ララの告白 | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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 「マイキー・ガルシアは計量オーバーのためWBOタイトルを剥奪されたそうだ。
ファンマの方は体重をしっかり作ったそうだ。ガルシア陣営はやはりファンマのパワーを警戒しているのかな。

7月19日に予定されていたゲスタオルセグンはゲスタ負傷のため中止になったそうだ。
観たかった試合なのだが、どのみちゲスタではオルセグンには勝てなかっただろう。


エリスランディ・ララの最新のインタビューがボクシングシーンに載っている。
http://www.boxingscene.com/lara-rips-angulo-no-respect-no-rematch-you--66607

内容はこうだ・・・


  「どうも、エリスランディ・ララです。
先週アルフレド・アングロとのWBAスーパーウェルター級の暫定王座決定戦に勝ったんですが、試合前と試合後に色々と問題がありまして、ちょっとこの場を借りてガツンと言ってやろうと思います。

先ず最初に説明したいのは、ある人物が僕らのところにやって来て、試合当日はリミットから10ポンド以上の増量を認めないという事を明確に指示したという事だ。

だから、当日僕は言われた通り体重を164ポンドに抑えた。
ところが、あの夜アングロは174ポンドまで増量していて、10ポンドの増量リミットは僕だけだったんだ。契約書にこんな項目は書かれていなかったのに、僕らは指示に従うようにと言われたんだ。」

「きな臭え話だぜ。」


  
 「次に、リング上での出来事だ。
僕もアングロも大きなスーパーウェルター級だ。なのにリングがとても小さかった事に驚いたんだが、多分カリフォルニア・ボクシング・コミッションに任命された方であろう女性がずっとコーナーが僕に水をかけるのを阻止してたんだ。初めての事さ。

・・・ああ、GBPのCEOのリチャード・シャファー氏の試合後のスピーチについてだね。

僕がプロデビューしてから彼らがずっと言ってきた事だ。
しかし、僕は彼らが僕にチャンスをくれない張本人だと思っている、ビッグマッチを闘うチャンスをくれないしね。彼が言った事はただ悪い読み方をしただけの言い訳に過ぎないさ。それが僕の試合をプロモートする筈の立場の人間から飛び出したんだからね。」


            「アウトボクサーが逃げ続けれない小さなリングに、身体の熱を冷まさせずに動けなくする。まぁ、リングが水浸しになるのを防いだと言えるんだろうけどね。確かに、あのシャファー氏の態度は変に熱くなっていたな。」


 
 「アルフレド・アングロは僕の尊敬に値しないし、リマッチもまたしかりだ。
彼は僕のグローブとテーピングが検査される事を要求し、僕が彼をサミングしたと主張した。
あまりに失礼だ。

僕らはもう次のターゲットに向けて始動している、そこにアングロの名前はないよ。
ミゲール・コットオースティン・トラウトとの試合をファンは望んでるんじゃなかな。
そして、その試合が実現する事でシャファーが言った事に結論が出るわけさ。
試合を実現させる事が仕事の筈が、自分の選手の悪口を言うような人物が言ったように、本当に僕がチケットを売れる選手なのか売れない選手なのかハッキリするわけだからね。

ここで、アングロとの再戦を恐れているという誤解を晴らしておく事が僕の責務だろう。
僕は彼が恐いんじゃない。そうじゃなくて、試合後のアングロの態度は正直僕らを動揺させた。僕はファイターは尊敬されるべきだと思う、しかし、アングロのあれはあまりに礼を欠いた行為で、僕とボクシングに対する無礼だと思っている。もし僕が試合を放棄した彼の決定を攻撃したなら、人たちはエリスランディ・ララの事をどう思いどう見ると思う?だからリマッチなんかしないし、この決定は彼の態度によるものだ。


精神的には、僕は良く出来たアスリートだよ。僕は長い間祖国のボクシングチームのキャプテンを務めてきて、その事が全ての試合で冷静さを保つ事を助けてくれたんだ。その責任感が心のコントロールを保つ事と試合中に絶望しない事を助けてくれるんだ。

アングロ戦での2度のダウンは僕に感情的に影響はしたけど、僕個人の意見では、一番重要だったのは前に出続ける事と僕の勇気への賞賛に勝どきを上げるという最終的な結果だった。

結果には大変満足しているし、彼との試合は僕に多くの事を教えてくれた。最初は試合が終わるまでは何も言わなかったし行わなかった。僕らはこの試合のために肉体的にも精神的にもあらゆる意味で十分に準備した。そして、二人が闘って、後は結果が物語っている。

このインタビューを終える前に、全てのボクシングファンに感謝を述べたい。
僕は、僕らが己のプライドと勇気をかけて闘った二人の男である事を忘れない。
このキャリアは簡単ではなくて、皆の称賛とサポートが自分にとってはとても大切なんだ。
メキシコとキューバはボクシングの長い文化を持っていて、時に僕らが勝ち、時に彼らが勝つ。しかし、ボクシングを超えたところで僕らの国は兄弟みたいなもので色んな事を共有しているんだ。」


「トラウト戦もコット戦も、実現すれば大変面白そうだ。」

 


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