザーのサウスポー相手の試合をスタッツで見てみたい。





ー2004年ー

コーリーメイウェザー
12回ユナニマス判定

ーリーは近代スーパーライトの真のゲートキーパーで、
メイウェザーほどコーリーを圧倒した選手はいない。
メイウェザーはほぼダウン寸前の一発を効かされている。
今回パッキャオ戦に向けてのスパーリングパートナー。
キーパーソンのような気がしていて、何故なら、最近のコーリーはウェイトを下げてライト級くらいらしく、とても速くて硬いらしい。
メイウェザーからすればパッキャオ対策にもって来いの人材なのでは。




ジャブの枠無し

メイウェザー: 283/600=47%  230/431=53% 

コーリー: 150/657=23%  110/417=26%






ー2005年ー


メイウェザーミッチェル
6回TKO

ュー戦で知られるミッチェル。
この試合もメイウェザーは一発大きいのを食うが、
効いたというより見ていないパンチという感じ。


ジャブの枠無し

メイウェザー: 85/221=38%  65/150=43%

ミッチェル: 31/274=11%  24/130=18%




ー2006年ー

メイウェザージュダー
12回ユナニマス判定

盤にボディストレートにリードフックを被せられ、
非公式にダウンを取られる。
その他にも左ストレートを直撃で貰う。
パッキャオ戦のスパーリングパートナー。


メイウェザー: 188/404=47%  43/109=40%  

145/295=49%


ジュダー: 82/444=19%  23/282=8%  

59/162=36%





ー2011年ー


オルティスメイウェザー
4回KO

っ取り早く近寄らせないアウトパンチ戦法をとったら、
頭突きされた試合。


メイウェザー: 73/208=35%  12/83=14%  

61/125=49%


オルティス: 26/148=18%  0/31=0% 

 26/117=22%





ー2013年ー


メイウェザーゲレロ
12回ユナニマス判定

習試合のような試合。


メイウェザー: 195/475=41%  42/222=19% 

 153/254=60%



ゲレロ: 113/581=19%  32/291=11%  

81/296=28%  」


「メイウェザーは
2011年より前のサウスポー戦、
ジュダー、コーリー、ミッチェルに接近戦で右フックを効果的に当てられている。
全部カウンターでだ。

ジュダーには踏み込んでからの左ストレートも打たせておいて当てられている。
サウスポー苦手説はおそらく本当だろうね。
ただ、2011年以降は方法論的なアプローチでそういう面を脱却している。」





次は無敗のメイウェザーが苦戦した試合と、実質負けていたという声もある試合のスタッツ。





ー2000年ー


オーガスタスメイウェザー
9回TKO

時メイウェザー本人が一番苦労したという試合。
変則的で忙しいオーガスタスのメイウェザーの動きを無視する姿勢はマイダナに通じるものがある。スイッチ気味のフットワークもメイウェザーに強いパンチを当てたモズリーやハットンに通じる。



メイウェザー: 287/669=43%  54/165=33% 

233/504=46% 



オーガスタス: 108/526=21%  38/183=21% 

70/343=20%




ー2002年ー


メイウェザーカスティージョ 1戦目
12回ユナニマス判定

タッツを見ればお判りだろうがUDはどうか?という内容。
ただ、
判定はマストでラウンドをとった数を競うので意見の割れる試合。



メイウェザー: 157/448=35%  91/297=31% 

 66/151=44%



カスティージョ: 203/506=40%  30/129=23%  

173/377=46%



カスティージョメイウェザー 2戦目
12回ユナニマス判定

れもスタッツはカスティージョ有利だが、
実際の試合内容はメイウェザー。
採点の良い練習になるような試合なのかも。


ジャブの枠無し

メイウェザー: 162/399=41%  74/164=45%

カスティージョ: 137/604=23%  101/427=24%





ー2014年ー


マイダナメイウェザー 1戦目
12回マジョリティ判定


去にメイウェザーに善戦した要素の詰め合わせ÷マイダナといった感じの試合。
ただ、カスティージョ戦と同じでラウンドをとるというのを忘れてはいけない。
メイウェザーが言うようにマイダナがとったラウンドは最大で4ラウンドほど。



メイウェザー: 230/426=54%  52/152=34%  

178/274=65%


マイダナ: 221/858=26%  36/318=11% 

 185/546=34%



マイダナメイウェザー 2戦目
 12回ユナニマス判定

通にメイウェザーが勝った試合。
以前ほど動けないという脚への指摘と、
幾つか完璧に合わされたメイウェザーの動きを読んでのカウンター
など気になる点もある試合。

これがメイウェザーの最新の試合である。


メイウェザー: 166/326=51%  64/149=43% 

 102/177=58%


マイダナ: 128/572=22%  41/237=17%  

87/335=26%    」







「次はパッキャオのスタッツ。





先ず、
関係無いと思われるかもしれないが、


ー2008年ー

パッキャオディアズ
9回TKO

れはパッキャオが特別苦戦したわけでもなく、
逆に下から上げてきていながらディアズに対してフィジカル面での優位性を利用してパワーのアウトボクシングを施した個人的に非常に印象的な試合。

最後の考察で使うかもしれないのでスタッツを載せておく。


パッキャオ: 230/788=29%  50/298=17%  

180/490=37%



ディアズ: 90/463=19%  31/144=22%  

59/319=18%





では苦戦した・敗北した試合ですが、
言わずもがなのマルケス戦スタッツは❶の方にある。


ー2005年ー


パッキャオモラレス
1戦目
12回ユナニマス判定

のバレラをも倒し

勢いの乗りまくりのパッキャオが負けた試合。

2戦ともパンチ数を大体百程下回り終始劣勢だったバレラと違って、
この試合のモラレスはパッキャオに迫るパンチ数で逆に相手を追いかけた。

個人的にメイウェザーがある程度踏襲するであろうと思う試合。




パッキャオ: 217/894=24%  34/349=10%  

183/545=34%


モラレス: 265/714=37%  96/303=32%  

169/411=41%




-2012年ー


ブラッドリーパッキャオ 1戦目
12回スプリット判定


紋を呼ぶ判定の試合。
だだ、パッキャオがブラッドリーを嫌がっていたのも確かに見える。

パッキャオ: 253/751=34%  63/258=24% 

 190/493=39%


ブラッドリー: 159/839=19%  51/449=11%

  108/390=28%





ー2014年ー


パッキャオブラッドリー 2戦目
12回ユナニマス判定

もやパッキャオをパンチ総数で上回ったブラッドリー。
だが、当てた数で上回るパッキャオ。

パッキャオのフットワークとパンチの精度が活きた試合。

パッキャオが苦手とするものは2つ。
頭から入ってこられるのと膨大な手数。



パッキャオ: 198/563=35%  50/219=23% 

 148/344=43%


ブラッドリー: 141/627=22%  32/287=11%  

109/340=32%





ー2014年ー


アルジェリパッキャオ
12回ユナニマス判定


スマッチだったので苦戦はしていない。
が、あれだけダウンさせて仕留めていない。
実力差があり過ぎて逆に躊躇したのか。

逃げ回ったアルジェリだったが、
パッキャオはマルケスが使ってアルジェリも踏襲した
右ストレートのカウンターを
結構まともに貰い続ける。
効かないからというのもあったんだろうが。

これがパッキャオの最新の試合である。



パッキャオ: 229/669=34%  42/259=16% 

 187/410=46%



アルジェリ: 108/469=23%  28/257=11%  

80/212=38%




数字の時は So
コーヒー&レゲー Yo。」




おまけ