道 | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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                        考え」 とは 常に部分的である。
                                                          ~ブルース・リー


「ブルー・スリーちゃうで、
ブルース・リーやで。」



「ボクシングでは誰もが重要だと認識する事、

それがリズム

ボクシングにおけるリズムとは何だ?という素朴な疑問をお持ちの方も多いだろう。


説明するとリズムとはある目安の事だ。


『成せば成る』という言葉がありますが、
ボクシングは、本当に色んな事を同時に行わなければ、成らない。

構え方、動き方、打ち方、立ち位置、などに加えて相手の動きまで気にしなければいけない。

これら全てを同時に考えて行う事は無理なので、日々の練習で体そのものにこれらを身に付けさせる事が必要になってくる。この過程で選手が掴む一定の全体的な纏まりや、すべてが上手くゆくコツのような瞬間があり、動きの中で掴むその感覚こそがリズムである。

このリズムを取る事で誘発的に自らが培ってきたボクシングを扱ったり、潜在能力みたいなものを思いっきり引き出したりできるのである。」


                           「楽器を弾きながら歌を歌う感じです。」



 「このように音楽のみならず、闘いの要領でもあるリズム。

之に任せることで、
要らぬ力を取ってリラックスしながら闘う事も出来る極意であり、
所謂センスや才能と呼ばれるもので、学術的なアプローチに欠落しがちな要素であるもの。

ボクシングでは昔から自分のリズムに相手を巻き込んでしまう者が勝利を掴む者だと云われていて、試合前のボクサーにとって最高の状態は自分のリズムを漲る程に感じている状態であるといえるし、何人も之に干渉出来ないというくらいの勢いというのも大切である。同時に、近年では自らのリズムを止めて相手にリズムを読ませなかったり、突発的に動く事で相手のリズムを乱し誘発的に相手のリズムを止めてしまうトップクラスの選手達の戦法が目に付き易く、良く模倣される。


誘発的に生み出し易いリズムは誘発的に止められ易いという事かもしれない。


闘いの主導権を獲得する方法は常に多様化し拡散し続けているのであって、
付け焼刃のように模倣され拡散されるものが以前までのものを凌駕する様を見ると、如何に以前まで本物の輝きを放っていたものが其れに従事している者達を形骸化させては去るのかを想わせる。


リズムに干渉されないように闘うか、そもそもリズムを取らずに闘うか。
さて、どちらがいいんだろう?」


「自分が信じる方だ。」



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