「あけましておめでとうございます。
今年に入ってからメイウェザー対パッキャオ再交渉などいきなりいろんな動きをみせるボクシング界。
いよいよ始動することとなったPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンシップ)、PPVやペイチャンネルではなく地上波で将来的にはネット配信を目指すそうな。ウェルター級の有力選手はほとんどこの傘の下のようだ。サーマン対ゲレロ、ブローナー対モリナといきなり普段ならゲレロやブローナーが逃げそうなカードを発表。
そしてロックネイションがアンドレ・ウォードを獲得。
ブローナー獲得には失敗しているが、50セントやIMPよりはこれで上に回りそうである。
HBOやShowtimeといった番組にCMやら規制やらが弱い世界と地上波ではかなり雰囲気が違ってくるとおもうのでそこらへんも気になります。ボクシングがキング・オブ・スポーツに返り咲くにはどっちにしてもテレビの力が必要なんでしょうが、これが吉と出るか凶と出るか見ものですな。
そんなわけで、
去年はリゴンドーが天笠と大阪で対戦。
スパーリングみたいな内容だったもののダウンを取られたラウンド以外は全部取ってのTKO勝利。生で観るとまさにフライパンの上のバターのような動き。もっとプロ意識出して面白い試合しろよという声も当然だが、むしろ長身で強打の天笠相手にステイ・イン・ザ・ポケットし続けたのは彼なりのパフォーマンスだったのかもしれない。」
「去年やはりインパクトのデカい試合をしたのはゴロフキン。
倒し方が凄まじく、ゴロフキンされた選手もゲールとルビオという実力者。
もうマーレー戦が決まっていて楽しみです。
ルビオに以前KO負けしてしばらく名前の消えていたレミューも最近やたら強い。
ゴロフキンと近い将来激突する可能性大。
そして、何といっても去年のスカ勝ちオブザイヤーはやはり井上。
単純にパワーとスピードというよりはキレでナルバエスを大きく上回り、右で左でボデーでとそれぞれダウンを取り、最後にはあのナルバエスに勝負を投げさせた。
これが減量苦から解放された怪物の正体のようで実におそろしいのですが、この階級ではもう最強の位置づけだろう。勿論他にも戦うべき相手がいるが、もう誰とやっても勝つことが前提のような感じである。上下の階級のスター達との激突が楽しみですな。
スカ勝ちといえばワイルダー。
いよいよステイバーンに挑戦ですが、32戦全勝全KOという怪物で名前もワイルダー。
身長2メートルで武器は右クロスってほとんど反則ですが、それだけの選手といえばそれだけかもしれない。なのでヘイみたく下に潜ってくる選手やクリチコのように逆にそういう事がもっと上手く、身体能力もあり頭も回る選手たち相手だとどうかという事が焦点。
ステイバーンは良い選手で、非常に落ち着いたアップライトのカウンターパンチャー。
スタイル的に相性は良くないが、パンチ力は非常に高いのでワイルダーが打ってくるとわかっている右にカウンターを常に施して、接近戦に持ち込めたらボディを多用すれば後半有利な展開がうまれるかもしれない。
さてワイルダー、引き出しをみせてくれるか。」
おまけ