小さな巨人 | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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ロマゴンやっぱ強し。

ザ・リトルジャイアント。

ロマゴンの体幹はゴロフキンのようで、両手使いでスイッチもするところなんかもDガルシアやゴロフキンと似ている。今回ダウンを奪ったパンチは打ちおろしの右。 八重樫戦や今回の試合を見る事でロマゴンの事が少しずつ見えてきた気がする井上エストラーダの名前を出したが、我々の見立てではエストラーダの今のスタイルがロマゴンと噛みあうと思われる。逆に井上はあまり噛みあわなさそう。

三浦はもう内山とかガンボアとかサリドとかとやって当然のレベルですかな。


そしていよいよもっと大きい小さな巨人・パッキャオ対シンデレラマン・アルジェリです。


オッズを見たところオープニングラインが

パッキャオ -1250
アルジェリ +650

現在は 

-750
+475

パッキャオに$750掛けて勝ても$100、
アルジェリに$100ドル掛けて勝つと$475というもの。

オッズの縮まりもそこにしか理由が無いだろう。

パッキャオ圧倒的有利は揺るがず。」



「それもそのはず、
大体組まれたこと自体が少し変なくらいのミスマッチだろう。

ところで、シンデレラマン・アルジェリのガラスの靴の役割をしたプロボドニコフは母国でなんとホセ・カスティージョと試合するそうな。

アンダーカードにロイ・ジョーンズJrがトレーナーについたジェシー・バルガスアントニオ・デマルコの試合。

デマルコはリナレスに勝ったりジョン・モリナに勝ったりと実力のある選手ですが、ブローナーに負けて以来黒人的な身体能力を活かすスタイルのボクシングを苦手としている印象なのでジョーンズがバックに付いたバルガス有利か。

バルガスはこの試合の後にパッキャオ同様にDガルシアとの試合を望んでいるそうですな。


ゾウシミンもいよいよ世界前哨戦で同じオリンピック組で驚きのスピード出世を果たしたロマチェンコも防衛戦。

イギリスで大竹クイッグに挑む。
ヘビー級では個人的にはワイルダーよりも株が高いジョシュアも試合。

・・・



パッキャオアルジェリですが、

やはりパッキャオが勝ち、最悪もたつくくらいだと予想。

アルジェリのボクシングには中々美学を感じていて、氏が非常に徹底している事が二つ。
それはフットワークとジャブ。

キックボクシング出身の選手では
サマート・パヤカルーンよりはアムナットに近い性質です。




つまり、天賦の才で
リカルド・ロペスばりのパワーパンチを打てたサマートよりはジャブを非常に重宝してポジショニングを確保する事を常に念頭においている手堅い選手。

ところが火力がそこまでで、ジャブもリードよりは要所で左回りからセットする返しのパワージャブを武器にしている。フットワークも移動のもので相手にミスさせてもペイさせない。
そこを素晴らしいコンディショニングで補っているが、同じことを維持するスタミナはあっても必要に迫られた例えばより攻撃的な姿勢を維持できるようなスタミナは感じない。

対戦履歴をみるとたいした相手はプロボドニコフだけだし、今回はキャッチウェイトのせいで軽量は一発パスではなかった・・・。


パッキャオからすれば、動ける相手といってもサイズがあるから的が広く、特にタッパがある分ボディが突きやすく脚もとめれて一石二鳥である。
リーチもパッキャオの踏み込み、手数とハンドスピードで中和出来るだろう。アルジェリがデイフェンシブになればあっという間にパッキャオがに飲み込んでしまいそうである。」



おまけ