~ジョー小泉~
「朝起きてみると、世は昼。あわてて顔を洗い、Wowowを観に駆け出す。
息を切らせてたどり着いた先でテレビをつければ、パッキャオ、リオスの両選手がすでにリングイン。
パッキャオの試合は何故、あ~も面白いのか。」
やはりスピードでいうとファースト系統でありクイック系統ではない。よって、年齢や諸々の影響による翳りがあったかもしれないが、やはりパンチの命中精度というのは健在だった。
リオスのガードを突き抜けた幾つものパンチ!
パンチの拍子も『タン、タン』ではなく『タタン』と一つに繋がった音だった。
これがボクシングにおける良いパンチのテンポ・リズムといわれていて、KOパンチは大体こういった勢いで繰り出される。」
「復活への扉を叩くノックのようにも聞こえるね。
・・・タン!」
リオスのガードを突き抜けた幾つものパンチ!
パンチの拍子も『タン、タン』ではなく『タタン』と一つに繋がった音だった。
これがボクシングにおける良いパンチのテンポ・リズムといわれていて、KOパンチは大体こういった勢いで繰り出される。」
「復活への扉を叩くノックのようにも聞こえるね。 ・・・タン!」
「タン!」
「タン!」試合前に『自分はオリンピックトライアルのボクスオフまで駒を進めたボクサーだ』と言って試合ではやけに慎重な構えだった。この試合は、リオスに対しては『そんなボクシングでボクスオフまで行ったわけではないだろ!』という突っ込みと、フィジカルトレナーのアリザに対しても『パッキャオをトレーニングした時もそうだけど、選手の持ち味を殺さないようなトレーニングをさせたのか?』という変な勘ぐりをしてしまう内容だった。」
「個人的にずっと気になったのはリオスの頭突き。たしか第4ラウンドにパッキャオから頭突きを入れ返されてからは目立たなくなりましたが、レフェリーは流れを止めないように注意していたとしてももう少し口を使って注意すべきだったろう。
そして、リオスのようにレフェリーに口答えする場合は警告を与えるべきだろう。
そういえばウォード対ロドリゲスでは、レフェリーが両選手から2点ずつ減点する事で次の減点での失格を暗示し、ラフでダーティになりすぎた試合の流れを無理矢理整えたりした。知らなかったけど、失格処分にされるとファイトマネーも貰えないらしい。
今回パッキャオの踏み込みや回り込みというフットワークに関する意見が多いようですが、個人的にはあまり気にならず、ハンドワークとでも言うか手の作法がとても魅力的だった。
パックマンのパンチの拍子は基本的に奇数。
1や3、5に7といった具合で今回(いつもですが)は3連打が中心的だった。
この事はパッキャオが明確にリオスの正面で試合を展開しようとしていた事を証明している。
このパンチの拍子というのはボクシングでは非常に古くから存在する方法であり、どの時代でもトップ選手達によって普遍的に重宝され様々な拍子が身に付けられた、いわばボクシングの基本である。
1拍子(単発)がジャブではなくパッキャオのようなダイレクト・クロスを使ったり、2拍子や偶数拍子で大体がクロスハンドでなくてもリードハンドを返すパワーパンチで終わる場合、相手にその身を曝した状態を修正するためにジャブなどを加えたり、或いは、パンチの前後に頭を動かしながら足場を移す動作がセットになる。
今回はこのような動きが鋭敏だったからか、パッキャオがあまり錆付いていないと思わせた。
パッキャオは、単発の時は必ず同時に立ち位置を修正し続け、正面では必ず3拍子を使って正しい構えに戻りリオスに正面突破の機会を与えなかった。この時、相手の正面からのジャブに外側からの右フックを合わせる事が難なく出来たパッキャオのフットワークは健在だったし、それを3拍子でボディまで繋げる事でリオスの動きを止め、ガードから手が出せない状態にしておいてから7発か10発くらいの連打を放てた事も足腰がまだまだ強靭な証拠だろう。
今回解説のジョー小泉氏が『ボクシングには頭のタフはいても、ボディのタフはいない!』という格言と、パッキャオの左フックに対する危うさを指摘した。メイウェザー戦を想像した時、左フックとボディ打ちがメイウェザーの得意パンチというのを考えるとメイウェザー有利という事だろうか。
一般的人気の関係で大衆文化の要素を併せ持つスポーツであるボクシングが、マカオという(文化・地政学的にベガスとは全く違う)環境における発展をパッキャオという(自国では国会議員)政治家ボクサーに委ねたというのには、何か形容せずにはいられない神秘性を感じさせる。
政治的な主導が行われた今回の大衆文化的競技のビッグイベントに、世界中に点在する自発的なファン・・・
何故か、何処か、神秘的です。」
おまけ