山中vsゲバラ考察 | ボクシング原理主義

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 「週末は山中対ゲバラ

今週末はHBOでノニト・ドネアヴィック・ダルチニアンという試合があり、
そのアンダーにマイキー・ガルシアロッキー・マルチネスヴァネス・メルティロシアンデミトリアス・アンドレードという実に面白そうな試合が目白押し。

日本ではローマン・ゴンザレスが登場し、
リナレス対アブリルが流れてしまったものの、
山中慎介アルベルト・ゲバラの試合がある。

簡易予想としては、
ドネア、ガルシア、競ってメルティロシアン(これが正しい表記なのか謎)、ロマゴンの勝利と予想。



一番興味深い試合は何といっても山中vsゲバラ



ゲバラは今話題沸騰のレオ・サンタクルズに善戦しており、一部では「まぐれ」だといわれるように実力を余り評価されていない。ただ、正直ロートルばかりをクラッシュしてきたサンタクルズが対戦した中でも一番若くて活きのいい対戦相手だったことは確かで、山中選手にとっても決して楽な相手ではないだろう。



山中慎介
31歳で戦績21戦19勝14KO無敗2分。
現在バンタム級世界最強の呼び声高いボクサーパンチャー。
足があってジャブを主軸に試合を常にコントロールし、頭から無理に突っ込んでくる相手に対しては圧し掛かったりする応変さも持っており、「神の左」と命名された左クロスはエゲツナイ威力を誇る。


アルベルト・ゲバラ
23歳で19戦18勝6KO1敗
非常に脚のある選手で、オスカー・デラホーヤの手抜き版であるミゲール・バスケスからさらにテクニックを抜いたような選手ではあるが、実力者である。山中選手がやってきた脚があるタイプにロハスがいるが、直線上ではそれをはるかに上回る強靭でバネのある選手である。


今回は真っ直ぐ突っ込んでくる能力が過去最高の相手であるために左カウンターが上手く当たればそれまでと思えるかもしれない。が、もはや山中の左は代名詞であり、ゲバラもこれを無効化するための対策を練ってきたはずだろう。

スタイルとしては、両者アップライトでボクサーパンチャー対ボクサーといったかんじである。山中には火力、ゲバラには手数があり、どっちがカウンターを取るかという展開が予想される。


ゲバラが山中のジャブの穴である肩越しと肘下の穴を通そうと直線的に攻めれば、山中のカウンターが火を吹くだろう。

ゲバラがそれを無視して右に回って山中の左を吹かせてからなら、山中の右フックよりゲバラのカウンターといった具合になると思われる。

スタイル的に相手の出方を見るのは山中の方となりそうであり、接近してからの乱打戦ではゲバラの方が上手く、山中には今回相手に圧し掛かることが出来ないであろうし、体制を崩してから逃げる回避術も相手に追いつける脚があるために通用しない可能性が高い。



今回はなんだか気が乗らないので結果予想を避けたい。



ただ、今回(普段からジャブを最大限に使っているけども)山中選手の一番の武器はジャブ。
これを如何に出し続けられるかが鍵であること明白であるので、之を変化に合わせて出し続けられるかという点と、ゲバラのようなバネと強靭で真っ直ぐな構えの相手に左クロスを当てたとき実際どれだけの効果があるのかという点が非常に興味深い試合である。



・・・戦慄のアップライト対決。

山中がゲバラをブリキのように打ち倒してしまうのか?

或いは、

ゲバラが粘り強くも機敏な動きで乱打戦と波乱を呼ぶのか??


答えは・・・神のみぞ左る。」





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