マルコス・マイダナ | ボクシング原理主義

ボクシング原理主義

ボクシングの原理原則に則っとりながら技術論や方法論を分析考察。技術や意識の向上を目指したい、いちボクサーの見識メモ。
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  「明日、ショータイムのメインで登場するマルコス・マイダナ

ルーカス・マティセと同じアルゼンチン出身のボクサーで両者はアマチュア時代に対戦し、マイダナが勝利している。

 
 マティセのように強打の持ち主だが、半身のマティセと違ってスクエアのツーハンデッドファイター。一発を狙い澄ますのではなく、左右のバリエーションある強打で相手を追い詰める。


2009年にアメリカ進出。
ゴールデンボーイの期待だったヴィクトー・オルティスと対戦、凄まじい激戦を制し、6回TKO勝利を収め、絶大なインパクトを残す。



俗にGBPの呪いと呼ばれるケースの一つだが、これはGBPが、それだけガチンコのマッチメークを している証であると感じる。

その後、デマーカス・コーリー戦やヴィクトー・カヨ戦で実力を見せつけ本格的にアメリカでトップ戦線に絡み始める。そして、トップレベルの洗練を受ける事となる。

 


 


 


 

 アミール・カーンには初回いきなり左ボディでダウンを奪われ、巻き返すも逃げ切られる。
エリック・モラレスには前回の反省も踏まえ周到に闘おうとするが、逆にエル・テリブレのテクニックという底力を見せ付けられてしまう。
 
 マイダナのスタンスというのはスクエアであるために、相手に対して平行に構えてしまう。(ボクシングに数ある、やってはいけない事の一つ)
このスクエアの妙が上手く扱いきれていないマイダナはアメリカ進出以前にアンドレアス・コテルニク、アメリカではデボン・アレクサンダーといった純粋なボクサータイプに完封されてしまう。
 
  
 
これがマティセとマイダナの最たる違いだろうが、そこで自分に足りないものを素直に認めたマイダナはカリフォルニア州オクスナードに拠点を移し、ロバート・ガルシアトレーナーとサインした。
  
 そして迎えたへスス・ソトカラス戦。
 
  
 正直トレーナーを変えても何も変わらないだろうという周囲の予想を覆すように見事なディフェンス、カウンターのボクシングを披露し8回TKO勝利。
ボクシングスタンスが以前と見違えているが、何よりコンピュボクスがその急激な変化を表している。」
 
 
 


 「明日ホセシト・ロペスは、よっぽどディフェンスを意識しないと勝利どころか無事にリングから降りられないかも知れないな。」

 
おまけ

マイダナの出世試合