トラッシュトーク | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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*この記事は一部悪い言葉が使われているので閲覧注意!嫌な予感がする方は、今の内にお引き返し下さい。


 「いよいよ週末に迫ったマリナッジ対ブローナー

ところで、ジョー・ウォルコットの話をしたら、ジャージー・ジョーか?と言う人が居るけど、あんたバルバドスの方を見た事あんのかよ!と言いたくなるね。」
 

 「ご機嫌ななめだね、ワトスン君。 さて、ブロマリ両方の公開練習のミット打ち映像があるようだ。


 マリナッジは勝ってしまいそうだね。
しかしこの二人、どちらも真のウェルター級と呼ぶには非力過ぎる感じがする。

ライト級ではあれほどの力を保っていたフンベルト・ソトがジュニア・ウェルター級でルーカス・マティセ相手に文字通り歯が立たなかったように、階級の壁、つまり根本的なフィジカルの違いが存在すると思う。僕も昔、スーパーバンタム級の地域タイトルホールダーのサンデーパンチを2発急所に貰ったが幸運にも大丈夫だった。これは、単純に身体のサイズではなく、本質的な適性階級の存在を意味していると思う。身体が大きくても非力な者もいれば、小さな体でも怪力の者もいる訳だね。まさに、バルバドス・ジョー・ウォルコットのようにさ。現在、真のウェルター級適性者と呼べるのはキース・サーマンアーロル・スペンスなどだろうね。


・・・今回はトラッシュトークについてだった。

リングに上がってはKOがボクシングの華だが、その外での醍醐味といえば、やはりこの挑発という行為だろう。紳士のスポーツという記事でそれとなく説明してある。

ジャック・ジョンソンや、決定的にはモハメド・アリによってボクシングのカルチャーとなってしまったトラッシュトーキングだが、聞いていると非常に面白い。例えばジェームス・トニーロイ・ジョーンズjrのスタイルを嘲笑する意味で対戦前に、トラック用シューズを履け!と言ったりした。(走って逃げろという意味で、アウトボクシング批判。)
更に、後年にジョーンズの速さについて質問されると、怯えた野郎のする事は何でも速いもんだ。と言い放ったりした。」



マリナッジブローナーキース・サーマンを見ると商談前からトラックシューズを履くわけだな!」

「ボクサーは走り込みが大切だからね。

では二人のトラックスターの間でどんなトラッシュトークが交わされたのか?少しだけ聞き耳を立ててみようか・・・(閲覧注意!)。」


「ユーノッ!ポーリーの女が居るんだけど、今では俺の大親友さ、ユーノッ!

ある日俺の所に来て泣くんだよユーノッ!
だから俺は言ったんだユーノッ!俺は君の親友だから何があったのか正直に話して欲しいユーノッ!

以後ブローナーの一人二役。

ポーリーが私を殴るの・・・。 なんだって!?それは間違ってるぜ! 私は彼に何でボクサーなのに人を倒せないの?と聞いただけなの。すると彼はおこって「何言ってやがる?俺は5KOしてんだよ!」って言ったわ。でも私は彼の事を思って「もうちょっと腕立てとかした方いいんじゃないかしら?」って言ったの。

そしてマリナッジは彼女を左フックで綺麗にノックアウトしやがったんだ。綺麗にだ。そして、それは奴がキャリアで放った中で最高の左フックだったんだユーノッ!」

「殴られるのが好きな性癖なんだよ、彼女は。」



「だから今はパンチの重い奴と居るんだよ。」


「自分をしっかり持てよ、エイドリアン! お前はエイドリアンだ、フロイドじゃないだろ?しっかりするんだエイドリアン! まぁメイウェザーの真似しなきゃ女を捕まえられないんだからな。

ほら、あそこに居るお前の仲間のT-シャツに俺の事をポーリーナとかポリエッタとか女の名前みたいに書いてるな。俺の名前はそうする必要があるけど、エイドリアンはそのまんま女の名前だぜ。
お前のマザーはビッチが生まれてくると知っていたからお前にエイドリアンとつけたんだぜ!


「こいつぁヒドイ!」

「でもまぁ、世間受けはすこぶるヨロシイようだね。」


おまけ

これはトラッシュトークとは言えないモノだ。
マリナッジがフアン・ディアズとの一戦目で勝利を盗まれ、ボクシング界への不満をぶちまけている。この後再戦が行われマリナッジが圧勝。この試合でもそうだったような気がするが、よくアメリカではジャッジとかレフェリーも明らかに汚職が目立てば追放処分を受けるようになっているね。

そいうのに関心がある方なら、フリオ・セサール・チャべスメルドリック・テイラーの試合を捌いたリチャード・スティールレフェリーの判断に疑問を持っているはずだと感じる。

日本の殿堂入り王者ファイティング原田氏はシドニーで歴史に残る不正を受け三階級制覇の偉業を阻止された訳だが、文句一つ言わずに相手との健闘を称えあった。今でも、その男らしさは畏敬の念を集めるものだ。