理想のボクサー像
を目指すには、あまりにも意識とか自覚が足りないと判った。
かなり前から、評判とかそういう類のものに任せるようになっていた自分が居たと思う。
下手に本気なると失敗するからと、
要領だけで、ベストを尽くさないまま終えてしまうようになってたと。
おかげで、パワーマックスの心拍数がやばい事になり、吐いた。
そして気づいた、
純粋に怠けてると。
しかも、何かにあんまりにも不慣れな感じが払拭できない。
そのせいか、以前は見ていた自分の試合も、ある時から全然観ないようになってしまった。
例えばですが、
ボクサーの試合は音楽家の楽曲。
調理師の料理。
車屋さんの車。
不動産屋の物件。
適当に並べたので、ちょっと自信がないけども、
要するに力を注がずに下手なもんをだすわけにもいかんけど、煮積めるだけで外に出さんのも間違ってるはず。
本当の意味でそれと向き合い続けないといけないものなんだろう。
トップとか凄い奴らの試合ばっかり見ていたから、また感慨新しいはず。
怠け心が、
「あんま人に試合見せたら研究されるからな。」
と囁く。
それを、
「お前も人の試合みとるやろ!何、出し惜しみしとんねん!」
と、一喝するべし!
プロデビュー戦。
全体的に選んだ戦術も言われた指示もドンピシャな日やった。
でもやっぱり、体力がまだまだ無かった。
リングサイドの客席に何故か他所のトレーナーが座っていて、「てぇあげよ、てぇあげえよ。」と注意されたのを覚えている。
嬉しかったような。
おかげで、2ラウンド目だったかヤバイ場面で命拾い。
相手選手は、結構自信あったボディを何発か当てたのに、平気な顔をしていた。
凄いと思った。
アマチュアのデビュー戦もあったので。
パンチが下手くそでコーチにビンタされたが、ディフェンスはデビューにしては緊張無くできていたんだなと思う。
大事なのはやっぱりリラックス、リラックスから来る脱力。
でも、リラックスしすぎてパンチも脱力。
フォームも崩れ放題。
客席から聞こえる叫び声は高校の同級生だったA君。
高校卒業後、違う州へ引っ越した彼と偶然試合会場で再開。
凄い応援してくれた。
正直下手こいた事を素直に言うと、笑い飛ばしてくれた。
偉大な力を感じた。