ガルシア対マティセ予想 | ボクシング原理主義

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 「ボクシング界というところは実に変な所です。

ゴロフキン戦を蹴ったはずのスティーブンスゴロフキンの対戦が11月に決定していたり、
キース・サーマン戦を交渉中だったロバート・ゲレロが決まってもいないエイドリアン・ブローナーマルコス・マイダナの勝者と対戦するためにオファーを蹴ったりと、実に蒙昧なものです。

マレス戦で1回KOをやらかしたジョニゴンもサウスポーが嫌いなのでゲーリー・ラッセルJrとの対戦を受けるかも実に疑わしいし、モレノvs亀田などの実に魅力的なカードもロマゴンvs井岡みたいに流れる可能性も否めない。

ちなみに、ブローナー対マイダナが実現すれば、勝つのはスタイル的にブローナーだろう。


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さて、そろそろ9月15日(日本時間)の注目カードであるダニー・ガルシアルーカス・マティセを予想したい。

まず考察でやり残した打たれ強さの比較に関してだが、おそらくマティセはそんなに打たれ強くは無いはずだ。


マティセの戦績は34勝32KO2敗となっていて、その2敗もKO負けしたわけではなく、ダウンを奪いながらも判定負けしたというコントリバーシャルな内容だった。

一方ガルシアの戦績は現在26勝16KO無敗とマティセに比べて一回り小さいレコードとなている。


個人的にマティセが打たれ弱いのではと感じた理由は、ジュダー戦にアレクサンダー戦とダウンを奪いながらも両選手をしとめ切れなかった事だ。

ジュダーにしろアレクサンダーにしろディフェンシブなパンチャーであり、マティセがスコアしたパンチは相手がディフェンスを誤ったときかパンチがカウンターで入った時だ。稀代のハードパンチャーであるはずのマティセにしては、この当たり方でパンチをミートさせておきながら相手を粉砕できなかった事が私にとっては不思議でならない・・・。何故ならば、ジュダーもアレクサンダーも決して打たれ強いタイプではなく、むしろ脆いタイプだからだ。


これが意味する事は、マティセがおそらく引け腰だったという事だろう。

・・・何故だろうか?

大胆に踏み込んで言えば、それは彼が打たれ弱いからだ。


マティセのボクシングスタイルを見てみると、アルゼンチン選手特有の卓越したフィジカルとマイダナにはないディフェンスへの意識があり、パンチもジャブや被せるクロス、距離を支配するオーバーハンドと左右の役割分担がしっかり出来たそんなには打たれないボクサーファイタータイプ、ボクサーパンチャーと呼んでも良いものだ。

両手を奔放に放つ小まめなショートパンチや戦術的なボディパンチには疎く、ディフェンスに身を包んで前進するタイプで、マイダナのように単一的な攻撃と防御の勘は決して鋭くはない
アウトボクシングもベッタリとくっ付くインファイトも余り得意とはいえない。


ところで、現在マティセはティモシー・ブラッドリーとスパーリングをしているらしく、これは名案だと思う。それは、ブラッドリーは基本的にはガルシアと同じタイプであるからだ。

ガルシアのスタイルというのはしっかり試合をコントロールするパンチと、それを活かす前後の動きに秀でたベーシックファイターだ。これは基礎が充分訓練されている選手特有のスタイルで、ガルシアはベーシックボクサー呼んでしまっても構わないくらい下がりながらのボクシングが卓越している。これはジュダーやアレクサンダーに通じていて、これと考察で確認した事を踏まえれば、それだけでマティセが苦戦するのは目に見えている。 

ここに来て注目されるべきなのは、果たしてマティセが下がりながら闘えるか?という事だろう。

私の予想は、だ。

つまり、ガルシアには下がりながら闘う能力があり、おそらくロープ付近でも生き残る技術という保険があるが十中八九マティセをリング中央で迎え撃ち、カウンターを狙う。根負けしたマティセが下がれば、ガルシアには追いかけていくだけのプレッシャーがあるだろうし、中央での鬩ぎ合いも、パンチを捨てる事が巧くボディ打ちが得意、ヘッドムーブメントやボディワーク、フットワークのあるガルシアが断然有利だろう。逆に言うと、マティセのチャンスは一発の威力で突破する事しかないわけだ。

確かに、マティセには優れたジャブ、ボディジャブというガルシアのカウンターやコンビネーション対策になりうる武器がある。が、これは個人的にメイウェザー戦でカネロが取るであろう戦法であって、ガルシアの小回りは之を捌くほどのものだし、捌かなくとも相手を見下ろし機会をずらせばマティセを下がらせる絶好のチャンスである。距離を近く保ちたいマティセやカネロには
不都合なパンチであるといえる。

そういうわけで、
予想はガルシアのKO勝利。」


おまけ